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お絵描き記録65-99日目|作風求めて三千里

絵を練習して上手くなって、「LILIUM - 少女純潔歌劇 -」に引き続き「音楽朗読劇『黑世界』」でも主人公な推しのリリーちゃんを描きたい!! と始めたお絵描きチャレンジも三ヶ月目。

今回のまとめ分のラストに描いたカラーイラストはこれだ!!

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お絵描きチャレンジ前のバストアップイラストとの比較。

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改めて並べると何をコメントしていいかわからなくなっちゃった…。私に一体何が起こったんだ…? お絵描きロードを走っていたらこんなところに。

今回のまとめ分で走ってきたお絵描きロードは、イラストの作風を探したい!というのを目的に、
デッサンをし、
クロッキーを始め、
バストアップ自画像を描き、
絵柄を探すためにモノトーンバストアップイラストを試し、
全身カラーイラストを描き、
カラーイラストの方向性を探るために模写をし、
模写で学んだことを活かしつつバストアップのカラーイラストを描き、
アナログ画材のパステルに手を出す、

というものでした。前回まではデッサンしかしてなかったのにえらい違いですね! 作風探し、奥が深いぜ!

まだこれだ!ていう作風を見つけたわけではないので、辿り着いたぜ!感はあんまりないです。でも、お絵描きロードの広がりを感じられてとてもワクワクしました。

いざ作風探しだ!って取り組んでみると、お絵描きロードって決して一本道ではなくてたくさん広がりがあるんだな、って気持ちになったんですよね。何をどう表したいかで、自分がこれはダメなのかなと思ってた表現もOKになるんだろうな、とか思ったりもして。本当に、作風って絵柄のことだけじゃないんだなぁ、って実感したというか。うまく言語化できないですけども。

とにかく、まだ見たことの無い自分の理想が、楽しくお絵描きした先で待ってるんだ!って思って、めちゃくちゃワクワクしています。最高。

というわけで、今回はそんな作風求めて三千里の旅でございます。

ちなみに、デッサン一本道じゃなくなったせいで、どれが何日目なのかよくわかんなくなっちゃいました。描いた順番は合ってます。最後のイラストができたのが、お絵描きロード99日目…なのかな?


●前回の記事
サムネイルのかっこいい推しにテンションが上がるね!


●お絵描きの動機

何回言うんだ。毎回言うぜ、サブリミナルダイレクトマーケティングだ! 「LILIUM - 少女純潔歌劇 -」と「音楽朗読劇『黑世界』」を見ると絵が上手くなってついでに永遠に絵を描いていられるようになるんだ!!

いますぐ見て君も永遠を手に入れよう!

よし、本編!!


①デッサン(椅子に座る):65-76日目

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猛烈に難儀しました、この椅子に座った図の背面から。尻の形も肩を張った感じも永遠に出ないの、まじびっくりする。11日かかってるのちょっと引きますね。でも最終的にはちゃんと肩をグッと張ってる絵になってよかった!

そんな苦節11日間の気づきはこちら!

①補助線は落とし穴
えっ!? デッサンを習ったあの日からあんなに頼り、こんなに成長させてくれたじゃない!! 正気なの!? 正気です。

前回まで複雑なポーズではマス目を細かく引いたりしていましたが、それでは自由なポーズを描けるようにはならないので、マスな補助線を引くのはやめました。ただ肩のラインとか、背中の中心とか、要所要所には時々補助線を引いて、モデルとの差異を確かめては描いていたんですよ。でもそれが落とし穴だった。

線を引くとモデルとのズレにも気付くんですけど、デッサン全体も崩れるんですよね…。だって目見当で引いた補助線が必ずしも正しくないから…。その上、局所的な観察力は上がっているので、補助線周辺はそれに合わせてかなり描けちゃう。すると、局所的に正しい部分ができて、全体で見るとチグハグの結果に…恐怖!

補助線に頼り過ぎず、全体を見る目もっと養うべきだと11日間で思い知らされてしまったぜ…!

