ムーンショットを打とうとする人に権限を渡したい
Housmartでは半年に一度、目標設定を行っています。
目標設定の際には、ぜひムーンショットを狙って欲しいと思います。
無理な目標は問題だが、保守的な目標も同じぐらい問題
達成が絶対に無理な目標は、チームを疲弊させます。
チームのことを考えるマネージャーであればあるほど、かしこい人であればあるほど、達成確度の高い目標を設定しようと考えるのは、自然なことです。
しかし、保守的な目標は、無理な目標と同じぐらい問題だと思います。
それではMission達成に近づけないからです。
保守的な目標であれば、他の会社でも、実現出来ます。
他の人でも、実現出来ます。
ということは、Housmartがやる必要がなく、貴重なHousmartのメンバーが取り組むべき課題とは言えません。
OKRがなぜ重要か
Housmartは厳密な意味でのOKRを導入していませんが、Googleが提唱するOKRには共感する部分があります。
それはムーンショットを狙うことで、これまでとは違ったアプローチで課題に取り組む姿勢を、組織にインストールすることが出来るという点です。
ムーンショットを実現出来れば、Missionの実現に近づきます。
特にマネージャーや、マネージャーを目指す人には、ムーンショットを狙って欲しいと思います。
競合の視点
保守的な目標が問題なもう一つの理由は、競合に負けるという点です。
競争環境が激しい現代では、現状とあまり変わらない目標設定は、相対的な退化を意味し、結果として競合に負けます。
ですので私は、保守的な目標を見ると、ゲンナリします。
ムーンショットを打とうとする人に権限を渡したい
ムーンショットを目標として設定すると、これまでと同じやり方では実現出来ません。
しかも、納期があります。
納期がある中で、新しいやり方にチャレンジしなくてはいけないので、空振りがありえます。
これは怖いことです。
蓋然性が高いとは言えません。
出来ない理由を100個並べることは、非常に簡単です。
ムーンショットを打とうとすることは、チームの可能性を引き出し、Mission実現に近づこうとする行為です。
そういう人は、権限を持つのにふさわしいと思います。
ビジネスとは結局のところ「あなたはどんなハードルを越えることが出来るか」ということのみに価値があり、ハードルを越えられない理由を100個ならべる事が出来ても価値はありません。
保守的な目標を引く人は、あなたでなくても出来ること、あなたのチームでなくても出来ることにリソースを投入し、創意工夫と勇気が少なく、Mission実現から遠ざかる人なので、権限移譲は難しいと感じます。
もちろん見立てのない中で無理な目標を立てることは問題ですが、
大きな課題を自ら解こうとし、バッターボックスに立ち、リスクを取る人に、権限を渡したいと思います。