新マーケット開拓、高級バナナ・ギフトのパッケージ
世の中には、同じ商品でもポジショニングによって「意味」が変わってきます。今回は、この「高級バナナ・ギフト」という市場を狙ったもの。
一般的にバナナは、ごく日常的に食べられるフルーツです。かなり昔なら入院してるときのお見舞いにもらって嬉しい高級品でしたが、もうだいぶ前からスーパーなどで買って食べる普通の果物になっています。
ギフトに贈ることは、あまり考えられません。逆に、ギフトで贈られると驚くでしょう。
しかし、世の中には高級品と称されるバナナも存在します。
バナナ1本が、数百円〜千円を超えるものもあるのです。スーパーならこの1本で、1房が十分買える価格のものです。濃厚な香りと味わい、そしてさっぱりとした上品な後味を持つ最高級のバナナです。
そしてこの貼り箱は、日本で唯一の高級バナナ専門店様からのご依頼で作らせていただいた、フィリピン産の厳選された最高級バナナのギフト用ボックスです。
こうなると、よくあるダンボール箱という訳にはいきません。やはり、それなりにちゃんとした化粧箱が必要になります。
そこでお店の社長からご相談いただいたのは、まるでハイブランドのサイフが入っているような高級感あふれるパッケージ。
バナナが入っているとは、思えないレベルにしたいというご要望でした。
このレベルのパッケージとなると、単に見かけがカッコいい、高級感があるだけでは難しいものがあります。
この高級バナナのブランディングやマーケティングのツールとして機能する箱であり、お店と顧客の接点、コンタクトポイントとしてコミュニケーションできるパッケージが必要です。
つまりパッケージ（包装資材）としてだけでなく、ブランディングやマーケティング、コミュニケーションの役割を担うものになります。
商品パッケージとしての機能を超えた「意味」を持つのです。
パッケージには様々なデザインや素材などのハードの側面と、ブランディングやコミュニケーションなどのソフトの側面があるのです。
これを知っているだけで、パッケージの使い方は大きく広がります。
また、パッケージ予算の意味も変わります。今までは「資材」つまりコストの感覚でしたが、「投資」と考えればブランドに大きく寄与するのです。
どうです、パッケージを見る目が変わってきませんか？
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