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【スタンダード】青白兵士について【解説】

 こんにちは。
 あまり解説記事とかは書くつもりはなかったのですが、先日鏡割りの寓話に勢団の銀行破り、絶望招来とラクドスベースのミッドレンジが実質的に排除されたような禁止改定を受け、スタンダードをやりたいけどデッキが迷子になってるという方が多く見受けられたのでそんな方々にぜひとも青白兵士を触っていただけたらなと筆を執りました。
 あまり記事作成に時間が取れないので簡単かつクオリティの低い記事にしかならないとは思いますが、もしよければ最後までお読みいただけたら幸いです。
 今回私が解説する青白兵士は5月5日~7日に行われたプロツアー機械兵団の行進で使用したものをベースとさせていただきます。
 一般的なリストと若干の差異はありますがハイレベルなトーナメントの中、7勝3敗と悪くない構築成績を残せたので多少でも参考になってくれたらと思います。
 まずは当時のデッキリストがこちらになります。

 いわゆるイーオスの遍歴の騎士型とでも言うのでしょうか。
 最近パイオニアでボロス召集というデッキが大きく話題を集めていますが、この型の青白兵士はそのスタンダード版だと思ってもらって結構です。
 1ターン目2ターン目とクリーチャーを展開していき、3ターン目にイーオスの遍歴の騎士をプレイ。全体強化ができる雄々しい古参兵や先兵の飛行士、ハービンを手札に加え、翌ターンに全体強化で一気に残りのライフを削りに行くというような直線的なアグロムーブが一番の勝ち筋となります。
 しかしそれだけではないのがこのデッキの面白いところで、4枚採用しているかき消しを見て違和感を覚える人はいないでしょうか?
 というのも通常アグロデッキはアクティブに動く関係で打ち消し呪文を構える余裕がないことが当たり前。ましてや早いターンでイーオスの遍歴の騎士の召集プレイを達成し、一気に畳みかけるようなプレイを目指しているはずがこれでは浮いたカードになるはずではないかと考えても不思議ではないと思います。
 しかしこの青白兵士についてはかき消しと同じ2マナ域に毅然たる援軍、微風の歩哨と2種類の瞬速クリーチャーを合計8枚採用する他、通常青白兵士に採用される3マナ域の兵士(天空射の士官等)を全て不採用とすることでデッキ全体を軽くし、クリーチャーの展開を行いながら打ち消し呪文を構え続けるというような動きがしやすく調整してあります。
 また盤面にクリーチャーを少しずつでも展開していくとこのデッキの主軸となるイーオスの遍歴の騎士がどんどん軽くプレイできるようになっていきますので、大型クリーチャーをプレイしながら打ち消し呪文を構えるような欲張りプレイも自然と可能となります。
 これによりある顔では高速アグロデッキとして、もう一つの顔として青白のクロックパーミッションとして、対戦相手や状況により2つの顔を使い分けできる面白いデッキとなるのです。

サイドプラン

 ではサイドボーディングについて解説しようと思います。
 私のプロツアー当日のサイドボーディングプランは基本これでした。

OUT イーオスの遍歴の騎士×4 ヨーティアの前線兵×4

IN  放浪皇×2 交渉団の保護×3 トカシアの歓待×3

 これを軸に相手により雄々しい古参兵、先兵の飛行士ハービン、敬虔な新米デニックを追加で減らし、必要なサイドカードを入れるというのが基本です。
 このサイドボーディングについて、要はアグロ戦法を完全に捨て、青白フラッシュとしてのみ振る舞うことを選択しています。
 というのも青白兵士と見れば相手が取るサイドボーディングはほぼ①除去を追加する。②全体除去を入れる。の2つとなります。
 実際これは正しいですし、サイド後普通に同じ戦法を取ればこれが刺さるのは当たり前です。
 そこで軸をズラすことで逆に相手をハメてやろうってのが魂胆となります。
 放浪皇やトカシアの歓待により1:1交換のカードだけでは対処が間に合わないような状況を作り出し、全体除去については並べ過ぎないことを意識しながらも場合によっては増量したカウンターで迎え撃つ。
 そんなイメージです(適当)
 一応このサイドボーディングの例外としてはアグロデッキミラー(赤単、兵士ミラー、エスパーレジェンズ)となります。
 アグロデッキミラーについては基本的に速度の勝負となりますのでプランを変えることはありません。
 サイド後、抜くとすればかき消し、スクレルヴ、放浪皇、微風の歩哨が多いです。

Tips

①微風の歩哨は兵士以外も戻せます。イーオスの遍歴の騎士を手札に戻して出しなおす動きは結構やります。
②トカシアの歓待の誘発はミレックスのトークン生成能力でも誘発します。
③トカシアの歓待は手札にあればカウンターを構えるよりも優先して早めに場に出しましょう。想像以上にアドバンテージが取れるので多少のことならすぐ逆転します。
④5Cランプを相手する場合は全体除去や大きい生物よりもランパンカードを優先して打ち消しましょう。大抵ビッグアクションは相手も打ち消しを警戒して土地を伸ばし切ってからプレイします。ランパンが1枚通れば2枚3枚目のランパンが通るようになり、最終的に全て打ち消せなくなります。

 他にも色々あった気がしますけど半月以上前なので結構忘れてます。思い出したら追記します。

最新リスト

 申し訳ありませんがプロツアー以降あまりスタンダードをプレイできていないので中途半端なリストを載せるのもあまり好きではないので今回は出しません。
 ただこれからの構築に当たって個人的に考えていたことを簡単に殴り書いておきます。

・イーオスの遍歴の騎士というパワーカードを最大限に活かすためにはメインボードのクリーチャー数はあまり減らさない方が良い。
・新カード銅纏いの先兵が採用できるか気になる→人間でないクリーチャーもまあまあいるのが気になる。しかし使い心地次第ではデニックの枠と場合によっては雄々しい古参兵と入れ替えもあるかもしれない。
・白アグロ対策全体除去がぎらつく氾濫になってきているの救済の波濤は必要ないと思う。
・ラクドスがいなくなってここまで極端にサイドボード後軸をずらす必要があるかは要検証。

最後に

 最後までご覧いただきありがとうございます。
 短いですが今回はこの辺りで一旦締めたいと思います。
 拙い文章と薄い内容ではありましたが、もしスタンダードをプレイするにあたって青白兵士が気になるという方がいて、その一助となったならば光栄なことです。
 簡単な質問でしたらお答えできるとは思いますので、その際は是非お気軽にTwitterアカウントへリプライでもDMでもご連絡ください。
 また今後どんな記事が書けるか分かりませんが読んでくださる方がいると分かればモチベーションに繋がります。少しでもまたなにかしらの記事を読んでいただけるというならばスキを押していただければありがたいです。


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