【音楽紹介】美少女ゲームミュージックのすゝめ ~まえがき~
思い付きで始めた新企画。
他所様のエロゲ感想を読んでいて思うことがあります。「音楽について言及してる人、少なくない……?」と。主題歌(俗に言う「エロゲソング」)について「ノリがいい」「感動した」と印象が語られることはあっても、劇伴(ここでは歌なしのインストを指す)の感想は、全体の割合から見て驚くほど少ない気がします。
昨今、コンシューマーゲームの音楽が「ゲーム音楽」という1ジャンルとして国内外で評価されるようになり、メディアに取り上げられることもしばしばありますが、美少女ゲームに関してはそういった土壌ができておらず、多くの名曲が埋もれてしまっているような肌感覚です。例外的に、某地域制圧型SLGの「Rebirth the edge」、某泣きゲーの「夏影」等、根強く支持されている楽曲も存在しますが。結局、ゲーム自体の人気や知名度が高くない場合、話題にすらならないのが現状かと。
加えて不満に思うのが、「業界の中でも音楽が軽んじられている」と感じる点。美少女ゲームの性質上、シナリオとイラストの比重が大きくなるのは重々承知のうえで、それでも音楽だって欠かせない要素でしょう。わかりやすい例が、業界最大手の表彰企画「萌えゲーアワード(旧:美少女ゲームアワード)」における扱い。立ち上げ当初から存在した「BGM賞」について、2015年度以降ひっそりと廃止されていたことにお気づきでしょうか。2021年度以降は「サウンド賞」とかいう部門が音楽全般ひっくるめているとはいえ、「業界の人間にとってはその程度の認識か」と落胆せずにいられません。そもそもBGM賞の選考基準も納得のいくものではありませんでしたし。オーガスト作品が一度も受賞してないってのはさすがにねえ……。
などと言いつつ、自分の書いた感想もざっくりしていて要領を得ないという自覚はあります。語彙力が、語彙力が欲しい……!! 素人にはこれが精一杯っす。ただし、最低限「○○の✕✕なところが良かった」と、自分の琴線に触れたポイントは挙げるよう心がけています。
また、自分が美少女ゲームの音楽に注目するようになったのは、折に触れて言うようにオーガスト作品がきっかけなので、ごく最近のこと。それまでにも好きなメーカー(ニトロ・ねこねこ等)のサントラは収集していましたが、自分が本編をプレイしたことがない/全く興味がないジャンルにまで手を出すようになったのは1年ほど前から。ですので、この分野に詳しい方からすれば「何をいまさら」と思われるかもしれませんがご容赦ください。この企画の目的は、布教と記録(自分用)の半々です。
おまけとして、自分の好きなエロゲサントラ20選を以下に載せます。オーガストは殿堂入りとして除外。
このまま本題に入る予定でしたが、思っていた以上に前置きが長くなったので記事を分けました。次回は「エスクード」特集です。こっちも殿堂入り対象なので、上のリストには入ってません。