メディバンプロで水彩風 4・小技など
iPad用ペイントアプリ、MedibangPro(メディバンプロ)で透明水彩風に塗ることだけに偏った解説シリーズ。
今回は、アナログの水彩の技法を参考にした工夫や、おすすめブラシの使い方など小ネタ的な記事。
※執筆時のバージョン1.0.17に基づいています。
※「メディバンペイント」「メディバンペイントプロ」ではなく、「メディバンプロ」の記事です。
白で水のような透明感
水彩境界がよく出るよう不透明度を上げたブラシで描く場合、透明水彩らしい透け感を表現するには「白」を「水」として考える。白に近いほど水を多く含んで薄まっているという感覚で色を選ぶ。
濃い色を薄い色でグラデーションさせるように混ぜ伸ばしながら塗り、乗算レイヤーで重ねていく。
消しゴムで白抜き
アナログの透明水彩で白を表現したい時は、紙の白地を塗り残しておくか、マスキングテープやマスキングインクで白地を保護するが、デジタルなら消しゴムで消すことができる。
消しゴムに使うブラシにGペンなどを選べば、ペンでマスキングインクを置いたような細い白抜きができる。
グレーレイヤーで白をのせる
白を表現するもうひとつの方法は、不透明な白の絵の具をおくこと。
デジタルでも上のレイヤーに白を塗ればいいが、メディバンプロならグレーレイヤーを使うことで、不透明な白から半透明、透明へとぼかすような表現ができる。
レイヤーオプションの中にあるレイヤー種別という項目で、デフォルトでカラーレイヤーと表示されているところをタップすると変更できる。
グレーレイヤーは単色の階調のみの情報を持つレイヤー。
レイヤー上では不透明にしたいところを黒、透明にしたいところを白で塗り、レイヤーのカラーを表示させたい色に設定する。ここでは白をのせたいので、設定は白。
透明度を保護
アナログの水彩では、絵の具や水を塗って乾かないうちに別の色を置くと、にじんでひろがり、乾いた部分の境で止まる。
このリアルなにじみの再現は難しいものの、機能としてはレイヤーオプションの「透明度の保護」が近い。
この設定をオンにしたレイヤーでは、色を塗った不透明な部分のみ描画できるようになるため、濡れた部分に別の色を流し込むように塗ることができる。
レイヤー1枚に重ね塗り
乗算レイヤーを使った重ね塗りは、レイヤーを作る手間や、増えたレイヤーの把握しづらさ、データが重くなるなどのデメリットがあるが、1つのレイヤー上で簡易に重ね塗りができるブラシもある。
ドローイングカテゴリの「Gペン(ソフト)」や、パステルカテゴリの「デジタルパステル」、マーカーカテゴリの「アルコールマーカー」など、不透明度を下げると ひと筆ごとに重なっていくタイプのブラシが該当する。
色を混ぜたり伸ばしたりはできないが、筆圧で濃淡の変化をつけられるので、1ストローク中にも表情のある塗りができる。
スパッタリング
筆を振ったりはじいたりして絵の具を飛ばす技法のスパッタリングは、エアブラシのカテゴリにある。
そのままでもいいが、すこし飛沫が多すぎるので、散布強さの値を低くするなど、使いやすくカスタムする。
もこもこ水彩の活用
水彩カテゴリにあるもこもこ水彩シリーズは、実際の水彩で描いたものをスキャンしたと思われるリアルな水彩の画像のビットマップブラシだが、そのまま使うと同じ画像の繰り返しが目立つ。間隔の値を大きくして、スタンプをおすように置き、ところどころぼかして繰り返しのパターンを目立ちにくくするとリアルな水彩表現に役立つ。
ここに上げた技法が正解というわけではなく律儀に従う必要はないので、各々やりやすい方法を探してください。
メディバンプロで水彩風に描くシリーズはマガジンにまとめてあります。
もう書くこともなくなったので、このシリーズは次回で終了です。
最後は簡易メイキングを予定しています。
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