刺繍を始めたきっかけ
自分のカラーがある名刺を作ろうと思ったとき、デザイナーさんに好きな色を聞かれて答えられませんでした。
じゃあと、たくさん持っている下着の色を聞かれました。
ポクポクポクポクチーン・・・まんべんない。
そもそもこの質問は効果的なのか引っ掛かったまま。
どうしよう。
自分の好きな色がわからない。
答えられない?
言えない?
どれかもわからない。
ここで私は色を含めて今まで知り得た情報にかんじがらめになっていることに気が付きました。
商売(刺繍ではない本業)をする上で好印象に繋がるパーソナルカラーを診断して頂き、似合う色 似合わない色を知ったこと、女はこうでなきゃいけない、キャラクター的に似合わないことはしたくないとか。ちゃんとしてない割に真面目があだになり、頭がカチンコチン山のカナコさんだったのです。
やめだ!やめだ!
人にウケるかなんてどうでもいい。
誰か知らない人の価値観や好み、正しくないかもしれない情報から離れよう。
私は自分の好きを探す。
面舵いっぱ~い!舵をきりました。
自分が好きかどうかだけで刺繍をしてみようと決めました。
なんで刺繍だったかというと、たまたま美容室で読んだ雑誌に載っていた、女優さんが縫ったヘタウマな刺繍のエンブレムがグッときたからです。
グッときたことに理由はありません。
身体が私が反応しただけです。
私はこの反応をだいじにする。
強い意見に流されない。
かくして、私の刺繍の旅が始まりました。
写真は宝の船に乗っている松川だるま・仙台だるまです。