②アウトラインより先に立体を取ろう
過去の記事の通り、これまでずっと人体のアウトラインというか外枠というかを先に取ってデッサンを描いてきました。でもその方法だと、今回のモデルの絵がどうしても上手く描けなかったんですよね。胸が前に出てること、肩を後ろに張っていること、伸ばした腕の立体感とかそこら辺がも〜〜〜全然描けない。ほぼ全部じゃん!

そこでアウトラインを先に取ろうとするのをやめて、陰影で立体を取ることを先にしました。立体をとった後に、アウトラインを添える感じというか。例えばこの絵の右腕なら、真ん中の影が濃い部分の面をとって、側面をとって、最後にアウトラインを描くという順番。

そうしたら立体がうまいこと出て、悩みに悩んでいた部分がうまく描けるように! やったね!! 前に見た友達のデッサンタイムラプスの「ズバーンババーン!」って感じの描き方に近くなった気がしました。先に立体の面を取ってたんだ!


②クロッキー、始めました

突然ですが、クロッキー始めました。
名前はなんとなく聞いたことのあるクロッキー。ステレオタイプだとなんか箱型の人間がチャチャッていっぱい描いてある感じのやつ。

先日のデッサンに11日間もかかってしまった最大の理由はやはり「パッと見で全体を把握する力が足りないこと」。「全体を見る力を養うにはクロッキーをしたらいいよ」という友達のアドバイスで始めました。

クロッキーくんの心得や目的:
・デッサン自体の訓練で素早く全体形状を把握したり、動きを把握したり、重心を取ったり構図を決めたり、ポーズの魅力を汲み取ったりするためのもの。筋トレ。
線をたくさん引く練習でもあるから見た目は気にせず、デッサンで凝り固まった頭と腕を解放するくらいのつもりでガンガン線を引こう。何度も何度も繰り返していくうちに色んなことの取捨選択ができるようになる。
・先に薄く線を引いてこんな感じってしておくと良い。
・消しゴムもなるべく使わない。
・速写の一種だから時間を空けて描かないで一気にやる。
・最初は30分くらいかけて、それで結構描けるなら15分で、最終的には5分で描けるといい。

だそうです。この記事書くまで「先に薄く線を引いておく」っていうアドバイス完全に忘れてました。あとだんだん時間を短くしていくっていのもど忘れしてた。振り返りって重要〜〜!! うっすく一本引いとくだけでとっても便利です。最近は10分くらいで描くようになりました。

加えてこれのベストアンサーが良い内容だと教えてもらいました。

こんな感じのインプットで始めたクロッキーくんですが、これが面白い! 見た目気にせずにバンバン線を引くとかしてると、なんかすごい解放感! デッサンしてる間、結構緊張してたんだなぁ。

加えて全体が本当にマジで見えてなかったんだなぁ〜〜からの、だんだん全体が掴めるようになってくる自分も感じられて面白かったです。あとデッサンより早いペースでいろんなポーズを試せるのもメリットとして大きいなぁと思いました。すげぇぜクロッキー、いいことしかない!

クロッキーは毎日何枚かする時もあれば、全然しない日もあったりするので、ちょっと抜粋で掲載。

●最初の頃のクロッキー(30分未満)

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ひょろひょろ界の貴公子。何が起こっとるんだ。いや全体が見えてないのマジのやつ感じますね。太ももから描いたのも個人的にはよくなかったです。腰を最初に描くのが一番絵が落ち着く気がします。

●最初の頃の飼い猫(5分未満)

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「三次元のものを二次元に写し取る練習としては動物も同じだし、よく動く点を除けば猫は初心者向け」、とコメントもらったのでうちの飼い猫くんもちょこちょこ描いていました。

しかし、猫は寝ててもすぐ動く。5分もじっとしてない。とはいえ実在のものが目の前にいるほうが、立体が直感的にわかっていいですね。三次元の人をモデルに絵を描きたいなぁ〜…叶わないが……。

しかしこの猫ちゃん可愛くない???? 可愛い。

●そこそこ進んできたクロッキー(20分くらい)

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まあまあ人体になってきましたね! 実際のモデルはもっと上半身が後傾してるんですけど、捉えきれてませんが。腰の捻りや後傾を捉え切るのにまだ苦労してるみたいです。でも捻りのある動の絵が描きたいよぉ〜〜〜!! 絶対に自由なポーズで重みと立体と遠近があって体の存在感にこだわりのある絵を描けるようになるんだ!!! 

