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ドイツの祝日 聖体祭と新たな楽しみ
今日もドイツの移動祝日。
イースターからちょうど60日目にあたる日だ。
聖体祭 Fronleichnam
キリストの存在を確かめる日という事だが、私が実際にその儀式や行事に参加したことはない。
キリストの血とされるワインと、キリストの体とされるパンを分け与えていただく聖餐という儀式が行われるそうだ。
今日が祝日扱いの州は少なく、ドイツ全16州のうち6州のみ。
バイエルン州
バーデンヴュルテンベルク州
ヘッセン州
ラインランド-プファルツ州
ノルトラインーヴェストファーレン州
ザーランド州
私のお友達が住んでいる州は、今日は祝日ではないそうだ。
少しだけ得をした気分になる。
さて、デュッセルドルフのあるノルトラインーヴェストファーレン州の祝日は年間11日。
この聖体祭が終わると、10月のドイツ統一記念日まで祝日はない。
ドイツでは、4月から6月にかけて集中して祝日が重なっている。
宗教関連の祝日が多いわけだが、春の季節はとても過ごしやすい。
多くの人はこの祝日を使い、この季節ならではの楽しみを享受する。
この聖体祭は必ず木曜日になるため、金曜日にお休みを取り、長い週末を過ごす人が多い。
職場では、この金曜日の有給申請は、取り合いになることもあるくらいだ。
祝日といえば、どこに出かけようかと計画をする段階から楽しいが、コロナの影響でせっかくの祝日にもお出かけができない日々が長く続いた。
そんな事がきっかけで、ブログを始めた。
お出かけの代わりに、いつもより多く本を読み、テレビや映画を見て過ごす。
家での楽しみも増えた。
それがスクラッチアートだ。
友達が教えてくれて、面白そうなので始めてみた。
大体1時間ほどで、この程度進む。
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今年は春になっても、少し肌寒い日が続いた。
雨の日でも、家にいる時間が楽しみになる。
もう一つ見つけたもの。
それは、ガラスの万年筆。
ガラス製の万年筆は、日本の風鈴技師佐々木定次郎氏が作り出したものだそうだ。
今ではヨーロッパ各国でも作られ、世界的に定着したという。
一目惚れをしたものが日本から来たものだったというのは、私の中の何かが日本を求めているのかもしれないと、そんな事を考えたりした。
字は決して上手くないけれど、綺麗な万年筆が嬉しくて、ひたすら字の練習をしている。
様々な色のインクを使って、紙を文字で埋めていく。
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コロナの影響がなければ、今まで通りに祝日には出かけていただろうし、ブログを始めていなかっただろう。
ブログも、スクラッチアートや文字の練習も、自分一人の時間。
自分の心との距離が近いから、色々な事を考える。
Wo ein Wille ist, ist auch ein Weg
Albert Einstein
意志のある所に道あり
アルベルト アインシュタイン
先日のブログにも、この事を書いた。
彼がこの言葉を東京で残したという紹介だ。
今までは、強い意志を持ってさえいれば、目の前に真っ直ぐな道が自然に開けるのだと、そのようなニュアンスでその言葉を受け止めていた。
そして、迷うことなくその道を進んで行けばいいのだと、そんな風に思っていた。
でも今はこの言葉を、少し違った意味で解釈している。
人生に回り道などなく、間違った道もなく、全ての道は平等に自分の進む道。
だから自分が望み続ければ「いつかは」必ずやって来る。
だから回り道も大歓迎。
回り道をしたからこそ出会えるものもある。
ブログの楽しさや、新しい趣味たちに出会えた。
目標を持つことは素晴らしい。
でも、時には立ち止まってみる。
時には回り道をしてみる。
その時間は無駄なように見えても、それはいつか喜びに成長する小さな種なのかもしれない。
新幹線ばかりでなく、時には各駅停車に乗ってみてもいい。
きっと違った景色が見えてくることだろう。
私の人生は、まだまだ長いのだから。