お絵描き記録4-5ヶ月目|ロック座・祭・デッサン会
絵を練習して上手くなって推しを描きたい! 物書きだけど! と始めたお絵描きチャレンジ4-5ヶ月目の記録です。浅草ロック座に行ったり、絵柄色々フェスティバルしたり、クロッキー&デッサン会に行ったりと、イベント盛りだくさんです。
とはいえ、前回から感じていたんですけど、いろんなことがわかっている前提の内容になってきています。各記事でそのギャップを埋めるのは難しいので、自分のために軸足を置きつつ、ちょっとくらい人の参考になればいいかな、という感じでまとめています。
行ってみよ!
浅草ロック座に行ったよ
「人体の魅力に目覚めたなら、行ってみなよ浅草ロック座。」
この百倍くらいの熱量で勧められたのが、浅草ロック座というストリップ劇場ですね。いやなんか日本で最高峰の劇場らしく、人体の美を見せつけてくれるらしくてすごいらしいんですよ。
そうは言われてもめっちゃ怖いじゃん…、人生で行く機会があると思ってない場所のTOP10くらいには入るでしょ、ストリップ劇場とか。お絵描きする上では、人体の魅力をもっと見つけ出したい。脚腰まわりは描くの楽しいけど、上半身の魅力とかあんまりわからないので悩んでいたので、それが見つかるならやぶさかではないのも事実。だけど怖いなぁ…ムムム…としていたら、都合がついたので友達に連れてってもらいました! ヒェ。
ロック座すごかった…え、神様?
開幕一番が仏か何かを思い起こさせる格好した人が白い光の中を舞いながら出てきて、お香の匂いに包まれ、豊かな笑みを浮かべて美しい上半身をわずかに傾けている…私に向かって。
え、神様に微笑まれ…た?
いやそんな感じになってしまいました本当に。全編一時間半くらいかなと思うんですけど、ずっとすごかった…。終わった後呆然としてとぼとぼ歩いてしまいましたわ。
これまでずっと写真をモデルに絵を描いていたんですけど、やっぱ動いていて、目の前に立体としてあるともう全然違う! スッゲ〜〜〜! 行ってよかった。
箇条書きの感想です。
・人体にも思想が必要
・美しい
・脚の面が認識していたより複雑でダイナミック
・実在の立体感すごい
・奥に足を伸ばしているのに迫ってくるような立体感
・背中の汗…最高
・顎のうつくしさ
・息をするお腹のいとしさ
・内臓を包む肋骨の健気さ
・寡黙な胸腔
・身体の前後での繋がりをとても感じる
・首、胸、腹、腰に繋がる美しさ
・肉付きや肌の滑らかさで感じる綺麗さ
・光の当て方
・体を捻った形も美しいな
・おっぱいの形は自由
・ヒールを履いてる脚の前面に力が入った感じ好き
上半身の魅力とか見出したいなぁと思っていましたが、見つけられました! 主にお腹の呼吸とか肋骨の頑張り具合とかに目を凝らして。どうやったら好きになれるんだ…とすごい考え込んだり、美しくて単純に圧倒されたりと上下が激しかったので、大変な時間でしたが楽しかったです。
●人体にも思想が必要
お絵描きする上で、例え体だけ描くのでも何か表現できるんだな、と思ったんですよね。ノーマン・ロックウェルの画集を見て、感情表現は全身でのこととか思ったのと通じるかもしれない。そもそも非言語的に身体から滲み出るもので相手の感情とかを推し測ったり感じ取ったりしながら生きていることを思えば、突然あって然るべきとあう気もする。
ポーズ、肉感、体型、構図、ライティング、カラー、性別、年齢、人種とかで、思想を反映させられるのかな。性別年齢人種は見られる際のコンテクストで重要度変わりそうな印象。
今後意識していきたい要素ですね。
絵柄色々フェスティバル
人体の綺麗さとは別に、作風の一部に絵柄ってあるじゃん!? ということで、色々絵柄フェスティバルも同時開催していました。過去絵も交えつつ、概ねこんな感じ。
リアルっぽい顔は立体が大変だなぁとか、鼻の形の決めが難しいなぁ、とかそれぞれに色々感想はあるんですけど、それはさておき。
祭りを開催したものの絵柄は一つに決まりませんでした!
