第五十候「菊花開く」
10月13日 晴 新潟県六日町から魚沼の里へ向かった。
日の出前に出動し、朝日を浴びながら移動し、穏やかな1日を過ごした。
芝生のひろばでは、新米の炊き上がる香りが流れてきて、食欲をそそる。
少し風もあるが、空にはトンボやチョウたちが悠然と舞っていた。
秋晴れ、山の緑と青空の2色が視界に迫る。不思議と落ち着き時間がゆっくりと流れているような錯覚をする。実際は短くなりはじめた日中の日があっというまに夕方高さへ移動していた、なんだろうこの安心感は、小さな焦りを忘れ、大きな悩みもとけるような気がした。
帰路は山の後ろに足早に沈み反対の斜面の緑の山の黒い陰影濃く浮き彫りにし、瞬く間に漆黒の塊へと変え、今度は追いついてきた夜が一体化させていった。
夕飯に蕎麦を食べる。水の恵みを感じながらのどの奥へと滑っていった。
足早に去っていく夕日を思い浮かべながら箸を置き帰路へと着いた。
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