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Orangeシリーズを描いてみて


1.この記事について

この記事は、端ドットアドベントカレンダー2024の投稿記事です。
主催されているヒサシさん、参加させていただきありがとうございます。

本記事では、今年から描いてきたOrangeシリーズのピクセルアート(以降、ドット絵)について、描いてきて気づいたことなどを話していきます。
何かドット絵を作る際の参考になると幸いかなと思います。

2.Orangeシリーズとは

今年の4月ごろ。
自分の作品にもう少し統一感が欲しいと感じて、画像フォルダを漁っていたとき、ふと目に止まった画像がありました。

目に入った画像

それは過去に作った1枚のドット絵でした。
その色使いが見ていて気持ち良く、よく目に止まっていました。

「このカラーパレットで統一して、作品を作ったらどうなる?」、そう思って作り始めたのがこのシリーズの始まりです。

3.最初のコンセプト

色は、全部で7種類で橙系色3種、青系色3種、黒色になります。

Orangeの色

色使いは、橙系をベースカラーとし、青系を差し色やパターンに、黒色をシルエット作りとして使っていました。

ドット絵の内容は、日常で目にした風景や物などを描き起こすというシンプルなものでした。

コーヒー
部屋の窓辺

4.描いていくうちに…

描いていくうちに項3.のコンセプト以外にも描けることへの気づきや問題、課題の発生がありました。

とある小さいキャンバスのOrange

小さいキャンバスのドット絵を作ったときです。
「うーん、金網の後ろにビルっぽいシルエットを描きたいけど、使える色がない…。」

小さいキャンバスだとメッシュが使いにくかったり、同系色が重なりやすく、色が埋もれてしまいやすい。
そうした問題が次々と出てきました。
少しでもいろんなものを描きたかった当時の私は、色使いや描き方について考えるようになりました。
その一部をここにも描きたいと思います。

4.1.オブジェクトの描き分け

少ない色数で描くとき、どうしてもたくさんのオブジェクトを1枚のイラストに収めるのが難しい場合があります。
そのときは、以下のことを意識して描くようにしています。

  • この絵の主人公は何か?

  • この絵の脇役や演出は何か?

例として、下のように主人公キャラクターを配置し、その後ろに野次馬を描きます。

例1-1

しかし、同じ色使いのシルエットなので、主人公が埋もれて見えます。
なので野次馬を以下のように描きます。

例1-2

すると主人公が浮いて見え、この絵の中心であることが強調できます。
主人公でないオブジェクトは、最低限の特徴だけ捉えたシルエットのように描くことで主人公を強調しつつ、多くのオブジェクトがある背景を成立させることができました。

シルエットのみにすることで抽象化、見ている側の脳内補完で具体的にするのも、ある意味ドット絵の醍醐味に通ずるところがあり面白いです。

最後にここへエフェクトやフレームをつけることでストーリー性や臨場感を演出できますね。

例1-3

4.2.一枚絵でのストーリー性の出し方

これは大きいキャンバスで描いたときに思ったのですが、色が少ないためストーリー性の広がりも薄くなっている気がしていました。

「何もワンシーンのみ切り取る必要もないのか?」、「一枚で色んなシーンが読み取れても面白いんじゃないか?」と考えました。

そして、漫画のように作ってみても面白いのではと思い、下の画像のような漫画形式でドット絵を作ってみました。

例2

こうすることで、ストーリー性が出しやすく、色んな視点で作品を楽しめると思います。
また色数が少ないため料理の美味しさを伝えにくいところ、漫画形式でストーリー性を出すことで美味しそうに見せることができたのではと思います。

5.今後について

今年中に完成を考えてましたが、まだまだ研究する予知はあるんじゃないかと思います。
なので、まだ本シリーズは続けてみたいと思います。

今回のシリーズにて色を少なくして作ってきたことで、色のありがたみが分かったと同時に、少ない色での表現の楽しさにも気づけたと思います。
また、色数が少なく表現の幅が減っているところに、別の形式を使うことで新しい表現を作り出すことができたのも興味深いものです。

以上、Orangeシリーズを描いてみて、でした!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今後も何か共有できるものや面白いと思ったこと、気づいたことを書いていこうと思いますので、よろしくお願いします!
それでは :)_b

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