この後もまあまあくらいの頻度でクロッキーを継続しております。


課題の棚卸し

全身のデッサン、クロッキーに加えて、前回やることを提案されたけど全くできなかったバストアップ自画像とか、イラストの絵柄探索とか色々頭の中でやりたいことと手段が増えてきたので、一度整理しました。

こんな感じ。
①全体を捉える → クロッキー、デッサン 
②細部も捉えて作り込む → デッサン(全身・バストアップ)
③作風を作る → デッサン・モデル写真からイラスト

やりたいこととやることの見通しをつけると、暗中模索感が減ってだいぶスッキリ安心して取り組めますね。


③バストアップ自画像

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棚卸に基づき、まずはバストアップ自画像! なんですけど、アオリとはいえ、もうなんかめっちゃ私の顔だから全部は載せられません。インターネッツ社会には顔出しNGで生きているので。

掲載した絵からは切ってますけど、眼球の丸み、瞼の厚み、涙袋などを初めてまともに描いてみて、顔もかなり複雑な立体をしてるんだなぁ、と改めて認識しました。結構よく描けてるのよ。顔をアップで描いたのこれが初めてにしては。

ちなみにこのデッサンの途中で一回補助線入れてバランス確認しようの会をしたら、そのせいで画面がめちゃくちゃになるという大事件が起きました。うーん……まぁでも補助線を正確に入れられないのも、全体を捉える力が弱い証なんでしょうねぇ…。筋トレするしかないですね。

④絵柄を探そう|側面アオリ

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バストアップ自画像を参考にしつつ、イラストにしてみたのが今回! 絵柄を探そうキャンペーン開幕です! 体に合わせて顔もリアル寄りにしよう!と言うことで、瞼の厚みとか目の粘膜とか描いてみました。

でも、なんか、その…デスノートみたい…。お絵描きロードに入る前の可愛げはどこに…?

<参考:お絵描きロードに入る前の可愛げ>

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HAPPY HALLOWEEN!!
ウッ、こんなに可愛かったのに…どうしてデスノートに!? 暗い表情を描いているとはいえあまりにも……次だ次!! もうちょっと可愛げを探しに行こう!

④絵柄を探そう|正面アオリ

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今回は自画像は作らず、自分の写真を見ながらイラストにしました。手も入った構図にすると顔と一緒に手も練習できて便利〜! すごいライフハック! って気持ちで手も入っています。アオリが好きみたい。

前回よりもちょっとだけ可愛げが出て…きた…!?

①顔を可愛くするのはお化粧するのと一緒
途中までマジで顔がまた怖いどうしよう…と悩んでいた私に友達がくれたアドバイスが『顔を可愛くするのはお化粧と一緒』というもの。まつ毛や目の虹彩を描いたりするのは、マスカラつけたりカラコンしたりするのと一緒。その辺を描き込めば可愛くなるんだって!

と言うことでまつ毛とか目の虹彩を描き込んだら、その前よりもちょっと可愛げが生まれました。よかった。

ちなみにこれって突き詰めると、お化粧してるお顔を描けるようになるってことですよね。これがのちの私に大きな影響を与えるのであった…!


⑤全身カラーイラスト

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絵柄は体と顔のバランスなので、全身もイラストで描こう!カラーで!の回です。最初はデッサンも自由自在じゃないし顔の絵柄も決まらんし…全身カラーイラストは早いんじゃないかしらとも思ったんです。でも、完璧!と思ってからじゃないと次に進まない方式を採用すると、永遠に同じところにいるようになってしまう気がしたので、思い切って挑戦だ!

