さほどポテンシャルのないアラサーがプレイ2080時間でエリアXになった話
6月初旬にウデマエSからXを目指し、8月13日にガチエリアXを達成することができた。
Xに手が届いたと言えど、謙遜ではなく私はスプラトゥーンがさほど上手なわけではない。
到達するまでのリザルトを見返してもさしてキルレがずば抜けてるわけでもなく、正直味方に自分より強いイカはたくさんいた。
そして到達時他ルールのウデマエは総じてS+0、なんならA帯になることもあるくらいのS+ループ真っ只中である。
その程度の自分がなぜXに到達することができたのか、記憶の新しいうちに備忘録として残そうと思う。
そこまで強くなくてもXになれた理由
簡潔にまとめると次の5要素になる。
・スプラトゥーン3発売日の9月9日までと期限を決めた
・ルールを絞り、自分のやりたいことにブキを合わせた
・オブジェクト関与、サポート意識を持った
・Xになれる方法を信頼できるフレンド、解説者に質問した
・必ず自分はXになると思って目指した
下記に1項目ずつできる限り詳しく記載する。
スプラトゥーン3発売日の9月9日までと期限を決めた
1月時点でかねての目標であったオールSに到達していたため、しばらくフレンドとリグマをしたりプラベに参加したり比較的穏やかにプレイしていた。
が、6月の初旬にフレンドがオールXを達成したと知り、突然Xに興味が出てきた。
いや、正確には突然ではない。
スプラトゥーン2を購入して最初に掲げた目標はオールXだった。
しかし現実は夢見るアラサーに甘くはなくA帯で1年以上停滞し、挙げ句の果てに得意ルールのアサリがS+0からB+に急降下したのをきっかけにブチギレて1度セーブデータを削除したのである。
全てを失った私は何事もなかったかのようにそのままナワバリに直行し考えた。
「スプラ3発売までにオールS、目指すか・・・」
まだ手垢もついていない新品のわかばシューターを片手にランクを上げることに勤しんだ。
話が脱線してしまったが、セーブデータ削除の後改めて設定した目標のオールSを達成した私はスプラトゥーン2に思い残すことなど何もないと思っていた。
しかしフレンドのオールX達成の快挙を目の当たりにし、自分も1ルールでもXを目指したいと思ってしまったのだ。
何を隠そう、このフレンドは私と最初にリグマに行ってくれたフレンドなのである。
「・・・今から3発売までにXって目指せるもんなんか?」
私は呟いた。
するととっくにXに到達していて上位で戦っているフレンド2名から
「いける」とレスポンスがあった。
そしてその後最初にリグマに行ってくれたフレンドから送られてきたリプライが私の運命を変えることとなる。
「勉強会しようか?」
・・・神か?
否、イカニンカーボンローラー使いを神と呼んではいけない。
しかしこの際神でも悪魔でもなんでもいい。
あと3ヶ月もあるのか分からないが、絶対に1ルールXになりたい。
ここから私は9月9日までにXに行くと決心したのであった。
ルールを絞り、自分のやりたいことにブキを合わせた
エリアXに到達した時、私が握っていたのはN-ZAP 85。通称黒ザップ。
実はこの黒ザップちゃん、S+になってから持ち始めたためここ2ヶ月くらいの浅い付き合いである。
今までにも何度か持ったことはあるが、塗りが10万超えるか超えないかくらいの使用頻度で全く思い入れがない。
今まで何を持っていたのかというと、実は持っていたブキは一種類ではない。
C帯を抜けた時に持っていたのはヒーローローラー
B帯を抜けた時に持っていたのはプロモデラーMG(銀モデ)
A帯を抜けた時に持っていたのはスシ無印
S帯を抜けた時に持っていたのはスシべ
この有様である。
加えて抜けた時に持っていたというだけなので、他にももみじシューター、バレルスピナー、ノヴァベッチュー等かなり色々お試ししている。(残念ながらどれも使えるとは言い難い)
なぜ黒ZAPを持ったのか?
