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パッケージ(貼り箱)、内寸法と外寸法は何が違う?

貼り箱は、内寸法がサイズの基本です

お客様からの最初にお問い合わせでは、箱の大きさ(サイズ)をお聞きしています。
その時、一般的には箱の「外寸法」を言われる方が圧倒的に多いです。外寸法とは、その名の通り箱の「一番外側の寸法」のことです。それが、普通の認識なのかもしれません。

外寸法(外寸)とは箱の一番「外側」を測ったときの寸法であり、内寸法(内寸)とは箱の一番内側(中身が入る空間)の寸法です。

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内寸と外寸?
一体、何が違うの?

これがよくある組み箱(折り箱、トムソン箱)なら、使っているボール紙(厚紙)は約0.3〜0.5mmくらいなので、正直それほど大差はありません。
ところが私たちが作る「貼り箱」では、外寸と内寸だとかなり意味が違ってきます。写真にあるようなC式(一般的なお菓子の箱にあるような「かぶせフタ式」)だと、ミ(下箱)とフタ(上箱)があります。

外寸法は、フタの外側を測ったときの寸法。
内寸法は、ミの内側を測ったときの寸法。

この写真にある貼り箱では、使っているボール紙の厚さは「1.5mm」です。
仮に、内寸法が「100×100mm×深さ30mm」だとします。

ボール紙の厚み(1.5mm)が両サイドにあるので、ミの外寸法は「103mm」。
それにフタをかぶせるので、フタは少し大きくないとかぶさりません。
フタの方が、仮に「2mm」大きいとするとフタの内寸法は「105mm」。
(この場合、「合口(あいくち)が2mmある」といいます。)

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そしてミと同じくボール紙の厚み(1.5mm)が両サイドにあるので、フタの外寸法は「108mm」になります。
これが高さ(深さ)だと、内寸法は「30mm」でしたが、ミとフタの厚みが各々「1.5mm」あるので「33mm」。

おわかりいただけますか?

この貼り箱だと、内寸法は「100×100mm×深さ30mm」。
そして外寸法は、「108×108mm×深さ33mm」。箱の縦横は「8mm」、高さは「3mm」の違いが出ます。

この差は、貼り箱の基本サイズや使うボール紙の厚さ、合口をどのくらい取るかで変わります。
もしこれがかなり大きな貼り箱でより強度のあるものにあるなら、ボール紙は「2mm厚〜」、深い箱なら合口も3〜4mmくらい取ることもあります。
となると内寸と外寸の差は、縦横が「10mm〜以上?」、高さは「4mm」くらいの差になるのです。

もしサイズを外寸法で言われると、中はそれよりも約8mm〜10mm以上小さくなります。
商品によっては、中身(商品)が「入らない」可能性が出てきます。

組み箱の「キャラメル箱」では厚み「0.3〜0.5mm」程度のボール紙なので、内寸と外寸の差は「1mm以下」なのでそれほど差し支えが、貼り箱で考える場合は「約10mm前後」の差を考えておく必要があります。

貼り箱を依頼するときは、「内寸法」を教えてください.....!!

意思を運ぶ箱。人の心を動かすパッケージ
貼り箱の企画・製造:村上紙器工業所

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