カラーリングとしてはかなりシンプルですが、立体感や遠近がスッキリ出たり、体と顔のイラストとしてのデフォルメ度の擦り寄せが進んだあたりはとてもいいなと思っています。体を描くときにマスや補助線を描かなくても、ちゃんと重心とって椅子に座らせられましたしね! あとカラーイラストを描く手順が自分の中でちょっとできたのも良し。まぁ…リサイズはしましたけど…。

カラー道長そうですけど、友達が「肖像画!とある売れない画家のミューズをやってた頃のリリーちゃんじゃん」、ってコメントくれたのでめっちゃ大満足です。とある売れない画家って…私!? 登場しちゃったじゃん!?って変な方向ではちゃめちゃにテンションあがっちゃって三日くらい引きずっちゃった。小説書こうかまで考えたけど、昔売れてた画家のおじいちゃんに出会って絵のモデルになる話をすでに書いていたので見送りました。

他の方からも、脚や手にフェチズムを感じるとのおコメントが。フェチズムとか何もわからんとか言っていた私の絵から、そんなものが感じられるように!?

さて、この世の誰かのためになるかは分かりませんが、将来の自分のためにはなりそうなので、どんなステップで描いたかを記録しておきますね。

①モデルを見ながら体のラフをとって、それをベースに線画を描く

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モデルのラフ。手や一部の場所は線画を進めながら必要に応じて詳細に描き込み真下。ラフの段階で、影の付く面や奥行き感もざっくり表現しておくと、線画でもとても便利でした。

ラフは特に苦労した記憶もなくサクッと描けたんですけど、線画の際の服が…特にスカートが全然うまく描けなくて3回くらいリテイクしました。ずっと全裸の女ばっかり描いていたので…。

②カラートーンのイメージを作る
色を塗り始める前に、こんな色味でまとめようかな案を作って、この絵用のカラーパレットを作りました。黒い服をきた黒髪の女の子が黒い布椅子の上に座ってるだけなので単純なんですけど。回折光は青系で抜こうとか、反射光は対面する物に近い色で抜こうとかも含めて、イメージ作り。

③各部で立体感をちゃんと出しつつ全体的にベースを塗る(デッサンと一緒)
各部分ごとの色を、ざっくりした立体を影で取りつつ塗りました。陰影で立体を出すのはデッサンと同じですね。この段階ではまだパーツごとの立体感だけを重視して影をつけていて、全体の明暗の整合性はそこまで取ってませんでした。

④各部の色味をイメージに合わせて豊かにする
まだ各部分の色と陰影をつけただけで色味は質素なため、肌に赤みを足したりごにょごにょしました。ちょっと絵にお化粧する感じ。

⑤明暗を全体で統一する(デッサンと一緒)
まだバラついていた全体の明暗の統一をここでしました。デッサンで全体を見ながら細かく明暗のレベルわけをしていたのと同じ感じですね。デッサンを始めた頃に、明暗つけをちゃんとやるとカラーイラストにも役立つって言われたけど、本当だった!

⑥入射光と反射光と回折光を同じような色味で全体に入れる(デッサンと似てる)
これまで多少意識はしてベースを塗っていましたが、全体にしっかり入れていきました。色の統一感を全体で出すために、入射光は黄色系、反射光・回折光は青系と、使う系統色を決めています。

この光たちを入れると絵が急にしまってめっちゃかっこよくなるんですよ、マジで。特に反射光・回折光入れだすと全然違う。何それとか言っていたあの頃には戻れない。

⑦色彩遠近法等も気にして前後感を出す(デッサンと似てる)
以前、友達に教えてもらったんですけど、こういうのがあるらしいです。

青より赤が前に見えるとか、遠いものが薄く見えるとかを押さえると、遠近感が出るそうです。正直青より赤が前に見える感じは参考画像を見ても全然分かりませんでしたが、一般にそうなら使わない手はない。なのでちょっと取り入れています、床の布とか背中に流れる髪の毛とかに。

また前後感を出す方法として、デッサンの時に履修した線の太さ濃さで表現するというのも主に足の部分に使いました。テクスチャの強い線で主線をとっていて透けも大きいせいで、明るい部分は輪郭がボケてしまうことの調整ついでに、主戦の濃さで前後感をプラス。結構いい感じ!