使える環境ブキだから。
以上である。
好きなブキ、または持ちブキは何か?と問われたとき
「銀モデとヒーローローラー」
と答える。
S帯まではずっと使っていたし、いつも最高ウデマエを更新し、新しい景色を見せてくれるのは銀モデだった。
そしてローラーの急に飛び出し連キルを決める気持ちよさが好きで相棒と言っても過言ではなかった。
しかしXを目指すにあたりこの2人では到達できないと悟った。
銀モデでS+2までは到達できたのだが、味方にキルが取れるイカが来ないとほぼ勝てない。サブスペが優秀で立ち回り次第でキルムーブも可能なため決して弱いブキではないのだが、対面せざるを得なくなった時にどうしても火力が足りないのだ。
ローラーはSPがチャクチ故にエリアで打開するのが難しく、ある程度スキルを持っていない限りは活躍度合いが塗り状況に左右され、優秀なシューターを味方に引かないと負ける。
好きなブキで上を目指したい気持ちはあったが、期限がある以上最短で効率良くXに到達しなくてはいけない。
そう考えた時、一番Xになりやすいルールはどれだ?一番Xになりやすいブキは何だ?
ルールをエリアに決めた理由は単純である。X到達済みのフレンドとリグマをした時に「エリアが一番行きやすいですよ」と言っていたためだ。
しかし当のフレンド、そうアドバイスをくれたことを覚えていないらしい。Xはしれっと重要なことを言う。
最初はS帯の名残でスシべを使っていたが、キルは取れるがいざと言うときの塗り力に欠ける。
そしてギアの関係もあるのだろうが機動力が足りず、逃げたい時に逃げられず、撃ち負けたりナイスダマから逃げ遅れることがある。
敵もどんどん強くなるためいつも最前線で有効なキルが取れるとは限らない。
エリアも塗れて機動力もあるブキ・・・黒ザップしかないやんけ。
黒ザップはメインの火力はないにしてもが対面せざるを得なくなった時に銀モデより勝てる確率が上がる。
こうして私は仕方なく環境ブキだしエリアで一番王道っぽいし持つか。というビジネスライクな理由で黒ザップを選択した。
思えば今まで自分のやりたいことに合わせてブキを選択してきた。
対面に全く勝てないと言う理由でバレルを持ち、しかしやっぱり前線でエリア塗りたいと言う理由で銀モデを持った
アサリではローラーを使っていたがシュート決めまくりたいわ、と思い動きやすいシューターを持った
ブキはなるべく絞ったほうが良いというのは都市伝説だと思っている
今キューバンボムが使えるのはキューバンボム練習機といっても過言ではない銀モデを持っていたからだし、潜伏キルが得意なのはローラーを使っていたからだし、エイムが多少マシなのはスシでガンガン前に行っていた時期があるからである
練度やさらに上に行くのなら絞ったほうが良いのだろうが、ただXに行くだけなら多面的にアプローチをかけてみるもの悪くはないと思う
さまざまなブキを使った経験は無駄にはならない
しかし1戦ずつつまみ食いのように変えてはブキのことなど何も分からないので、自分のやりたいこととよく相談して決めるのが無難だと考える
オブジェクト関与、サポート意識を持った
さて、Xを目指すにあたり勉強会を提案してくれたフレンドに自分の試合映像を見てもらった。
負け試合だが、絶対に自分は良い動きしかしていないという試合の動画を送りつけた。
スシべで挑んだS帯ガチエリアの映像である。
私「見てよ、こんなに前出てキル取ってさ、優秀じゃん私」
フレンド「うん。対面は強いね」
私「ね?何も悪くないでしょ(最上級ドヤア」
フレンド「・・・・・編成見てる?」
編成?
