創作物語と言えば、「世界観」、「キャラクター」、「物語の構成」を考えたりするかと思いますが、私なりの創作物語の作り方をお話しできればと思います。 また、皆様の創作物語の作成についてもお話を聞きたいと思っています。たくさんのお話を聞きたいと思っておりますので、ご興味のある方は是非一緒にお話ししませんか? ◆自分だけの創作物語(漫画、小説等)を作られている方 ◆創作物語の作成に悩んでいる方 ◆創作のイメージはあるんだけど、どう表現したらいいのか分からない方 この項目に当てはまる方がいらっしゃいましたら、是非お話をしたいと思っております。 よろしくお願いします。
どのようにして創作物語を作っていくのか。 参加した方が楽しく、面白く、お話しできるプランです。
玻璃青丹
創作小説「灰の境界線」リスト 悪魔との戦いの日々を送る女がいた。 そんな女の前に突如現れた天使が言った。 「助けてほしい」 天使と悪魔に翻弄されながら戦う女の物語。
創作小説「虹色戦争」のリスト。 色同士の戦い。お互いに殺しあうことで領土を奪い合う。 そんな中、黒の兵士がある少女との出会いを果たす。
血の匂いの漂う荒野に、少女の泣き声が響き渡る。 辺り一面、屍で満たされていた――人間と、異形の者達の。 その中心で、泣き続ける少女を、また別の少女が青褪めた顔で抱いていた。 泣いているのは、獣のような耳に尻尾、鱗の肌を持った異形。それでも、金の柔らな髪から覗く顔は、あどけない。 彼女を抱いているのは、まだ若いが、この惨状の中でも己を保つだけの気概があった。 その気概を支えているのは、悲しみか、怒りか。 彼女の服は黒き衣――神に仕え、天使の加護を賜り、悪魔を払う、
「そうか、エクソシスト達が……」 ガブリエルは、アルマたちから話を聞いて沈痛な面持ちで顔を伏せた。 対し、アルマはもう不安な顔はしていなかった。 「クラウンと合流して、スラム街に向かう。奴の目的が私なら、早く行って叩いておきたい。他の犠牲者はもう出したくない」 ガブリエルはしばらく黙っていたが、静かに頷いた。 「なら、私はクラウンを探してくる。お前達は先にスラム街に向かいなさい」 「入り口付近で待てばいいか?」 「あぁ、ベルと合流して一緒に向かってくれ」 「わか
一方その頃、ベルゼブブとガブリエルは都市で一番高い時計台の上にいた。ベルゼブブは目を閉じ、意識を集中させて都市全体を探っている。その横に立っていたガブリエルが言った。 「アルマたちが動いた。合流するか?」 目を開けてガブリエルに視線を向ける。 「やはりサタンの気配を感じられない」 「あの子は、霊体の私達から隠れることを得意としている。そう簡単には見つからないだろう」 「……やはり、アルマの目を活用するしかあるまいか」 ベルゼブブの言葉に、ガブリエルは目を伏せた。
赤き大地《アレクアドラ》にて、再び戦いが繰り広げられている。 大きな剣を片手に、襲い来る敵を薙ぎ払っていくのは赤の王<アレクンサトラ>。 美しい長髪を風に靡かせ、敵の身体を真っ二つに切り裂いていく。王は声高らかに叫ぶ。 「我らが兵士よ、戦い踊れ。生き残れ。我らはこの世界で最も誇り高き戦闘種族。彼の者たちに負けてはならぬ。王の命に従え。戦い、死に、負けることは許さない。さぁ逝け。逝け!」 王の声に兵士たちは鼓舞され、走る。 数多の戦場を生き残り、数多の屍を踏みつけて走る彼ら
調子が戻ったガブリエルを連れて、一行はベツレムへと戻った。 室内に入ると、部屋の掃除をしていたエルが笑顔で出迎えた。 「おか、えり!」 エルがガブリエルに抱き着く。彼も笑顔で「ただいま」を言って抱擁を返した。 その後ろから、クラウンがやってくる。 「無事にガブは取り戻せたんだな」 アルマが頷く。 ようやく一息つける、とトルソとアルマは顔を合わせて息を吐いた。 その日の夜は例によってベルゼブブが料理を作り、エルが歌を歌い、久しぶりに落ち着いた夜を過ごせた。
緑の大地《ジルクセラギト》 美しい森に包まれた王国は、今日も生き物たちが、逃げ回る。 「俺がこの地を黄金に染めてやるよ!」 森の中、走り回る黄金の王《グリムニケリスト》。緑の兵士たちを次々と殺していく姿は、まるで獣。 己の部下を連れ、森の中を荒らしていく。 「そらそら出てこなくていいのか。森の中はどんどん荒んでいく。俺がすべてを、破壊し続けよう」 森の木々たちに剣を立てる兵士たち。頭上から鎖が飛び交い、兵士たちの首を飛び跳ねらせる。 木の上に姿を現したのは両目を包帯で