むしろ、描きたいイラストの方向性に合わせて、毎回絵柄を決めてもいいかもと思いました。「絵柄×塗り方」分だけ作風が広げられると考えると、絵柄は上のまとめで13あるので、塗りを5くらい持てば、かなり幅が広がるはず。
今度塗りも整理&幅出ししたいですね。
クロッキー&デッサン会に行ったよ
「東京住んでるならリアルのクロッキー会とかたくさんあるでしょ。行ってみたら?」的なことを言われたので調べてみたら、実際たくさんあったので行ってきました! 美大の講師もしてる方が指導もしてくれるクロッキー&デッサン会で、11時〜17時くらいまでで最後に講評もあるやつ。
実際はそんなヒョーイと行ったわけではないです。ほらやっぱり怖いじゃないですか…なんかこう、「俺の絵でみんな殺す」みたいな人がたくさんいたらどうしようとか、講師がボッコボコにしてくるだったらどうしようとか…。絵を描いてる人みんな怖いってイメージがあるのでハチャメチャにビビり散らかしてました。
「初心者歓迎ってHPに書いてあるし、美大の講師の人だし大丈夫だよ」と友達が見てくれたのでなんとか行けました。中にはズタボロにされる修羅の奴もあるそうなので、今後もしっかり気にしたいです、「初心者歓迎」の五文字を。
それはさておき、行く前に友達から、こうした方がいいよと何点かアドバイスもらってました。
①他の人も絵も見る
②モデルをいろんな角度から見る
③根性とチャンスがあればこれまで描いた絵を見せてアドバイスをもらう
会場開催なので、普段は写真を参考に一人で描いている自分には色々チャンスなので、アドバイスはみんなやってきました。質問はあらかじめ見せる絵を決めておき、自分が最終的にどうしたいのか、どこに課題を感じてるのかをまとめておきました。漠然と聞いても漠然としか返ってこないのは想像に難くないので。
たくさん描いたクロッキーの一部抜粋と最後に一枚描いたデッサンはこんな感じ。
●クロッキー
最初に描いたクロッキーは10分だったような気がしますが定かではない。それはさておき、最初と最後で顕著に上手くなったなぁ!と感じました。新品の巨大クロッキー帳を1日で半分くらい使っただけはある…。
講師の方が最初に鉛筆の持ち方、イーゼルとモデルの並べ方、全体を取ってから描いていく方法などをレクチャーしてくれつつ、参加者が実際に描いている間は見回って時々アドバイスをくれる感じでした。
まず鉛筆の持ち方から違って横にして持つとか、イーゼルとモデルを出来るだけ視界の上で横に並べるとか、筆圧をかけて濃淡を出すとか、正中線をとると描きやすいとか、そこらへんのチップスがめちゃ役に立ちました。クロッキーも2分、5分、10分であったんですけど、それぞれ目的を変えて描くことでお絵描きでいろんなスキルがゲットできるな、と感じました。
例えば10分だとディティールまで描けるけど、2分だとざっくり大きな形までしか取れない。けどその2分をうまくクロッキーに挟むと、10分だと逆にディティールに持ってかれて疎かになっていた全体像に意識がもっと向くようになる、みたいな感じかな。
●デッサン
木炭紙というすごいでっかい紙に初めて触って描きました。でっかい紙に描くの楽しいですね! 足の裏が面白くなっちゃってすごい描いた。
まあまあ緊張も見えるけど。だってデジタルと違って消したら綺麗さっぱり元通りにはならないんだもの! それが紙の良さだそうですが、理解する境地までには距離がまだありますね。理解できるようになるの楽しみだな。
●アドバイス・講評
・エッジとか関節の形をもっと意識すると繋がりがよくなる
・硬いところは硬そうに描く
・正中線、全体的な立体感を先に取った方がよい
・顎、頭頂部、耳、後頭部のラインあたりをとると頭っぽくなる
・足や手のようにしっかり観察して描き込めるところが増えるといい
・お腹と腰にも特徴はある、概形が取れたらH系の鉛筆に持ち替えて細かく描き込んだらいい
・クロッキーは入り込むところ、前に出てるところが描かれてていいね
自分以外への講評で参考になるなと思ったのは、
・スッと伸びて、濃いところギュッと濃くなって、止まるところ止まる、メリハリがあると良い。作者の感情が見えてくるよう
・陰影もなぜそこが暗いのか立体的な構造や物の位置関係とか踏まえて描こう
●人の絵を見て回って
自分の絵は自分の絵なんだな、と改めて思いましたね。同じものを同じ場所で同じ時間に描いてもみんな全然違うんだもん。それと、物の形を正確に写し取るのが絵じゃないな、というのも同時に思いました。
あと木炭! 木炭で描いてる人がいたんですけど、陰影がダイナミックでめっちゃかっこいい。やりたい! 粉がめちゃ飛ぶので家では難しそうですが、今度やりたいなぁ〜!