その試合の編成は
スシべ私、スパッタリー、ホクサイ、プライムベッチュー
だった
フレンド「で、誰がエリア塗るの?」
私「スパッタリー!」
フレンド「ど阿呆!!!!」
まさか令和の時代にど阿呆と怒られる日が来るとは思うまい。
そしてタイトルにもあるとおり当方アラサーである。
フレンド「どう考えてもこの編成で塗るのはスシべ、キルブキは塗れないのに筆者が前に行きすぎて前衛の仕事を取っちゃってる」
私「だってさー、味方キル取れないから自分でやるしかないんだよー」
フレンド「スプラトゥーンは4人でやるゲームだからね?自分の役割考えて動かないと」
私「だって味方全員弱いんだもーん」
頭を抱えるフレンド
教えてもらってる立場とは思えない私
態度がC-だったことを流石に反省し、勉強会の後フレンドに言われたことを再度考えてみた
・全体的に塗り意識が低くSPが回っていない
・オブジェクト意識が足りずキルばかり取りに行っている
確かにスシべだとキルを取るのが楽しくなってしまうからエリアをガン無視している。
フレンド、すまん。
猛省し、先に記載した通りブキを見直し黒ザップを持ってみた。
するとどうだろう、
アーマーつけるのに味方は全員いるかな、どこにいるかな、と味方の位置を確認するようになった
そして味方と役割分担をし、前が1人でキツそうならカバーに入り、エリア管理を覚え、打開ではアーマーを回し味方のサポートに入る立ち回りができるようになったのだ
翌日反省の証としてフレンドに勉強会後の動画を送った
フレンド「動きが全然違う!めっちゃ良くなってる!」
とりあえず喜んでもらえたようで一安心である
こうしてオブジェクト関与とサポート意識を持った私は勉強会後
2週間ほどでSからS+3へと駆け上がった
Xになれる方法を信頼できるフレンド、解説者に質問した
突然だが当方かなり面倒くさい性格をしている。
端的に言うならば短気、我儘、人間嫌い、プライドが高い、ネガティブと見せかけて自分が一番可愛い、情緒不安定、もう赤ちゃんである
そんな痛いアラサーの筆者もXになるためにプライドがどうのなどと言ってられないと思い直し、大手の解説動画を見漁った時期がある
しかし再生回数が多い動画をどれだけ見てもピンとこず、
そのまま言ってる通りだけにやっても成長が見られなかった
そこで分かったのが、たくさんの人が見ているからといって必ずしも自分に合うとは限らないと言うこと。
私がよく参考にしたのは登録者300人のチャンネルだった。
動画時間が短く見やすく、勉強嫌いの私でも無理なく見ることができた。
あまりにもわかりやすいのできっかけがあればバズって欲しいと思っている
そして偉そうに申し訳ないのだが、XPが高い=教えるのが上手いと言うわけではない
教えるのが上手いと言うのは正確には違う
その人と同じやり方で必ずしも自分がXに行けるとは限らないのだ
そこで、自分の信頼できるフレンドと解説者に質問することが大事なのだ
Xが言うからイヤイヤやるか。。では伸びない
なんかこのイカムカつくけどXだから言うこと聞いとくか。。では癪である
登録者300人の解説者には動画で助けてもらうとして、
もう1名私が最も信頼するオバフロで有名な解説者にDMで質問してみた
彼は視聴者が多く忙しい中大変恐縮ではあったのだが、思い切って
「SからXになりたいんですがアドバイスいただけませんか?」
と連絡してみた。(もちろん実際はもっと丁寧に文章を書いている)
すると、なんとこちらが書いた以上に丁寧に返信してくれたのである
返信の内容を簡単にまとめると、
・キルをたくさん取れたポジションを覚えておいてそこを徹底的に取りに行く
・相手より先に撃ち始めて対面を有利に持っていく
とのことだった。
大変有益なアドバイスをもらってしまった。
これは勇気を持って尊敬する解説者に聞いてみたからこそ得られた情報である
そしてそれに真摯に答えてくれた解説者の方に心より感謝申し上げる
真剣にXになりたいと思っているイカを助けてくれるスプラプレイヤーはかなり多いので、1人で戦うことに行き詰まったらぜひ質問してみてはいかがだろうか
もちろん返信がないからといって催促してはいけない
最低限のマナーを守り、真剣に取り組むからこそ、周りは応えてくれるのだ
必ず自分はXになると思って目指した
さて、色々と中身のないことを書き連ねてしまったが一番大事なのは目指すことだろう
Xになれる者はXを目指したものだけだ
なぜ筆者がXになれたのか
それはウデマエが4つ割れてもセーブデータを消しても16連敗しても自分は必ずXになると疑わずにガチマッチに潜り続けたからだ
若者や天才はいつの間にかXになっていたというが、ポテンシャルのないアラサーには不可能
もう泥まみれになってガチマッチに挑み続けるしかないのである
私は強い、私がXになれないわけないだろ
と毎日のように唱えて挑んでいた
追い込みの2ヶ月間は常にルルステのスケジュールを確認し、エリア中心に生活を回していた
エリアがある日は酒を控え、仕事の休み時間や通勤時間は解説動画を観てイメージトレーニング
エリアがない日は他ルールで前線に出ていざというときの対面力を鍛えた
ここまで追い込んだのは大学受験ぶりだったので相当荒んだが、過ぎてしまえばなんてことない
環境ブキを持って人の2・3倍努力すればXになれる
決して楽な道ではなかったしガチマッチは孤独だが私は1人でXになったわけではない
たくさんのフレンドに見守られながら、応援されながら、助けてもらいながらどうにか目標を達成することができた
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