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慚愧

 浅はかだった。
 僕は無知だった。
 
 何度口にして、
 何度謝罪して、
 何度首を垂れたか。
 
 それでも、失ったものは戻らない。
 
 慚愧、という文字が降ってくる。
 
 黒い鋼でできたそれは地面を抉る。
 だけど、脳天に落ちることはない。
 
 僕は慚愧に埋まる。
 無様に息をする。
 
 これが罰なのだろうか。
 
 いや、違う。
 こんな苦しみごときで許されるはずがない。
 
 早く僕を罰してくれ。
 
 慚愧が降りやむ前に。

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