『いい はが はえる おまじない』まるやま あやこ作【おすすめ絵本】
乳歯が抜けたら、子供達はどうするのか?
先日の記事で紹介させて頂いた絵本では、
65ヵ国の風習が載っていました。
日本では、抜けた乳歯を縁の下に投げ入れたり、屋根に向かって投げる地域が多いのかと思います。
さて、投げられた乳歯はその後どうなっているのか.....。
雨風にさらされて、どこかで土に還っているかもしれません。
ですが、絵本の世界では、もっと素敵な展開が待ち受けています。
本日は、乳歯が抜けた時に行う風習と、
投げた乳歯の行方がファンタジーに描かれている絵本を紹介します。
(「こどものとも」2024年4月号)
歯が大きくて丈夫なネズミ。
「いい歯がはえるおまじない」をしてくれる''ふくねずみ''として登場します。
主人公の男の子は、福ねずみの案内で壁の穴へ夜の冒険!
福ねずみの部屋はやや薄暗いのですが、
色とりどりの小物で飾られていて、
まるで小さな美術館のよう。
絵に見とれてしまいます。
暖色系の色遣いは、Xmasを感じさせるようなワクワクした雰囲気。
そして福ネズミがマッチ箱に入れている秘密の宝物が出てくる場面.…。
自分の家のどこかに、こんなにも小さくて素敵な世界があったら良いのになぁ、
と思わずにはいられません。
下の子が来週くらいには前歯が抜けそうなので、先日一緒に読みました。
絵もお話も、優しく夢があり、繰り返し読みたくなる本です。