カナ打ちiMac
ずいぶん長い事冬眠していた、iMacを起こしました。
物事の大部分はスマホでハンドリングできる程度の簡易な暮らしなので、Macはコンセントも抜いて静かに寝ていましたが、noteを書くようになってちょっとキーボードの触感が懐かしくなったのです。
私は35年前からカナ入力です。
当時通っていた高校のタイプライティング授業は選択制で、カナタイプと英文タイプが選べました。選べるはずでした。英文タイプ授業を希望しましたが選にもれてしまって、...何のための選択制だよぉと思いながらカナタイプライターの授業を受けることになりました。
キーボードでなく、タイプライター。電源も必要ありません。硬いキィをかしゃんと押すと、金属のアームがひと文字ずつぴょこんと立ち上がって紙をたたいて印字するのです。
授業が始まると、皆が一心にキィを打つ音と文字をいだいたアームが紙をうつ音が雨だれのように響くのでした。
その後ずいぶん経ってボンダイブルーのiMacを迎えました。指はカナ配列を覚えていました。恐るおそる世界の蜘蛛の巣を眺め、参加し、稀有な出会いを得、今に至ります。
そして相変わらずカナ入力なのです。
お読みいただきありがとうございました。