見出し画像


通称【プリカチューブ】

金属可とう電線管工事とは、金属製の柔軟な管(可とう電線管)を使用して、電線を保護しながら配線を行う工事です。主に、建築物内や工業施設などで電気配線を行う際に用いられます。

金属可とう電線管の特徴

  • 柔軟性があり、曲げることができるため、複雑な配線にも対応できます。

  • 金属製なので、強度があり、耐火性や耐食性に優れています。

  • 密閉性が高いため、ホコリや湿気から電線を保護することができます。

  • JIS規格で規定された金属製可とう電線管

  • 電気用品安全法適合品

  • 絶縁電線およびケーブルを通線して工事可能

適用法令

  • 電気設備技術基準

    • 第160条:金属可とう電線管工事

    • 第164条:ケーブル工事(ケーブル単体または金属製可とう電線管使用可)

金属可とう電線管工事の用途

  • 建築物内の電気配線

  • 工場などの機械設備への配線

  • 屋外配線

  • 地下配線

金属可とう電線管工事の施工方法

  1. 電線管の選定 使用する場所や電線の本数に合わせて、適切なサイズの電線管を選択します。

  2. 電線管の切断 パイプカッターなどの工具を使って、電線管を必要な長さに切断します。

  3. 電線管の曲げ バネなどを用いて、電線管を必要な形状に曲げます。

  4. 電線管の接続 コネクタやアダプタなどを用いて、電線管を接続します。

  5. 電線の引き入れ ワイヤーロープなどを用いて、電線を電線管内に引き入れます。

  6. 接地 漏電防止のため、電線管を接地します。

金属可とう電線管工事の注意点

  • 電線管を曲げすぎると、電線を傷つける可能性があります。

  • 電線管を接続する際は、隙間がないようにしっかりと接続する必要があります。

  • 電線を電線管内に引き入れる際は、電線を傷つけないように注意する必要があります。

  • 接地は必ず行う必要があります。

施設場所

  • 電気設備技術基準 第156条・低圧屋内配線の施設場所による工事の種類

  • 第1.4.1表のとおり、金属製可とう電線管は鋼製電線管と同様にすべての施設場所で使用可能

詳細

  • JIS C8309:2019では、金属製可とう電線管の寸法、構造、試験方法などを規定

  • 電気設備技術基準では、金属製可とう電線管の配管施工方法などを規定

補足

  • 金属製可とう電線管は、曲げ加工が容易で、狭い場所や複雑な配管にも施工しやすい

  • 耐食性、耐水性、耐衝撃性に優れている

  • 屋内配管、屋外配管、露出配管など、幅広い用途で使用できる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?