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解剖学 神経系(中枢神経系;脊髄〜小脳まで)

こんにちは。

本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

大阪では本日昼頃の会議で、緊急事態宣言の延長が国に申請されました。
明日には正式な発表が出るとのことです
少しの予断も許さぬ世の中の状況ですが意外と僕個人としては
学校・仕事ともに日々有意義な時間を過ごしています。

中でもここ最近は、人との出会いに感謝することが多くなりました。

今までは気軽に会って、話して、食事をして、、、

と普通にできていたことが出来ない今
一人の人と会うだけでも色々と考えて

話す内容や、行く場所、時間帯、混雑状況

なんてことを考えてから人と会うようになったので
人と接する時間は短くなりましたが
その代わりに、その人を思う時間が増えるようになった気がします

ラインの文章や文字で気持ちを伝えるのが苦手は自分は
直接会って色々と話したいなと思う派なので
こういった機会も良い勉強になっているのかな?

と何でもプラスに考えています!!


さて、今回は前回の解剖学(神経系の構成)に引き続き、中枢神経系についてです。

大まかな、「神経とは」と言った構造の部分に関してはざっくりと理解できましたので、ここからは脳と脊髄からなる「中枢神経系」を細かくまとめていきましょう。


中枢神経系

中枢神経系は、脊髄から成る。胎生期の初期に背面の正中部が窪んでできた外胚葉の管(神経管)が成長したものであり、脊髄はその管上の形態をとどめている。

1)脊髄

脊髄は長さが約40cm、太さが1cm前後の円柱形の器官で、椎骨が積み重なってできた脊柱管の中に収まる。下端は円錐状に細くなり(脊髄円錐)、第1〜2腰椎の高さに終わる。
脊髄の長さが脊柱管に比べて短いのは、脊髄の成長が脊柱の成長よりも早くに終わってしまうからある。

a.脊髄の区分

脊髄神経の根は左右31対あり、頚神経(8対)、胸神経(12対)、腰神経(5対)、仙骨神経(5対)、尾骨神経(1対)に区分される。第1頚神経は、頚椎と頭蓋骨との間から出るので、椎骨の数より頚神経の数が1つ多くなる。

(下図) 脊髄の頚部の一部とそこから出る神経根

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頸髄の下半分と腰髄の上半分は太くなっていて、頸膨大及び腰膨大と呼ばれており、この部分から上肢と下肢へ行く神経が出る。
(下図) 脊髄と脊髄神経および交感神経幹

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※馬尾神経
上位の脊髄神経が横に走行するのに対して、下位の脊髄神経は家宝に位置する椎間孔に向かって下降する。特に脊髄下部から出る脊髄神経の根糸は束になって下方に走り、馬の尾を思わせることから馬尾と呼ばれる。
(下図) 脊髄の下部と馬尾およびこの両者を取り巻く硬膜(1/3)後面

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b.脊髄の内部構造

脊髄の横断面を見ると、H字型をした灰白質の周りを白質が取り囲む。灰白質の中央には縦に伸びる中心菅の細い穴が見える。中心菅は発生初期の神経管の名残りである。脊髄の正中部の前面からは前正中裂が深く落ち込み、後方正中部には後正中溝の浅い溝が走る。前面と後面の外側からは脊髄神経の前根後根が出入りする。
(下図) 脊髄の横断模型図 神経細胞は赤で示している

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①灰白質

H字形をした灰白質の前方への突出部は前角、後方への突出は後角、胸髄〜腰髄(T1~L2)及び、仙髄(S2~S4)では両者の中間で側方に小さな側角が突出する。
前角には、骨格筋を支配する大型の運動神経細胞が集まり、その軸索(突起)は束となって前根を通り脊髄神経に加わる。
後角には、後根として脊髄に入ってくる感覚性の神経線維を受ける感覚神経細胞が集まる。側角は内臓運動や腺の分泌を調節する自律神経細胞(交換神経性、仙髄は副交感神経性)の集まりからなる。軸索は前根を通り脊髄神経に加わる。

