鶉卵 針間有年 2022年4月22日 18:00 それはまるで指で押しつぶせそうな、命。 茶色のまだら模様の鶉卵。 僕はそれを指でつまみ、力を込めた。 ぱきん。 それはいとも簡単に割れ、血を飛ばした。 ただ、その血は僕のもの。 殻を破って出てきたそれに、僕の指は喰われたのだった。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #短編小説 #超短編小説 #鶉卵