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【薬局導入インタビュー】株式会社クスリのサンロード『harmoは患者さんと医療従事者をつなぐ連絡帳』

医療業界では医療のデジタル(DX)化は避けられない大きな流れとなっています。「おくすり手帳」においても同様で、薬剤管理における医療DXは急速に進んでいます。

harmoでは、患者さん向けのアプリ「harmoおくすり手帳」と医療機関(薬局・病院・クリニックなど)向けのシステムを展開しています。アプリを利用すると患者さんが自分の使用している薬剤の情報を見ることができたり、患者さんのご家族にも処方状況や薬剤情報を共有することができます。

この度、山梨県・長野県で多数の店舗を展開する薬局「クスリのサンロード ※」様に、harmoを調剤併設店舗のすべてに導入いただくことになりました。この記事では、クスリのサンロードのご担当様よりharmoを検討されてから導入にいたるまでの背景、期待されるメリットや直面している課題などをお話しいただきました。

電子おくすり手帳をご検討されている薬局や医療機関の方は、ぜひ最後までご覧ください!

※ 株式会社クスリのサンロード様は地域のお客様の快適な生活応援と健康サポートをビジョンに持ち、全社一丸となって地域貢献も含めて日々前進している企業です。


※この記事はインタビューした内容を元に編集しています。

◆harmo導入のきっかけは「一緒に創れる面白さ」

―――本日はよろしくお願いします。この度は、harmoをシステム導入していただきありがとうございます。数あるおくすり手帳の中で、harmoを導入してくださった決め手についてお聞かせいただけますか。

ご担当者様:harmoを選んだ決め手は、地域医療やヘルスケアの未来を支えるデジタルインフラを共に創り上げていくパートナーとして考えていただけるところです。harmoは、ただシステムを提供するだけではなく、私たちのビジョンを理解し、それを形にしていける共創のパートナーであると感じました。他の電子おくすり手帳メーカーの話も数社ほど聞きましたが、ほとんどが既に型が決まっているサービスを提供していましたが、harmoは違いました。harmoは、私たちのニーズや地域の特性を理解し、それに合わせたサポートを提供する柔軟性を持っていました。サンロードの特性を活かしつつ、一緒に進めていけることに面白さを感じました。
 

―――おくすり手帳はどのような役割を果たしていると思いますか。

おくすり手帳は、患者さん・医師・薬剤師の3者をつなぐ大切なツールであり、まさに連絡帳や交換日記のような役割だと思っています。つまり、関わる人たちが患者さんの状況を見える化できるということですね。
 
実は、サンロードは山梨県の中で紙のおくすり手帳を最初に導入した薬局なんです。しかし、導入当時は患者さんが病院やクリニックにおくすり手帳を持っていっても、医師に受け入れられませんでした。
 
医師の立場からすれば、おくすり手帳のフォーマットは医師自身が記載するカルテとは異なります。そのために見づらさがあったようで、おくすり手帳が普及するまで医師とのコミュニケーションに苦戦しました。今でこそ紙のおくすり手帳は普及していますが、次の段階として「紙から電子へ」の移行は、また新たな挑戦になりそうですね。
 
また、当薬局に来局される方の中には、スマートフォンを持たれていないご高齢の方々もいらっしゃいますし、仮にスマホを持っていたとしても使いこなせていない方もおられます。このような方々に対して電子おくすり手帳を普及させるためには、アプローチに工夫が必要だと感じます。

◆生活に密着した「スマホ」緊急時の携帯性に期待

―――そのような状況で、ご担当者様がharmoおくすり手帳を推進してくださるのは、どのような理由からでしょうか。

2024年1月1日に予期せぬ能登半島の震災が起きましたよね。災害によって緊急で家の外に避難する際、“スマートフォンだけは持っている”という状況があったんです。財布すら持っていないのにスマートフォンは持っていた。その状況を知り、スマホが生活に欠かせないものになっているのだと、改めて感じたんです。

「おくすり手帳」という観点で考えた場合、災害時や緊急時に紙のおくすり手帳を持って出る方がどのくらいいるでしょうか。一刻を争う時に紙のおくすり手帳を持って出る確率は低いですよね。避難時のように様々な負担がかかる状況下において、常用薬で体調管理をすることは非常に重要です。改めて、患者さんには紙だけでなく電子おくすり手帳としてスマホで管理することも必要だと思いました。

 

―――harmoの導入を通じてどのような未来を期待されていますか。

ITの苦手なご高齢の方やお子さんなど、スマホを持っていない方もいらっしゃるので、仮に本人がおくすり手帳の情報を見られなかったとしても、ご家族がその情報を確認できたらよいと思います。

決して、不特定多数の人に情報を開示するわけでなく、親族など特定の人が見える化できる状況はとても重要だと感じますね。hamroおくすり手帳のアプリには家族共有機能があるので、この想いを実現できると思っています。

電子おくすり手帳を連絡帳の変わりとして、患者さんの情報を、患者さんご自身、ご家族、医師、薬剤師がより密接にコミュニケーションをとり、地域で連携できることを期待しています。

harmoの導入は、その第一歩です。

◆さいごに

今回のインタビューを終え、クスリのサンロード様においてharmoの導入は、医療のデジタル化という大きな波に対する、一つの答えだと感じました。山梨県や長野県の皆さまが日常的に利用するツールとして普及すれば、地域の医療機関間で連携することができるので、万が一の災害や緊急時の情報共有も速やかにできます。

今後もharmoでは、患者さんのニーズに応えながら、医療機関や薬局などにもより良いサービスを提供していきます。