生地に水通し・地直し
布をお迎えしてその日の晩は水通し。家族の洗濯物がない夜に広々と物干し竿に布を干すのは至福のときです。
さ、みんな大好き水通しのお時間がやってまいりました!
水にひたしてそーっと撫でて糊を落とす…
新品の生地でも水の中にたゆたわせただけでこんなに汚れが浮き出ることも。
※布地メーカーが悪とは考えません。
展示中についたホコリなどと捉えています。
まれに若干色落ちするものもあります。
布の表面にはノリも乗っているので水で落ちたノリで濁る(少し泡立ったり)こともあります。
水の中少し振りすすぎしただけで濁る水…作品はペットが舐めたりベビーさんが口にすることも考えられます。
私が水通しを必ずする理由はこれです。
干すときは脱水せず(シワになるので)、水が滴ったまま
よく乾きそうな日を選んで一気に乾かします。
吊り下げ方は布目のタテを地面と天(お空)に合わせます、垂直方向ね。
ヨコ布目で干すと布が伸びて歪んでしまうからです。
今日も今日とて水通しを終えた生地の地直し。歪みをとるこの工程も大好き。
地直ししていると布とお話しできる感覚。私はポーチになりたいーとかワンピースになりたいとか、布の声がこだましてきます。