デッサン自体がどうあるべきかもっと知りたいな、と思っていたので、人の絵いっぱい見られてよかったです。
●以前描いた絵にアドバイスをもらった
基本的にやりたいこととして立てたのは3つ。
①立体感、遠近感、呼吸をしてる感じを出したい
②人間を描くことで空間を表現したい
③重みを出したい
これを踏まえた上で、質問事項をまとめてイラストを見せに行きました。主に話題にしたのは下の座りのカラーイラスト。かなり離れたところに置いて、遠くから眺めながらコメントをいただいたので、やっぱり遠くから俯瞰する大切さも同時に再確認しました。
QAの一部抜粋はこんな感じ。
Q.
奥行き感がもっと欲しい。また重たさを減らさずにもう少し骨格をデフォルメするにはどうしたらいいか?
A.
膝の照り返しなど反射光が強すぎる部分が損してるかも。そう見えても暗く描いた方がいい。前後の明暗さももう少しつけて、例えば足の甲も奥なので暗くする。
手と膝が顔に対して小さい感じがある。デフォルメという意味では足の甲のサイズを左右で近づけてもいいかも。
Q.
色味がシンプルなことが悩み。
A.
シンプルな方が逆にむずいのでは。
(じゃあいっか!)
積み残しの課題感:
・色が底付きしてる感じはどうしたらクリアできるか?
・この脚みたいな立体を出しつつ、ストロークの跡を減らせるか?
・服を描きながら中身が詰まってる感を出すには?
・クロッキーで上半身と下半身の捻りとくっついてる感がなかなかでない
・クロッキーで肩と頭がどうにもうまくのらない
・デッサンでは細かな線で肌の面を取る以外選択肢を増やしたい
総合して、クロッキー&デッサン会行ってすごいよかったし楽しかったです! 腕と背中がすごい疲れて筋肉痛になったけども! また行きたいな〜と思っています。やっぱりリアルで見れること、教えてもらったりできること、人の絵も見たりできるし、長時間集中して描くのも楽しいですね。
●画材屋の店員さん優しい
朝、行きがけに持ち物を確認したら、すげーでかいクロッキー帳とすげーでかい紙と画板とかを持ってきてね、ってHPに書いてあるのを発見し、慌てて開店直後の画材屋さんに駆け込みました。
何もわからない私に優しく物を売ってくれてありがとう店員さん。
楽しいクロッキー
クロッキー&デッサン会に行ってから、なんとなく要領とかクロッキーの意味合いとかわかってきたし、なんならクロッキーしてるだけで楽しいじゃん!てなったので、ほぼ毎日何枚か描くようになりました。これまでは途切れがちだったんですけども。
その中でいろいろコツを掴んだり、自分が苦手なことと理由と解決法とかを講じてやっていたら、クロッキーが上達してきました。
こちらはビフォー。全体のボリューム感や流れがあんまり捉えきれてなかったり、上半身がごにょごにょっとしてますね。おそらく15-20分くらいはかかってます。
クロッキー会を挟み、さらに種々のポーズを描いてみて、どうやら「上半身が正面を向いた体が苦手」で「胸に惑わされて全体を捉えられてないから」なんだな、と気付きました。
上半身全体のボリュームを掴んでから描き込むようにしたのがここら辺。
どっちも上半身にも立体感ボリューム感が出てていいなぁ、と思いますね。1枚目はひねりも出てる! 友達もいいねって言ってくれてイェイだぜ。
先日のクロッキー会での積み残し課題に
・クロッキーで上半身と下半身の捻りとくっついてる感がなかなかでない
・クロッキーで肩と頭がどうにもうまくのらない
があったんですけど、この上半身のボリュームも取るというのでどちらもだいぶ良くなりました。加えて、鎖骨〜肩もちゃんと形を取ることで、頭や腕が前よりちゃんと生えてきていていい感じ。
おまけで、クロッキーをやっていると、いろんなポーズの流れやボリュームの雰囲気が頭に結構入ってくるので、これまでは厳しかった自由なポーズでイラストを描く、というのが前よりも出来るようになってきました。やったね!
これから
いろいろ絵のスキルアップをしたり、やっぱ黑世界ハンパなく好きだわやっべーーー!てなったりしているので、欲が増しております!!
推しのリリーちゃんのアクスタ作ったり、世界を旅する推しのリリーちゃんのイラスト本作ったりしたい!!! やだ素敵な景観を描いたり、素敵な景観の写真にイラスト重ねたりする技術も身につけなきゃ!! フゥ!!! お絵描きロードは終わらないぜ!
あと木炭もやってみたいよぉ〜。すごいかっこよかったので。鉛筆だと面を取るのが細い線になりますが、木炭だと違うアプローチになるっぽいのでワクワクします。やりたい!
推し!
黑世界はいいぞ!! 絵も上手くなるし見ようぜ!!
推しの鞘師里保ちゃんのドキュメンタリーフィルムも公開されるよ!
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