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全8回慶應義塾大学薬学部「デジタルヘルスと未来の医療」に向けた寄附講座を実施

シミックグループ(シミックホールディングス株式会社、harmo株式会社)は2024年6月21日~7月12日まで全8回(毎週金曜日)に渡り、慶應義塾大学の薬学生を対象に寄附講座を実施しました。


医療のデジタル化の重要性と未来への期待

寄附講座では、アカデミア、民間企業のそれぞれの立場で、講師陣からデジタルヘルスへの取り組みを全8回に分けて講義を行いました。講義の中では、harmo株式会社からは薬剤師を中心としたDXの潮流や、harmoがこれまで取り組んできたPHRを活用した研究・実証実験について解説しました。

また、最終日(第7回・第8回)の寄附講座では、「デジタル化とは何か?」という基本的な内容を振り返ると共に、実際のサービスを構築するために必要なフローを、ワークショップ形式で行いました。

具体的にサービスを作ることを想定し、ヘルスケアに関わるビジネスを考えて構築してみる体験です。この体験を通してどのようにしてサービスができているかの理解を深め、今後、薬学生の方々がビジネスを理解し、将来の選択肢が広がるきっかけとなることを期待しています。

授業風景とワークショップ

授業の一環として、「ヘルスケアサービスをデザインする」というお題のワークショップを実施し、医療の世界における様々な社会課題の解決策を考えました。学生たちは個人ワークとグループワークを組み合わせ、チームで一つのサービスコンセプトを制作し、最終的に授業全体で発表を行い、自分たちのアイディアを共有する場を設けました。

 ✅個人ワーク

フレームワークを基に各自で「解決したい課題」とその「解決策」を考え、アイディアをアウトプットしました。

 ✅グループワーク

次に、4~5人のグループ×20組に分かれて、各自が考えた課題と解決策を共有しました。他の学生の視点や意見を取り入れながら、より洗練されたサービスデザインを模索しました。グループ内でのディスカッションを通じて、問題点の洗い出しや、ターゲットの選定など、より具体的なサービスの検討が行われました。

 ✅プレゼンテーション

ワークショップの最後には、各グループが考えたサービスについてプレゼンテーションする場を設けました。発表後、他グループのメンバーや講師からのフィードバックを受けることで、自分たちのアイディアを客観的に考える機会となりました。このプロセスを通じて、学生たちはデジタル化の具体的な応用方法を実践的に学ぶことができました。

さいごに

現代社会において、デジタル人材の需要はますます高まっています。しかし、医療分野におけるデジタル人材はまだまだ不足しているのが現状です。また、単にデジタル技術に詳しい人材を育てるだけでなく、医療のスペシャリストがデジタルの知見を持つこと、医療に従事する事を志す方がデジタルビジネスの発想を持つことなど、医療とIT、民間とアカデミアの壁を超えた連携が課題解決のカギになると考えます。

私たちの寄附講座では、この社会課題に対応するために、学生たちにデジタル技術の基礎知識と応用方法を実践的に学ぶ機会を提供しました。

harmo株式会社の想い

“大切なひとを、もっと大切にできるように、かげがえのない大切なひとが自分らしくいきていけるように、そのための仕組みをみんなでつくる”
この想いの実現の一つとして、本寄附講座から未来の医療を支える“みんな“が生まれることを期待しています。