VTAってなんなんだ?
「天ヶ瀬むゆ」「先斗寧」「海妹四葉」という3人が新しくにじさんじのライバーとなった。エデン組以降の特徴であるグッズやオリジナルソングをひっさげた華々しいデビューだ。
今回の新人の特徴であり、話題の中心となっているのは、なんといってもVTAからの初参加であるという点だろう。
VTA(バーチャルタレントアカデミー)というのは、ライバーの育成を目的とした、ANYCOLOR株式会社の新しいプロジェクトだ。
正直にいうと筆者はVTAに全く興味がなかったので、アカデミーとは言いつつも「適当に配信させ、素質があればにじさんじとしてデビューさせる」程度のものだと思っていた。だが、どうやらボイスやダンスのレッスン、配信機材説明等の座学を行っている本格的なものであるらしい。
しかも(今のところは)全て無料で受けられる上に、にじさんじでデビューするかどうかも強制ではない、というかなりの好待遇だ。
このようにいちからはこのプロジェクトにかなり力を入れているようだが、配信能力の向上はともかく、個人的に期待するのは炎上等のリスクの低減だ。(VTA2期生はボイス、ダンスレッスン、配信練習の講義は行わないらしいので運営側もそこらを重視していると考えられる)
にじさんじに.限らず、企業Vtuberというのは大抵採用後直ぐデビューし、海外含め何十万という不特定多数にいきなり晒されることとなる。なので知識や意識が追いつかず、知らず知らずのうちに配慮に欠けた行動をとってしまう可能性がある。
なので、デビュー前にある程度の教育を施し、企業配信者としての意識や技能を習得させておけば、そういったリスクも大きく減らすことができるだろう。勿論、100%防ぐことができるわけではないが…
また、VTAを通して面接等で発見できなかった不穏分子や、配信能力外の欠点を把握し、デビューする前に排除又は是正するなどということにも期待できる。
こういった実作業前に集中的に研修を行う、というのは技能系の職種(恐らくそれ以外の職業でも)では通常実施されているものなので、えにからがまともな企業として遜色ないようにするためには、VTAは必要不可欠なものとなるのではないのだろうか。