⑦完成

と言うような感じで完成しました! 
かなりデッサンで培ってきたものがカラーでも活きて、おお〜〜〜すげぇ〜〜〜と感動してしまった。デッサンの力すごい!

あと細かな気づきですが、絵を観察して気づいた次にやりたいことは、どっかに都度メモって出来たら消すってしておくと便利。一箇所終わるたびに次何やろうかを考えたり思い出すの、結構大変なので。


やりたいこと棚卸し

カラーになったってことは、できることがまた一気に増えたってことです。なんたって色があるからね! と言うわけで、またやりたいことを棚卸ししました。時々振り返ろう、自分の立ち位置と行き先。

基礎力アップ系:
・クロッキー → ポーズを増やしたい、ひねりや横たわりなど
・デッサン → イラストを描く前にできればやって、もやもや曖昧ポイントを減らす(特に手とか上半身)

イラスト:
・あのイラストの塗りができるようになってみたいな → 地下活動 模写ルート
・テーマのっけてイラスト描いて作風作りたいな → 描きたいイラストイメージを何枚か出してどれかから描いていく
・モデルと同一ではない自由なポーズの絵を描きたい → イラストを描きながら、うまくいかない部分を都度デッサンかクロッキーして練習して完成させる

色々考えた結果、カラーイラストを良くしたいな、ということで地下活動 模写ルートに行くことにしました。以前友達に「理想の塗りに近づく最短ルートは模写」と教わり試したこともあり、そのパワーを知っていたので。

前とは違いデッサンを履修したので、より上手に模写できるはず…!?


⑥模写(87-94日目?)


模写なので見せられませんが、一週間ほど一枚の絵と向き合って模写しておりました。お化粧できるような絵になりたいな、と思っていたので、目の粘膜とか結構しっかり描いてあって、全体的に主線があるような無いようなな感じの、多分アナログのカラーイラストとだけお伝えしておきます。

気づき:
・線画は別レイヤーで取っておくと便利
・人体の立体を先に取って横において描くといいかも
・画面を統一するベースのカラーを他の部分に重ねると統一感が出る
・肌の反射に微妙に青系や緑系のグレーが入る
・全体的に中間色でまとめていても、明度による立体感は割としっかり取る
・白と黒にかなり近い明度の箇所もあるが面積は狭い
・テクスチャ弱いブラシと強いブラシを織り交ぜて使おう
 まずはテクスチャ弱目で描いて強いブラシは後からアクセント的に足すのが良さそう
・明度の差を出すために幅広ザラメな強テクスチャブラシを編みかけみたいに載せるのもあり

今回、このお絵描きチャレンジで初めて色と真剣に向き合ったんですけど、まぁ〜〜〜色って難しい「肌の反射に微妙に青系や緑系のグレーが入る」なって思ったんですけど、その微妙な色の差を見極めるの困難すぎる。しかも目の錯覚で、一色に囲まれた灰色は周りの色の補色に見える、とかもあるらしく、もう大混乱!

でもね、いるんですよ。色彩の魔術師な友達が。

とっても綺麗で可愛いカラーイラストをデジタルでもアナログでもお描きになる色彩の魔術師な友達に、色について相談しました。

色についてのアドバイス:
一番大切なことは「色を楽しみ実践する」こと!
・微妙な青系や緑系のグレーは使い分けている
・カラーサークルと見比べたり、色をスポイトツールで取るのは色を学ぶのに役立つ
・身の回りの色に対するアンテナをしっかり立てて過ごすと良い
 あ、この食器の白は黄色寄りだ…とかよく観察すると楽しい!