キャッキャッ、と子供達がはしゃぐ声が聞こえる。 子供達は喜び、楽しみ、お祝い事をしていた。 その中に、一人佇む者がいた。彼は、あの優しい、微笑みを向けていた。 子供たちは言った。 『ガブリエルさま!』 ハッ、と目を覚ます。身体を起こそうとしたが、それは叶わなかった。 両手は後ろに縛られ、足も同じように縛られていた。 アルマは自分の状況に驚いたが、それよりも驚いたことがあった。 目の前に、大きな牙のような、角のようなモノが地面から生えていた。それはとてもこの
ベルゼブブの宣言に従って、クラウンはエルと二人で留守を預かり、アルマたちはガブリエル救出のために出発した。 まずは、あの巨大スーパーの廃墟に向かう。初めてゲーティアの悪魔と戦った場所だ。そこまで降りていき、地下へと到着する。今は、もうない悪魔紋章の上に立つと、ベルゼブブが指を差した。 「この向こうから、囁き声が聞こえる」 それは、人間の手で掘られた通路だった。三人はその道を通っていく。 明かりが無いせいで、足元も見えない。すると、ベルゼブブが蝶を一羽、髪から出した
ベツレムに戻って早々、出迎えてくれたのはエルだった。 「トルソ、ちゃ!」 身体にはまだ痛々しく包帯が巻かれているが、その顔は笑顔だった。後ろからクラウンが「上着忘れてんぞ!」と慌てている。 エルは、トルソの身体をぎゅっと抱きしめた。彼女が正気に戻ったことを理解しているのだろう。 トルソは涙が出そうになった。正気を失っていたとはいえ傷つけてしまったのに、彼女は自分を嫌いになったりしなかった。 「……ごめんな」 そう言って、トルソは彼女を抱き返した。 その様子
「奴は今、公園にいる」 ベルゼブブの言葉に従って、アルマは動き出す。 クラウンにはエルの見守りを頼み、ガブリエルとベルゼブブを連れて公園に向かった。 トルソの住処がある公園だ。 到着すると、そこにはアスモデウスらしき悪魔と、呆然としているトルソが立っていた。目には光がない。 「トルソ!」 アルマが名を呼んでも、トルソは返事すらしない。まるで、人形のように大人しい。 アスモデウスがクスクスと嗤いながらトルソの頬に触れた。 「この子は、もう私の可愛いお人形なの
「わあぁ!?」 目を覚ました時、大量の剣を突き付けられていると錯覚した。 思わず叫んでしまったが、そこへ明るい声が響いた。 「アルマ! 起きたの!?」 え、となって顔を横に向けると、そこにはタオルを持つエミリがいた。 それでやっと、ここが武器屋ミモレットで、突き付けられたのは天井から下がる剣達だと理解する。 アルマは身体を起こそうとするが、エミリに押さえつけられる。 「ダメ! 熱が出てるんだから、寝てないと!」 「え、熱……?」 言われて身体が熱いことに
「北の方角に強い気配を感じた」 ベルゼブブが告げる。それがボティスか、それともトルソに呪いを与えた悪魔かはわからない。 とにかくその方角に向かうことにした。 向かった先は、商店街だ。ここには、武器屋ミモレットもある。しかし、今はミモレット以外、開いている店は無い。廃れた商店街の中を歩けば、ねずみが走る。 「この下だ」 ベルゼブブが足を止めて言った。 アルマは立ち止まって見渡した。ここは商店街の中心だ。地下へと通じる場所は見当たらない。
おはようございます。 玻璃青丹です。 現在連載中の小説の「灰の境界線」についてですが、 十一話から有料化します。 理由として内容が少し刺激が強い内容になってまいりましたので、 読みたい方だけに、ということで有料化します。 突然で大変申し訳ありませんが、もしご興味あれば引き続きよろしくお願いいたします。
二人が向かったのは、スラム街の一歩手前にある公園だった。子供が遊ぶ遊具や水飲み場があるが、その中に大きな建物型の遊具があった。 アルマは、ガブリエルに待つように言って、明らかに外付けされた梯子を上って、中に入る。 中の空間が、部屋として整備されている。ここが、トルソの生活拠点――家だった。 しかし、乱雑に置かれた彼女の私物の他、乱れた寝具はあるものの、肝心のトルソの姿はない。 アルマは外に出て、ガブリエルと合流した。 「いなかったのか?」 「うん。どこ行ったんだろ
その後、ベルゼブブは料理をし、アルマ達に振る舞った。 「今度は、味というものを理解して作った」 その言葉と共に差し出されたのは、トマトベースのパスタだった。 目を輝かせるエルに、アルマは少し慣れたのか平常だったが、クラウンは、悪魔が料理をしたという事実に驚きを隠せず、引いてる。 最初に手を着けるのは、エルだ。おいしそうに満面の笑みを浮かべる彼女に、次いでアルマも食べ始める。豪語しただけあって、味は前よりも良かった。 クラウンは、しばらく悩んでいたが、腹に背は変え