「クラウドワークスのみんなでやってるアクセシビリティ」勉強会を実施しました!
こんにちは!クラウドワークスでUIデザイナーをしているのまです。
サービス開発やデザインシステムを作るチームに所属し、業務の傍らアクセシビリティ関連書籍の輪読会を開催したり、必要に応じてデザインレビューにアクセシビリティの観点を含めるようにしています。
このような経緯からクラウドワークスのメンバーがよりアクセシビリティについて考え、みなさんがどのような取り組みをしているのかを知りたいと思い、「クラウドワークスのみんなでやってるアクセシビリティ」勉強会を開催しました!
この記事では複数の事業部を抱えるクラウドワークスで、どのようなアクセシビリティ勉強会が開催されたのか、そのためにどのような準備をしたのかについてお伝えします。
社内でアクセシビリティ啓蒙をしていきたい方や、アクセシビリティに少しでも関心がある方の参考になれば幸いです。
勉強会のはじまり
今回、勉強会を開催するにあたり約一ヶ月前から自分一人だけでなく「『Webアプリケーションアクセシビリティ』輪読会」のメンバーに内容を叩いてもらいながら資料や方向性を決めていきました。
初期計画では内容を詰め込みすぎで「ハードル高く思われてしまうのでは…?」などのコメントをいただき、細かく難しそうな内容は省くことに。
今回の勉強会はデザイナー勉強会の枠で行うため比較的デザイナーは集まりますが、ほかの職種のメンバーには伝わりにくい状態でした。しかし今回はあらゆる人に関係のあるアクセシビリティについて実施するにあたりデザイナーだけでなくあらゆる職種の人とも共有したいと思いました。
とはいえ人を巻き込むことは難しい…そこで検討したのは事業部ごとの取り組みの発表の枠を設けることです。
弊社は多くの事業部が存在するため各事業部のメンバーなどがどのような取り組みをしているか・何を考えているのか発表していただくのが良いのではないかと思い、メンバーに声をかけました。
結果、今回は5事業部+αのメンバーに発表してもらうことになりました。
勉強会の内容
スライドは以下になります(公開用に一部削っています)。
note記事をご覧になった後ぜひみてみてください。
勉強会では「アクセシビリティとは?」の概要からはじまり、クラウドワークスのメンバーが行なっていることを知り、そしてこれから何ができそうかについて資料をもとに共有していきました。
アクセシビリティとは何か?
まずは事業としてもたくさん考えられることがあると提示してみました。
社会的責任、ユーザーエクスペリエンスの向上、法要件と規制(障害者差別解消法)への対応、クラウドワークスのMissionとVisionの紐付け、事業の機会損失の抑制、適切な開発による生産性の向上、SEO対策 etc.
いったん事業目線からだけでもこんなにたくさん考えなければならないことがあることを一枚のスライドで軽く紹介。こんなに課題が多いとハードルが上がりますよね、からアクセシビリティについて簡単な説明をしました。
アクセシビリティが低いために起こる困りごと
障害や利用困難な状態にあるがために起こることを紹介しました。
勉強会ではイメージしやすいように視覚に困難がある状態の事例を取り上げましたが、困難はあらゆるところに存在します。
このセクションの最後では「アクセシビリティのためのデザインポスター」についても取り上げました。
障害を持つ方とアクセシビリティ
『Webアプリケーションアクセシビリティ』、『iCARE×SmartHR「出張!俺の健康診断」〜Carelyをアクセシビリティチェック〜』イベントを引用・参考にし、障害を持つ方がどのようにWebアプリケーションを使用しているのか取り上げました。
イベントは私が実際に見聞きした内容です。私はスクリーンリーダーが使用されるのを実際に見たことがなかったのでとても新鮮でした。
SmartHRアクセシビリティスペシャリスト辻勝利さん(@katsutoshitsuji)、運営の皆様ありがとうございました!辻さんから、機会があれば弊サービスもチェックしていただけるとのお言葉をいただきましたので、いつか何らかの形でご一緒したいなと思っております👀
障がい者当事者(弊社メンバー)から見たアクセシビリティに対するモチベーション・考え
