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エルレにまつわるエトセトラ


車で かけてこ


※この記事はあまりにも個人的なELLEGARDENにまつわる話を書きます。
前回の記事と纏めて一つにするとあまりにも長ったらしくなるので分けました)  


ELLEGARDENを初めて聴いたのは2003年の夏、友達とCDショップに行った時である。
「スゲーから聴いてみて!」
こんなことを友達に言われたと思う。友達は視聴していたヘッドフォンを渡してきた。
(なんだこれ!?)
と音を聴いた瞬間にヤられた。

聴いたのはELLEGARDEN「BRING YOUR BOARD!!」の「Surfrider Association」である。
それがELLEGARDENとの出会いだった。
後にも先にも、CDの視聴でこれほどの衝撃を受けたことは無い。

それから約半年、あまりにも衝撃的で「BRING YOUR BOARD!!」を買えなかった。
そして、やっとの思いで「BRING YOUR BOARD!!」を買ってMDに落として毎日の様に聴いた。


それからしばらくしたある日、学校帰りにCDショップに寄ってみた。
ELLEGARDENのポスターが店頭に貼られていた。
そして、店内を眺めると
「……新譜……?」

この日は偶然にも3rdアルバム「Pepperoni Quattro」の発売日だったのである。
もちろんすぐに買って家にダッシュで帰った。
本当にこのアルバムが素晴らしくて「BRING YOUR BOARD!!」と一緒にCDを友達に貸したりした。


それからは


・シングル「Missing」の映像が「速報!歌の大辞テン」で一瞬流れて心の中で喜んだりした。
・「RIOT ON THE GRILL」のCDがあまりにも綺麗な青さでクラクラした。
・mixi始めて真っ先にELLEGARDENのコミュに入った。
・テレビでNHK「サラリーマンNEO」を見ていたら「Space Sonic」と「Mr. Feather」が流れて驚いた。
・Zepp Tokyoでのライヴはマキシマム ザ ホルモンとの対バンだった。そしてELLEGARDENの頃には首がすっかり痛くなっていた。
・「Salamander」はフラゲして朝までリピート再生していた。あと、MVを見て「ドラムのシンバルってこんなに変形するんだ」と思ったりした。
・「ELEVEN FIRE CRACKERS」がオリコン1位になったのを喜んだ。
・チケット取れなくて会場の外で音漏れを聴いていたら、同じ様な人が集まって妙な一体感が出て、挙げ句の果てサークルモッシュに発展したりした。(真似しちゃダメだぞ!)

若干、時代を感じさせるワードが所々出てくるが、ご愛嬌ということで。


そして、ELLEGARDENで一番思い出深いのは幕張の3万人ライヴ。
そう。DVD化された「ELEVEN FIRE CRACKERS TOUR 06-07 〜AFTER PARTY」のライヴである。


日時は2007年3月24日の土曜日。外はまだまだ寒く、さらにこの日の天気は、曇り時々雨だったと記憶している。
移動中の車内、ELLEGARDENをMP3プレイヤーでアーティストシャッフルさせて流れてきた「Lonesome」と「Can You Feel Like I Do」を聴いてライヴで聴きたいなぁと思ったりした。

開場は16時半。開演は18時半だった。
だが、グッズを買うのに午前中から幕張はELLEGARDENの黒いTシャツを着た人に埋め尽くされていた。自分もその一人。

そして開場。幕張メッセの中がものすごく暖かく感じた。
そして、会場に流れる音楽。後で知ったのだが、細美さんのiPodを繋いで流していたらしい。
流れていた曲で覚えているのは、FEEDER「Lost and Found」とFALL OUT BOY「This Ain't A Scene, It's An Arms Race」。

会場のブロックは3つに分かれ、ステージから近い方からZ、Y、Xブロックとなっていた
自分はXブロック。メンバーは正直、米粒ぐらいにしか見えなくてほとんどモニターを見ていた。

「ELEVEN FIRE CRACKERS TOUR 06-07 〜AFTER PARTY」のDVDを見て、最初のメンバー登場シーンや1曲目の「Fire Cracker」があまり盛り上がっていないことに違和感を覚えたことはないだろうか。
間違いなく他のライヴなら一番盛り上がるシーンだが、盛り上がっていない理由は2つ考えられる。

まず1つ目は上に書いた様に、この日は寒いのに関わらず、午前中からELLEGARDENの黒いTシャツで多くの人が過ごしたため、体が冷えて動かなかった。

そして2つ目だが、オープニングゲストのAllisterでここぞとばかりみんなが盛り上がった。
特に「ドラえもんのうた」で3万人が「はい!タケコプター!」と一斉に叫んでAllisterライヴでのハイライトになったと思えた。 そしてみんな疲れ果ててしまった。

この2つが重なり、ハッキリ言って盛り上がりにかけるスタートとなった。

だが、徐々にキッズもそしてELLEGARDENのメンバーもヒートアップしていく。
流れが変わったと思うのが、「Surfrider Association」からだ。実にそれまで17曲演奏している。

この曲のMCで
「いこうか。いつもの通り」
と細美さんは言った。DVDを見て頂くと分かるが、ここからの映像は圧巻の一言である。
「Make A Wish」のテンポが倍になるところの映像を見て欲しい。今まで見たライヴ映像でこんな光景を見たことが無い。
「Make A Wish」でのXブロックの様子は、最初に肩を組む輪が出来た。そして、それが前後2つに分かれた。所謂、「ウォール・オヴ・デス」の状態である。
「スターフィッシュ」の前には精一杯の声で「ありがとう!」って叫んだ。
そして「金星」ではXブロックに肩を組んだ人々が作った巨大な輪が出来た。(この光景はDVDにも一瞬映っている)

本当に思い出しても物凄い光景がいくつも広がっていた。
間違いなくELLEGARDENの幕張メッセでのライヴは生涯見た中で一番のライヴである。

やれ「この曲を聴けー!」だとか「今、第一線で音を鳴らしているバンドがELLEGARDENにどれだけ影響を受けたか!」など薀蓄を垂れるつもりは毛頭無い。



毎年9月9日に「No. 13」を聴き続けて良かった。
10年間信じて待っていて良かった。
今思えるのは、ただそれだけです。




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