心理学 ストレスと病気の関連(序論〜病因論)
こんにちは。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。
さて今回は、心理学 ストレスと病気の関連(序論〜病因論)についてをまとめていきたいと思います。
1)序論
a)臨床展開の基礎
①人間は、精神(魂)・心(自我)・体(動物肉体)の三位一体、不完全で未熟
②人生は、心と体を道具としたトレーニング、各自がテーマのある精神の旅
③この世は、引用二元の相対世界、非理想社会(不完全なステージ)
b)心理臨床の2局論(心は病を作りも治しもできる)
・リラックス (陽・光・愛・高次)
精神的緊張(プラナ)・心的弛緩、プラスでポジティブなエネルギー
バランス、安定、治癒、成長
・ストレス (陰・闇・力・低次)
精神的弛緩・心的緊張(アパナ)、マイナスでネガティブなエネルギー
アンバランス、異常、混乱、崩壊
2)病因論(原因論)
a)ストレス論
①ストレス学説:セリエ自身の胃潰瘍の経験が基礎
ストレスという用語は工学分野から利用、心的圧力の意味
持続的な心的緊張によるマイナスでネガティブなエネルギー
過剰になれば体力と気力が低下し発症などの問題になる
②化学的報告
(1)トムの胃袋;胃潰瘍は心身症
(2)管理職ザル;平社員より管理職の方がストレスは多い?
(3)対処可能性とストレス;ストレスを減らすのはリラックス
③英語には病気という語が3つある
(1)disease ;病原菌などによる症状
(2)sick ;不調和な考えによる症状
(3)ill ;sickの叙述的な堅苦しい表現
b)症状論(ストレスの領域)
病気は、①身体病②心身病③神経病④境界線例⑤精神病の5種に分類される。
・体の病気は2種類(身体病と心身病)であり、心の病気は3種類(神経病、境界線
例、精神病)になる
・最も多い病気は心身症、全体の8割以上を占め病名は1000種類以上
・ストレス症状の4種類を認めない専門家も多い
・心身症と神経症の患者のタイプ差(両者の鑑別項目にもなる)
★心身症タイプ
機能的障害+器質的障害、過剰適応、感情(情緒)音痴
★神経症タイプ
機能的障害、不適応、過剰・神経質
※機能的障害とは体の問題はないが働きが鈍っていること
c)ストレッサー(ストレスを増やす刺激)
①内的ストレッサー(人のうちなる無意識的なストレス刺激)
・性格;まじめ、頑張り屋、頑固(=日本人のストレスを溜めやすい3大性格)
・ミアなすでネガティブな感情;イライラ、恨み、憎しみ、、、
②外的ストレッサー(人の外から到来し心的圧力を増強する刺激)
・親子関係を最大要因とする様々な人間関係
★人間関係の2種
1、ストレス型 ;タテ型、信用関係(条件付き)
2、リラックス型;ヨコ型、信頼関係(無条件)
・五感などから入る不愉快刺激(個人差は大きい)
視・聴・嗅・味・触のうち視覚刺激の影響が最大 (ヒトは視覚的動物)
③内的ストレッサーは時刻や状況に関係なく常時影響するので勢力が強い
・外的ストレッサーは排除可能だが、内的ストレッサーは排除できない
d)ストレスの分類
①成長と人間関係の観点からストレスを2種類に分類
・1次ストレス
家族ストレス;親子・兄弟など家族の問題。子供の心と性格に大きく影響
・2次ストレス
学校ストレス;記憶量の数的評価と権威主義
職場ストレス;結果主義、組織主義、アメとムチ
社会ストレス;我欲で力・金・物を争奪する競争社会
②人生初期に先行形成された1次ストレスの影響が大きい
・ストレス家族の3型
積極的支配型;親が子を支配、体罰もある(約30%)
消極型;心の触れ合いのないバラバラ家族(約30%)
混合型;上2段が混ざり時々互いにストレスを発散し合う(35%)
健康的なリラックス家族は5%
※ストレス家族からリラックス家族へ成長することが重要
e)発症因の分類
①ストレスから見た発症の2要因
・根本因;内的ストレッサー・1次ストレス(家族ストレス)
・機会因;外的ストレッサー・2次ストレス(学校・社会・職場ストレス)
※根本因に機械因が加算され個人の許容量を越えれば発症
②治療的観点からは根本因の解決が重要
・根本因は無意識に沈殿し認識しにくいが病気の根になっている
・変動の幅は小さく最初や蔓延化の温床になりやすい
f)ストレスの個人差
①ストレス・トラランス(tolerance=忍耐力)
・ストレスの許容量、抵抗量、たくましさの意味
・この能力が高いほど発症しにくく発症しても治癒しやすい
・概して、親・大人が子供より高く、女性が男性より高い
②コーピング(coping=対処・処理法)
・問題焦点型コーピング;
成功予想に基づく正攻法の行動的方略だが、失敗すれば致命傷にもなる
・情動焦点型コーピング;
行き詰まった時などの認知的方略であり、息抜きやガス抜きを上手にする
※社会的成功者には情動焦点型コーピングの活用者が多いと言われる。ただし、問
題逃避を繰り返せば社会不適合者になる
g)閉じこもり論
①ストレス過剰になると心を閉ざし閉じこもりの生活になる
・心の防衛機制(フロイトの用語;安全思考)という本能的な働きによる
・重症になればなるほどキツく何重にも心を閉ざし心の成長は停止する
これらの代表は、1970年代から増加した登校拒否とうつ
②閉じこもりに見られる共通点
・昼夜逆転(自律神経と心理面の問題の複合)・音に敏感・被害者意識・対人緊張・
不信感・執着心・自我中心性(ヒステリーなど)・ネガチヒズム(否定的な生き方、
反抗など)、マイナス思考、偏移性(よく気が変わること)
③閉じこもりは古来より認識されている人類テーマ
・心を開くポイントとその重要性を示唆した2大物語「イソップ物語の(北風と
太陽)」や古事記の「天照大神の物語(天の岩屋神話)」など
h)病気と性格との関連性
①性格に関する基礎項目
1、性格の意味
・10歳頃までに親の影響を強く受けながら心の無意識で形成される
・完全・完璧は無く、自作プログラムなので修復可能
・人は自分の中に抵抗勢力を持つ(三日坊主)
2、性格修復は生涯テーマ
・自分との闘い・自分育ては人だけの課題
②人の死亡原因上位2つのストレス症状に多い性格
1、タイプA;心臓病性格
・人の死亡原因第2位の心臓病の人に多い性格
・常に時間に追われてイライラしながら目標達成に向けて勢力的に努力し、負け
ず嫌いで他人との競争で敵意や攻撃性を持ちやすい
・ワーカホリック(仕事中毒)とも関連があり、日本人の5人に3人と推察
2、タイプC;ガン性格
・2008年の死亡原因第1位になったガン患者に多い性格
・理詰めで愚痴を言わない情緒不安定で内向的な人
・ガンばりやの、ガンこな人で、日本人の3人に2人がタイプCと推察
このタイプの人はストレス過剰になると、毎日5千個体内発生してくるガン細胞
を処理するリンパ節から分泌されるNK細胞の活性化が低下する。
以上、今回は前回に引き続き、心理学 ストレスと病気の関連(序論〜病因論)についてまとめました。
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本日もご覧いただきありがとうございました。