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解剖学 運動器(骨格系:胸郭〜上肢の骨格)

こんにちは。

本日もご覧いただきありがとうございます。

最近になって、またコロナの感染者が増加傾向にあるようです。
私の通っている学校ではこれまで順調に対面授業が行われていたのですが今回の第2波の影響を受け、今後は再度オンライン授業に切り替えると本日発表がありました。
自分的には対面授業の方が先生に質問もしやすいし、授業内容も理解しやすいのでどうしてもオンライン授業となると気持ちがズーンと下がってしまいます。
この状態を少しでも早く乗り切るためにも、より一層、自分の行動に気を配り、少しでも早くこの状況を乗り越えていきたいと思います。

さて、今回は解剖学の骨格系(胸郭〜上肢の骨格)についてまとめていきます。

胸郭の基本的構造

胸郭とは
肺と心臓を収める鳥カゴのような骨格で、胸椎・肋骨・胸骨の合計37個の骨から構成される。

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①胸骨

・上方から胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなり、それぞれ軟骨結合により連
 結する。これらの軟骨結合は加齢とともに骨化する傾向にあるが、特に胸骨柄結
 合は成人になっても残ることが多い。
・胸骨体は胸骨の主体をなす部分である。
 胸骨柄から胸骨体の両縁には肋骨との関節部位である肋骨切痕が7対ある。
 胸骨柄と胸骨体の結合縁はわずかに角度をなして前に突出し胸骨角という。
 この部分の胸骨外側縁には第2肋骨の肋軟骨が付着する。
 第2肋骨は体表から辿って触知することができる。

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②肋骨

・胸郭の側壁をなしており、元々は軟骨として発生しその大部分は硬骨に置き換わ
 って肋硬骨となるが、前端部は軟骨のまま肋軟骨として残存する。肋硬骨は肋骨
 頭・肋骨頸・肋骨体
の3部からなる。

 ・肋骨頭関節
;肋骨後端(肋骨頭)と胸椎体から成る関節
 ・肋横突関節;肋骨(肋骨結節)と胸椎の横突起先端から成る関節。

 第1〜7肋骨はそれぞれの肋軟骨を介して独立して胸骨につくので真肋という。
 第8〜12肋骨は各自の肋軟骨が胸骨に直接付かないので仮肋という。
 第7〜10肋軟骨は連結して肋骨弓を作る。
 一方、第11.12肋骨は遊離して終わるので浮遊肋という。

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③胸郭の全体像と運動

胸椎・左右の肋骨・胸骨はつりがね型の胸郭を作る(鎖骨は含まない)。
・胸郭上口第1胸椎〜第1肋骨〜胸骨柄の上縁で構成される。
 →胸部と頸部の連絡口であり、食道や気管のほか、総頸動脈鎖骨下
  動脈
などが通る。第1肋間の上面には鎖骨下動脈と鎖骨下静脈が接し
  て走った溝(鎖骨下動脈溝・鎖骨下静脈溝)が残る。
・また、胸郭上口を側面から見ると胸骨柄の上縁は第1胸椎よりも下
 位にあり(およそ第2胸椎の高さ)、第1肋骨は前方に斜めに下がる。
 このため胸郭内に入っている肺の上端は胸郭上口の前方部では第1
 肋間の上方に数cmほど出る

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上肢の骨格構造

上肢の骨格
上肢の骨は体幹と連結する上肢帯の骨と、肩関節より遠位で可動性に富む自由上肢の骨に分けられ、片側で8種32個の骨からなる。

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(1)上肢帯の骨

①鎖骨

・鎖骨はS字上に軽く曲がった棒状の骨で頸部と胸部の境界において皮下に触れ
 る。鎖骨は胸骨と胸鎖関節を、肩甲骨と肩鎖関節を構成する。
 また鎖骨下面には烏口突起と強く連結する靭帯(菱形靭帯・円錐靭帯)の付着痕が
 盛り上がる。
 また、鎖骨の役割は
  ①体幹から上司を引き離すこと
  ②肩関節の位置を動かすこと

 である。
※鎖骨が長く発達すれば肩関節が体幹から遠ざかる、このように体幹から上肢を話すことで上肢の運動域を広げることができる。

★鎖骨の内側2/3は前方に凸の弯曲をしており、骨断面は厚い
 一方、外側1/3部分は弯曲方向を後方に変えて、骨断面も扁平に変化する。
 この弯曲の方向変化と骨断面の変化から、鎖骨は内側2/3と外側1/3との境界で
 骨折しやすい

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②肩甲骨

・肩甲骨は逆三角形をした扁平な骨である。三角形の頂点部分は、上角・下角・外
 側角
であり、3辺は上縁・内側縁・外側縁に相当する。
・関節窩の上方からは前方に曲がった烏口突起が出る。
 肩甲骨の上縁で烏口突起の基部には肩甲切痕があり、肩甲上神経を通す。

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(2)自由上肢の骨

①上腕骨

・上肢の中で最も長くて太い長管骨である。
・解剖学的には骨頭の基部を骨頸部といい、上腕骨の場合は骨頭の基部と大・小結
 節との間に相当するので、ここを解剖頸という。
→一方で、骨頭に大・小結節までを含めた部分と上腕骨体との以降部は、外科的に
 骨折が好発する弱い部分なので外科頸と呼ばれる。

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②橈骨・尺骨

a.橈骨
橈骨は尺骨と反対に上部が細い円柱状で、中央部では三角形状で下端が太い。
橈骨下部の後面には前腕伸筋腱が通る複数の溝があり、溝の合間には背側結節(リスター結節)が隆起する。この結節のすぐ尺側には長母指伸筋腱が通る溝が出来る。この結節は手首の背足で体表から触知できる。

b.尺骨
尺骨は上部では太く、中央部では三角柱状で、下部では細い円柱状になる。
肘の後面に位置する肘頭は体表から触知できる。

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以上、今回は運動器(骨格系:胸郭〜上肢の骨格)についてまとめました。


間違っている点や、気になる点があれば気軽にコメントしてください。

本日もご覧いただきありがとうございました。




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