色を楽しみ実践しながら、色の組み合わせの失敗成功のパターンを積むといいそうです。そうすると、無限に思える色の組み合わせでも、これとこれを組み合わせるとこんな感じになるな、とも予測できるようになるらしい。確かにパターンができてくると、カラーイラストがしっかり描けそうですね! しかし結構長そうな予感がする、色彩の道!

とにかく色と親しみ楽しもう! 生活が開幕しました。

●宇宙船
「身の回りの色に対するアンテナをしっかり立てて過ごすと良い」と言われたので、お外を歩いている時に「あの看板の緑は青っぽくて明度はこれくらいかな」とか「この木の葉っぱは緑というより青紫?で先端が青み系の赤で色相のコントラストがものすごく綺麗!」とか、そういうのを観察するようになりました。これまでは明暗や立体しか見てなかったんですけど、色が加わりました。

や〜〜これがすごくね、面白いんです。あ、世の中って本当はこんな色してたんだ!、周りみんな色の洪水じゃんスッゲ〜〜〜!!ってなっちゃった。

子供の頃になんかで読んだ文章に「初めて地球に降り立った宇宙人のような目で世界を見られたら空の青さすら新鮮に感じられるだろう」てあったのを覚えてるんですけど、お絵描きで色に目を向けてお外を見るようになったことが私には宇宙船でしたね。

暮れていく薄青い空にかかる蜂蜜色の雲…縁は陽光に燃えて金色で綺麗…。


⑧バストアップカラーイラスト(95-99日目?)

さて、模写を経て描いたカラーイラストが冒頭のものです。

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すげ〜〜〜〜誰の絵なんだ……私か。

前回最後のイラストの顔は、普段のイラストの絵柄から特に変えようとはしてないので、HAPPY  HALLOWEENの延長顔でした。でも今回は、明確に違う絵柄にしていきました。おかげで初めてまともに描く目の粘膜や瞼の厚みを描いて目力に全力投球したり、顔や鼻の立体にめちゃくちゃ悩まされたし、なんなら描く手順もかなり悩みました。だってこういう感じの絵を描くの初めてなんだもん! でも一回やったことで、今後こうしていけばいいんだな、っていうのが掴めました。やったね!

今回目指したところは、
・お化粧できそうな目元(瞼の厚み、粘膜、まつ毛、涙袋、眼球の丸み、虹彩)
・唇を描く
・鼻もスッとさせたい
・髪はふわふわで主線がない感じ
・肌はツヤツヤにしすぎずテクスチャを残し肌感があるようにしたい
っていう感じ。

今回は正面顔で目元をかなり描き込むので、黑世界の主人公リリーちゃんを演じる鞘師里保ちゃんの写真を参考にしながら描きました(FLASHにおかえり!って記事にされてた時のやつです、素敵な写真多い回でしたね〜好き)。似顔絵にしたいわけではないので、真剣に似せようとはしていないのですが、やっぱり印象は出したいので。面影はある! 多分。

描いて楽しかったところ!
・冷たい美人顔に描けた、やったね!
・目元とか化粧するの楽しい、目がツヤツヤ!    
 睫毛とか目の下側のハイライトとか入れてるとテンションあがる!
・前髪は改善点あるけど、ふわふわ不思議テクスチャ髪に描けたのは嬉しい
・描いてる間、1工程ずつ絵が良くなっていくのはめっちゃテンションあがる

今後要検討なところ
・立体の計画は線画の段階で立てよう。影の色は工夫した方が良いかも
・結構つけ過ぎかなってくらい、顔の中の陰影つけても良いのでは?
・前髪の立体は最初からしっかり意識しないと、ペッタリ感が残る
・色の計画が曖昧だったかも…もっとコンセプトを鮮明にしよう
・肌の質感が求めてたのよりちょっと金属っぽいのがちょっとなぁ

という感じ。今後の改善点も色々ありますが、とにかくこの絵柄や塗りで一回しっかり描けてよかった!

