虫の音.虫売り.虫籠売り【江戸時代の作品から知る秋の文化】
夜、窓を開けると虫の音が響いてきます。
ひんやりとした夜風と、
秋を知らせる音が心地よい季節。
虫の音色を楽しむ文化は、江戸時代〜明治時代には庶民の間に浸透していたようです。
虫売りや虫籠売りがやって来て、買い求める人々の姿が貴重な作品に残されています。
(「虫売り」喜多川歌麿筆 江戸時代18世紀
文化庁 文化遺産オンライン)
(「虫籠売りと娘たち」
国際日本文化研究センター
古写真データベース 日文研データベース)
竹細工の虫籠が畳や障子など日本家屋に合っており、女性達の髪型や着物の雰囲気と相まって、風情ある秋のイメージが湧き立ちます。
夏休みに子供達と行った国立科学博物館特別展「昆虫MANIAC」では、
外国で造られた竹製虫籠が展示されていました。
わが家にある100均で購入したプラスチック製虫籠は....趣とはかけ離れて、実用性重視。
2年前の夏〜秋、わが子達は昆虫ブームでした。
夏は、バッタやクワガタ、カブト虫を飼い、せっせとお世話。
秋は、鈴虫やコオロギを公園で捕まえて飼育。
1番大変だったのは、コオロギです!
雑食で何でも食べますが、たんぱく質も必要らしく、煮干しや鰹節もあげたり。
食べ残した餌や糞は臭いの元になるので、まめに掃除。。
コオロギって結構大きくて、跳躍力あります。
子供達が怖がって、実質私が掃除担当に。。(そのわりに虫採り・餌やり・観察は好きで飼いたがる)
気をつけていたんですが、、、
掃除中に、コオロギ大ジャンプで脱走!
しかも物が雑多に置かれた部屋で作業していたもので...隅に隠れたら捕獲不可能な予感。
親子3人ワーキャー大騒ぎしながら、
虫取り網で捕獲したのでした。。
虫の音を楽しむ優雅な秋とは程遠いドタバタ。。
公園で捕まえられる身近な昆虫ですが、
生き物を飼うことの大変さを思い知った秋の出来事でした。