進捗報告~デジタル予診票の開発状況について~
現在、シミックグループとしてharmoワクチンケアを軸に、北海道留寿都村・蘭越町で取り組んでいる事業があります。本事業では、乳幼児健診や、予防接種、予診票のデジタル化、さらには自治体からの保護者へのアンケート配信や保健師の日常的な記録作成など、総合的に支援するソリューション構築に取り組んでいます。
詳細:https://www.harmo.biz/news/w5velj4wqvwp/
その活動の進捗報告として、2023年11月14日~15日の2日間にわたり、現在開発中の電子予診票の機能についての説明会を行いました。また、グループ会社である株式会社オケイオスが開発している乳幼児健診の管理アプリのオペレーション確認も、併せて実施しました。
🔔説明会の様子
電子予診票の説明会では、留寿都・蘭越の役場の方に実機を用いてデモンストレーションを行いました。
・ harmoワクチンケアアプリを用いた予診票入力~接種までの流れ
予診票が電子化された場合のユーザー(保護者)と医療従事者の流れは下記のようになります。
・自治体との連携について
自治体がharmoワクチンケアのサーバーから予診票データを引き出す際に使用する管理ツールの紹介をしました。
・今後の展開
harmoワクチンケアのシステム開発のステップについての共有をしました。
参加メンバー:harmoワクチンケアのメンバー、オケイオスのメンバー、福岡大学医学部小児科 主任教授 永光 信一郎先生
🔔電子予診票について
電子予診票とは、小児予防接種の予診票をワクチンケアアプリ内で管理する機能です。予診票記入の簡略化という保護者の利便性だけでなく、医療機関や自治体業務の効率化と管理の質の向上を目指しています。
<予診票を電子化するメリット>
・予診票の記入簡略化により利便性が向上
保護者と医療従事者は、アプリを通して予診票データを一元化し、利便性を向上することが可能です。
紙の予診票の場合、保護者は複数の予診票に何度も同じ内容を回答することが必要でしたが、アプリからまとめて回答することができるようになり、作業を簡略化することができます。
医療機関では、来院時点で予診票の内容が共有されるため、患者の当日の体調などを事前に把握することができ、診察へスムーズに入ることが可能となります。
・自治体は医療機関からリアルタイムで情報共有が可能に
自治体には、医療機関からリアルタイムで予診票の情報が共有されます。
従来の紙の予診票の場合は、医療機関から1か月分などの予診票情報がまとめて自治体に送られるため、自治体側の健康管理システムに情報が反映されるまでには数か月のタイムラグが生じていました。
しかし予診票をデジタル化することで、医療機関から自治体へリアルタイムで情報共有でき、さらに自治体の健康管理システムにその情報を簡便に登録することが可能になります。
🔔さいごに
今回の説明会を通して、予診票機能の使いやすさを理解していただけた様子でした。特に、医療機関における予診票へのコメント入力のしやすさ、自治体にリアルタイムで情報が共有される機能が好印象でした。その他にも様々なご意見をいただき、大変有意義な会となりました。
今後、harmoワクチンケアの予診票機能は、留寿都村・蘭越町エリアで実際の患者さん・医療機関にて社会実装していく予定です。