お絵描き工程を記録しておきますね。

①計画立て
・固有色、影、入射光、反射光、回折光をワントーンで描くのが最小の構成単位で、その中に色味をどれだけ足していくかが作り込みのポイントかな、と仮説。
・塗り方は全身カラーイラストを描いた時と大まかには同じ流れでいい筈説
・背景は中間色で先に塗っておこうと、模写からの学びで判断し塗っておく
・作風の着地地点は全身カラーイラストの立体感や遠近をスッキリ出した感じと、模写でやった厚めに塗る感じの間くらいかな、と妄想

②線画

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参考写真を見つつ線画を描きました。すごい気に入った顔にかけちゃった! イラストは顔がバッチリ決まるとテンションあがりますね! とはいえ線画は顔以外は大体なくなる予定なので、他の部分はざっくりです。

③カラー計画

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こんな感じのカラーリングにしようかなってのをパーっと色塗り。

④色塗り〜立ち込める暗雲

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カラー計画をもとに色塗りを始めたんですけど…どうにも雲行きが怪しい。なんか、線画のスッとした印象がでないんですよねぇ…ちょっと顔が丸い印象になってしまったというか。

そこで気付いたのが、色塗りでも化粧みたいに顔の縦と横どちらを強調するかなどあるんじゃないか?ってことですね。横の面が強調されて顔が丸めの感じになってるから、スッとしないのでは、と。永遠に鼻の形も唇も決まりそうにもなかったので、一旦色塗りをストップして、立体の計画を作ることにしました。

⑤立体計画作り

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顔の立体の印象を決めるために、色相を一つにして立体を取りました。線画のスッとした感じがかなり出たのではないでしょうか。眉間の落ち込み、鼻の前に出た感じ、頬のスッキリ感とか。一安心。

中間色を背景色においておくと、ハイライト入れるだけで突出感が出せるので便利なことに気付きました。ベースが白だとみっちり描き込んでからじゃないとハイライト入れられませんが、それって結構大変なので。灰色の紙に黒と白で描写しているデッサンや、厚めに塗られる方のイラストタイムラプスで人物のベースに灰色を塗っているのを見たことがあるんですけど、これと同じことなんでしょうね。

この立体を取るときかなり彩度の低い色で考えなしにつけたんですけど、カラーイラストであるということを思い出すと、作品で目指す色相と彩度に合わせて描けば良かったな、と後から思いました。今度はそうします。

⑥仕上げていくよ

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完成の前段階のモノクロバージョンです。時々モノクロにすると色に惑わされずに陰影を確認できるので便利。

色々描き込んでいきながら、どこのディティールを省略し、何を残すかを色々考えました。今回は、頬から下の立体はあまり細かく取らないことにしてみましたが、もうちょっと取ってもよかったかなぁ、ともちょっと思っています。どれくらいデフォルメするかは難しい問題ですね。

ちなみに全身カラーイラストを描いてる時はモノクロにはしなかったんですよね。やっぱり顔を描き慣れてないのと、カラーが青や紫でまとめてたのでわかりにくかったのかもしれない。

⑦完成

色々さらに描き込んで、できた!! 冒頭の絵に戻る!

紆余曲折ありましたが、いや〜〜〜描けてよかった! まだこれだ!て作風ではないんですけど、描いたことでこれからどうしていこうかが二、三歩進んだ感じです。お化粧させるとバチバチテンション上がるので少なくともそこは目指したいな。あとお絵描きのプロセスにも学びがありましたので、次回はもっと良くできそう! やったね!


