【プレスリリース】harmo、星薬科大学と共同研究契約を締結/電子お薬手帳を基盤としたPHR活用による薬物療法の実態調査を共同実施
シミックホールディングス株式会社のグループ会社であるharmo株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 石島 知、以下:当社)は、星薬科大学 実務教育研究部門(所在地:東京都品川区、教授 町田 昌明、以下:星薬科大学)と電子お薬手帳を基盤としたPHR(Personal Health Record)活用による薬物療法の実態調査に関する共同研究契約を締結し、2型糖尿病患者における低血糖症状の知識に関する調査を開始することをお知らせします。
PHR(Personal Health Record)とは、生涯にわたる個人の保健医療情報(健診(検診)情報、予防接種歴、薬剤情報、検査結果等診療関連情報 及び個人が自ら日々測定するバイタル等)であり、電子記録として本人等が正確に把握し、自身の健康増進等に活用することが期待されています。(※1)
また、薬剤師の業務の在り方も、従来の対物業務から対人業務へのシフトが大きく求められており、外来での服薬指導の結果の情報フィードバックや入院前の情報提供など、医師や医療従事者との情報共有の必要性がますます重要とされ、「かかりつけ薬剤師」への変革が必要とされています。
このようなニーズがある中で、今回、電子お薬手帳を基盤としたPHRを提供する当社と、星薬科大学が共同研究契約を締結し、PHRを取り込んだ実学研究(以下:本研究)を開始することになりました。
本研究の第一弾として、「2型糖尿病患者における低血糖症状の知識に関する調査」を実施いたします。
糖尿病は、薬剤費や合併症の対応など高額な医療費が生じ、さらには長期的な管理を必要とする代表的な慢性疾患です。治療には医療従事者による積極的なフォローアップと共に、薬物治療においての副作用や患者さんの日常の服薬状況をしっかり確認することが必要となります。
調査は、患者さんのフォローアップの質を高めるための具体的な改善策を提案することを目的に、当社の提供する電子お薬手帳「harmo(ハルモ)おくすり手帳」を用いて正確な調剤歴(服用薬剤数、薬効分類、併用薬剤、受診間隔など)とアンケートによる患者アウトカムデータを併せて収集し、低血糖症状の頻度と服用薬剤数や、低血糖症状に関する理解度と受診頻度との相関などを検討します。
「harmoおくすり手帳」は、個人情報の匿名性を保持しつつ、医薬品の使用状況に応じてパーソナライズした治療サポートや疾患啓発の通知を送る機能に加え、アンケート配信機能により患者さんから直接の声を収集することが可能です。本研究では、患者さんと医療従事者との結節点として、これらの機能を最大限に活用していきます。
当社は、本研究を通じて更なるPHR活用の促進を目指すと共に、医療DXに関する教育・研究活動に貢献して参ります。