②白質

白質では前索側索後索が区別され、同じような機能を持つ神経繊維が集まり束となって伝導路が形成される。

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2)延髄と橋

大後頭孔を超えて頭蓋内へ伸びてきた脊髄ということで延髄の名がある。延髄の上方には表面に多数の縞の横切るの盛り上がりが見られる。延髄と橋、それに中脳を加えて大脳を支える幹のように見えることから脳幹と呼ばれる。
延髄と橋被蓋の背面には菱形をした菱形窩が広がり、第4脳室の底をなす。かなり厚い灰白質には多くの脳神経核が存在する。
その他に灰白質と白質の入り混じった網様体があり、これらは生命維持のために重要な自律性及び運動性の中枢を含む。

①延髄

延髄は長さ約3cm円柱形で、上に行くに従い太さを増す。前面で正中線を挟んで左右に錐体という縦に長い盛り上がりが続き、その外側にオリーブという楕円形の隆起が見られる。前者は大脳皮質から下降する錐体路(随意運動を指令する伝導路)を、後者はオリーブ核を内部に入れる。錐体路の大部分の線維は錐体交叉で左右に交叉する。オリーブ核は赤核、小脳、脊髄と線維結合を持ち、錐体外路性の運動に関与する。延髄下部の背側には脊髄から後索が延びてくるが、その内部に後索核が出現する。

②橋

橋という名は、腹側の横橋線維が左右の小脳半球を連結する橋のように見えるところからつけられた。橋はこの腹方に突出する橋底部と、延髄から続く背方の橋背部(被蓋)に分けられる。橋底部では、左右の小脳半球を結ぶ数多くの線維と、中脳の大脳脚から延髄の錐体に入る錐体路の線維が錯綜する。その間に橋核が散在する。

3)中脳

中脳は橋の前方に続く細くくびれた部分で、大きく発達した大脳と小脳に隠れて外からはよく見えない。
中脳は腹方の大脳脚、中央部の被蓋、背方の中脳蓋(四丘体)からなり、被蓋背側を中脳水道と言う細い管が通る。
大脳脚は大脳皮質から脊髄に下行する錐体路をはじめとする伝導路の束よりなる。被蓋には赤核及び黒質という錐体外路系の灰白質、また眼球運動に関する脳神経核などが含まれる。
赤核はその神経細胞が鉄を含むために赤く見え、黒質はメラニン要素を含むために黒く見える。赤核と黒質は大脳基底核とともに骨格筋の意識にのぼらない協調的な運動(錐体外路系)に関与する。赤核が障害されると骨格筋の緊張に異常が起こり、その障害・変性によりパーキンソン病が起こる。四丘体は左右それぞれ上丘と下丘からなり、
上丘は、視覚の反射運動(移動する目標を追いかける眼球運動)
下丘は、聴覚の反射運動(突然の音に反射的にその方向に頭や眼を向ける)
に関与する。

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4)小脳

大脳の後下方に接し、橋と延髄の背面に被さるように小脳は隆起する。大きさはこぶし大で、重さは脳重量の約10%(130g)くらいである。小脳は左右の大きな小脳半球と、正中部で小脳半球の間に挟まれて縦方向に広がる虫部とが区別され、上・中・下3対の小脳脚で、中脳、橋、延髄と連結している。
小脳の表面には多数の深い溝が整然と横に走っている。大脳の溝と比べると間隔が狭く、数が多く、平行であることが目立つ。
小脳の表層は小脳皮質という灰白質に覆われ、深部は小脳髄質という白質が占める。小脳皮質には分子層プルキンエ細胞層顆粒層の3層が表面に平行に規則正しく並ぶ。深部の小脳髄質には、小脳核(歯状核など)の灰白質が含まれる。
小脳は、大脳からの運動指令を受けて体位や平衡などの身体のあらゆる情報を照合して運動が円滑に行われるように調整する。

※小脳が障害されると、運動の方向・速度・範囲・大きさなどが的確に調節できなくなり、まとまった運動がうまく出来なくなる。
これを小脳性運動失調と言い、また、歩くと酔っ払いのようにふらつき体のバランスが取れなくなることを失調歩行という。

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以上、今回は解剖学 神経系(中枢神経系;脊髄〜小脳まで)についてまとめました。

次回は間脳〜大脳についてまとめていきたいと思います。

間違っている点や、気になる点があれば気軽にコメントしてください。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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