採用する側からすると目に見える担保がどれほど重要かという話とリハノメチャンネル:登録理学療法士制度の意義と仕組みを放送した舞台裏と僕の考え(´・ω・`)
https://www.youtube.com/watch?v=dfLya1FMJIA
目 次
1 当日までの舞台裏
2 登録理学療法士と日本理学療法士協会に入る入らないの私見
1 当日までの舞台裏
POSTさんも大変だ、今回は誤報といってもいいかもしれない。擁護するわけではないが、こういったことはメディアをしていると必ずある、規模はもっと小さいがうちもあった。
今後も恐れずにネットメディアの強みである速報性を意識して拡散をしてほしいと思う。こういうことがあると、攻めの姿勢がとりにくくなると思うが、今後も攻めた記事を期待している。
さて、記事を最初見たときに、あれ?そんなこと言っていたかなと協会関係者に電話したら、いやそんなことは考えいないのにどうしてそうなったのか・・・という話だった。
ただ、世間的には誤解が先行している、これはまずいな。
水面下でリハノメチャンネルの日程を調整し、直接かたりかける機会が必要だと判断した。まあ、調整をおこなったのは加藤であるが(´・ω・`)
登録理学療法士制度はスタンダートを目指している理学療法士等の明確な技能の担保として機能するものだと思っている。
毎日毎日、履歴書だか採用面接だかを繰り返しているとよくわかるけど、明確に書くことができる資格がある人とない人、どちらを採用するのかといわれたら、ぼくはあるほうを採用する。
少なくとも、そういったカリキュラムを修めた証明があるのは強い。
そういったものと、個人の能力を一緒にみな考えている。それはカテゴリの異なる話である。
総論としてDMのある方に対しては運動療法は効果的であるが、人工透析まで行うようになった人に対する積極的な運動療法は絶対に良いとは言えない。
当たり前の話であるが、登録理学療法士だからといってボンクラがいないわけではなし、持っていない人でも優秀な人はいる。
ただ、マスとしてとらえた場合、どちらがより優秀な人間がいる確率が高いか?という判断を求められたときに、修めていない人のほうが確率が高いという根拠は薄い。
そちらのほうが高いという根拠があり、ぼくを納得させてくれる人がいるのなら、お寿司おごります(←藤本さんのマネ)
で、話を戻すと、早急な開催の調整を行い、12月5日に放送を確定することができた。関係者に深く感謝したい。
登録理学療法士制度に関しては、個人的に理学療法士全体の底上げとして非常に有効な制度だと思っている。こういった大規模組織における改革はほんとうに大変である。
先日も少しSNSで話題になったが、一度構成された大規模ネットワークはメトカーフの法則※が働き改革が非常に行いにくくなる。医療現場でFAXがなくならない理由はまさにこれだ。
※ メトカーフの法則とは、「ネットワークの価値は、それに接続する端末や利用者の数の2乗に比例する」という法則のことである。 Ethernet技術の開発者であるロバート・メトカーフ(ロバート・エトカルフェ、Robert M. Metcalfe)による経験則で、1993年に紹介された。
さて、当日の戦略も考えないといけない。僕の世代が司会をするより、興味のある世代━━新プロを終えて認定理学療法士を視野に入れているかもしくは認定を意識する世代、30前後の人間が司会をおこなう、質問を読むほうが視聴者に届くと考え、司会を弊社の鈴木苑香PTにお願いした。
各署で司会よかったという意見をいただき、以下のようなtweetもあり、本人も仕事の成功を喜んでいるし、正直、ぼくも誇らしい(´・ω・`)
そして、露出の仕方にも最大限の注意を払った。普段からリハノチャンネルをご覧になっている人は気が付いたかもしれないが、放送中のCMや株式会社geneの宣伝を極力排除して放送した。
ルールとしては株式会社geneのCMを入れても全く問題ないが、つまらない議論になってほんらい伝えるべき登録理学療法士制度の概要が伝わらないことを避けるためだ。
今回の放送の僕の成功定義は、登録理学療法士制度について正しい内容を広めるということである。そのために、できることをすべて行うつもりであった。
ちなみに、半田会長がお話をされてるときのバックが株式会社geneのロゴであったのだが、開始10分前にそこに気が付き、日本理学療法士協会のロゴに変更してくれと加藤に無理を言った。
本人も相当のプレッシャーの中でも放送だったと思う、そして10分までの切迫している状況の中で、すぐに対応して放送にこぎつけた。
有難う
今回の放送を実現するために、多大なる尽力をいただいた協会関係者のみなさんとご出演いただいた、半田会長と斎藤副会長にこころから感謝を伝えたいと思う。
ふう、ひさしぶりにプレッシャーの大きい仕事でした(´・ω・`)
2 登録理学療法士と日本理学療法士協会に入る入らないの私見
しかし、まあ、すごい数の視聴をいただいた。課題としては、これだけの人数の視聴があるとコメント欄があれる兆しも見え隠れした。
今後の課題として、ブロック規定を明確にスタッフ共有することが必要だと認識した。
そして、目の前で登録理学療法士についてのお話を伺ったぼくの率直な感想は、これは当たり前のことだけれども、日本理学療法士協会の会員のための制度なのだということだ。
ぼくは自己研鑽などは、自己決定の上で進めるべきだと思っている。
その果てに、職がなくなろうが、給与が下がろうがそれはその人の人生の課題だということである。
つまりは、みな日本理学療法士協会に入る自由もあるし入らない自由もある。
ぼく自身入会のメリットを伝えて、入会をしなければならないと進めていた時期もあったけど、今はそうではないと思っている。
その人の人生の選択だ。入ってもいいし、入らなくてもいい。ぼくは入ってよかったと思っているがそれは僕だけの真実である。
ただ、2030年以降の日本では理学療法士の雇用維持が難しい社会になると考えている。ぼく自身経営者として、当たり前であるがよい人材を採用したいと考えている。
そして、現在のところの日本では、一度採用したら能力がないことを理由に解雇することは不可能なのだ。
そうなると、採用時に能力がある可能性の高い人材の手がかりが必要となるのだ。
登録理学療法士を修了しているということは、そういった正規のルートのルールを守る人物という評価を少なくとも僕は下す。
それは、組織運営において非常につよい。
もちろん、だからといって絶対大丈夫などという幻想を抱くつもりはない。
あくまでも可能性の話である。
生存戦略に絶対はない、ぼくたちにできるのは、可能性を高めることだけである。
協会に入らずに、同じコストで自己研鑽を積めるというのなら、ぜひそうしたほうがいい。
ただ、キャリアは目に見える実績を必要とする場面も多い。
学会発表、論文投稿、登録認定専門などの実績を示すことができるのは、毎月換算で1666円を支払っている日本理学療法士協会の会員だけである。
学会発表も必要ない、論文も投稿しない、登録認定専門も取るつもりはない、自己研鑽も自分のお金で全部やる。
という人に協会に入会しなさいとはとても言えない。
ただ、理学療法士としてこれからもキャリアを積みたいと思っているのなら、自己投資の基盤として1666円/月は決して高いものではないとぼくは考える。
くれぐれも伝える、自分でできると考えている人は入らないほうがいい。
ご自身の人生です、好きにしたほうがいい(´・ω・`)