●パステル
⑤立体計画作りの時に、灰色の紙に黒と白で描いてるデッサンを見たんだ、って言ったら「それはパステルだよ」と友達に教えてもらいました。

「自分の好きな色でデッサンするとテンションあがるよ、ぼかしもよく使えるし、安いし扱いやすいからやってみたら?」と提案されたので、その日か翌日に買ってきました。

パステル、すっごい綺麗…

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一色塗ってるだけでも、うわ〜!綺麗だ〜!!って楽しくなっちゃう。リアルな画材ってすごいですね!(写真テクはついてきてないけど)

色の魔術師な友達が、絵の具や刺繍糸を集める気持ちがちょっとわかっちゃいました。だって単純に線引いてるだけで綺麗なんだもん。友達は、色と親しんで遊ぶにはデジタルだけでは弱いかも、と思っていたらしいですが、パステルを触ったら直感的にデジタルだけだと確かに弱いかも!と同意してしまいました。実在する物体の持つ色って綺麗ですねぇ本当ね。いや〜パステル楽しい。

お粉がいっぱい落ちるので防塵マスクをせいと但し書きがあったため、飼い猫くんのそばでは使えないのがやや難点。お外に出てパステルで写生とかをちょいちょいすることにしました。結構楽しい。

パステルでどんなことができるか、ひとまずいっぱい遊ぼう!


●全体の中のパーツ、人体の外枠
お外にいる時は人の動きとかを眺めてるんですけど、クロッキーを始めて全体が見られるようになってから、さまざまな体の部位について人体全体の中のパーツとして捉えられるようになってきました。前は腰だけ肩だけとか見ていたのが、例えば腕と足を大きく一歩踏み出した時の腕頭背中腰足と繋がって捉えられるというか。

こうなってくると、人体は全部繋がってるので、パーツごとに区切るのに違和感をちょっと覚えますね。あと、立体を捉えられるようになると、外枠は立体を捉える上で本質的ではなく感じられ、人体の外枠をラインっていうのも違和感が出てくる……。

とかなんとか、友達と話していたら、私のお絵描きの思想がその友達の好みにものすごく寄っているらしい。まぁお絵描きロードの経緯からして順当ですけど、育てられちまいましたね。


お絵描きの世界、広い!

お絵描きに「絵柄」や「色」が登場して、またお絵描きロードが広がりましたね。もうロードじゃない、お絵描きワールドだ!

いやぁ、作風を見つけるのは一朝一夕には行かない、みたいなことを前回最後に人からの受け売りで書きましたが、本当ですね。「あんな感じの絵にしたい!」のイメージがたくさんあって、それはきっと技術が身に付いてくると同時には実現できない矛盾したものだと気づいたりするような内容だと思うんです。幼稚園児の考えた夢のテーマパークみたいな感じで。

その「こんな風にしたい!」という曖昧なイメージを、どう統合して自分の作風にして行くのか、想像すると正直ものすっごくワクワクします。造形も絵柄も色も色々たくさんできることがあるし、メッセージ性とか構図とか載せてくると無限大なんだもん。

お絵描きすごいわ…永遠な上に無限じゃん…。すご…。

今後は、顔のデザインが定まらないのでしばらく顔を中心に描こうかなとか、暗めの色でまとめたから明るくて綺麗な色味のイラストを描こうかなとか、いろいろ考えてやっています。パステルとも仲良しになって、立体も色も手に入れたいな! あとメッセージ性と構図と絵柄とデザインと…!

欲張りだけど欲張っていきたい!

お絵描きワールドはまだまだ続く!


推しと推しの舞台

私をめくるめくお絵描きの世界に誘った推しの鞘師里保ちゃんが、2022年1月に初のLive Tourをやるよ! 2022 1/15東京、1/16大阪、1/23広島だよ。

ローチケのサイト!
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=549278

これは8月にした1st Liveのクリップ!

ソロシンガーにサビでジャンプさせる脅威のコレオグラフィー。やだ〜好き!!


いきなり知らん舞台のDVDを買うのはハードルが高いかな、という君に! LILIUMはなんと2021年10月現在、U-NEXTで配信されているよ! 他のハロプロの舞台作品も「演劇女子部」とか「劇ハロ」とか検索するとみられてお得!!

黑世界のことをもっと知りたい君には、公式HPをご紹介だよ!

ちなみに朗読劇なので、Spotifyなどの音楽配信サービスで全編聴くことができます! すごい!! 早く聞こう!!


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