弊社には障がい当事者のメンバーがおり、アクセシビリティ関連の輪読会や記事共有等一緒に行なっています。
積極的に意見してくださり、今回の勉強会でも発表をお願いしました。
「やらずに結局ネガティブになるくらいならやってからネガティブ部分を考えた方がGrowthになる、結果的にみんながwin-winになるならやったほうが良い」とのこと。
私たちクラウドワークスの行動規範には「Growth Target」「Be Agile」「One CrowdWorks」があります。これらの行動規範に則り、メンバーでできることから始められると良いなと発表を聞き改めて思いました。
各事業部におけるアクセシビリティの取り組み
弊社サービス「CrowdWorks」「CrowdTech」「Tech Direct」「ビズアシ」「CrowdLinks」の事業部メンバー(デザイナー/エンジニア)による各事業部の取り組みが話されました。この話もまた長くなるので割愛です…
普段事業を跨いでアクセシビリティどうしているかに焦点を当て話される機会がなかったので、参加メンバーにも新鮮だったと思います。
日々の改善や小さなところからブランディングという大きなところ、これからやって行きたいところの共有など各々が自由に発表しました。
これからアクセシビリティを高めるためにできること
これからアクセシビリティを高めるために「ハードル低く、世の中といつもの仕事の振る舞いを変えてみる」ということで以下の4点を紹介しました。
プライベートや業務でSNS、ブログに画像投稿するとき、alt属性をつけてみる
業務において”できるところから”アクセシビリティを意識してみる
本やネットにあるドキュメントを読んでみる
アクセシビリティのイベントに参加してみる(オン/オフライン)
参加者の感想
発表・視聴参加したメンバーから感想をいただきました!ありがとうございます!
障がい者当事者として、いくつもの垣根を超えて色々な方がCWの一員としてアクセシビリティに向き合っている姿に感謝と共に自分もこんなやり方や知識があるんだという勉強にもなりました。今後も同様の機会があればみんなでそれぞれの持ちうる知識ややり方を共有しつつ楽しんで行きたいと思いました。(人事)
広報として、デザイナーやエンジニアの「あらゆる人がサービスを使いやすくする取り組み」を知っておきたいと思い、勉強会に参加しました。が、世の中にアウトプットする機会がある人は全員知っておいたほうがよい知識だと感じました。今後会社として重要な資料などは、アクセシビリティチェックを設けても良いかもしれないですね。(広報)
アクセシビリティのことをあまり知らずに参加しましたが、実例なども交えてお話を聞くことができ理解が深まりました。自分の関わっているプロダクトの課題感も認識することができたため、今後アクセシビリティを取り入れていくことで多くの人の選択肢を最大化することにも繋げていきたいと思いました。(エンジニア)
参加された方々の考えるきっかけとなれたのであれば嬉しいなと思います!
私も精進します。
実施した感想
良かったこと
今までアクセシビリティ関連やデザイナー勉強会で、知る限り今までないほどの人数や職種の方々を巻き込み実施することができました。
「『Webアプリケーションアクセシビリティ』輪読会」も終わったので次は「『見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン』輪読会」をしますが、勉強会の最後に参加者を募ったことで輪読会の参加者が前回の倍になりました!人のモチベーション、ネクストアクションにつながるきっかけをつくることができたと思っています。
野望
これを機にアクセシビリティ意識を全社で高めたいなと思いました!他社さんでは入社した方に向けたアクセシビリティ研修があるところもあるので、少しでも頭の片隅においてできることからみんなでやっていければ良いなと思っています。
さいごに
今回は自分にとっても良い機会で、インプットだけでなくアウトプットし合える環境があるのはありがたいと思いました。引き続きクラウドワークスのみんな、そしてあらゆるすべての方々と”アクセシビリティやっていき”をしたいと思います。
クラウドワークスに少しでも興味を持たれた方はぜひお気軽に「話を聞きに行きたい」よりご連絡ください。よろしくお願いいたします!