地域活動の一歩を踏み出すために大切なことは?
友人の「合同会社はじまりの和泉」代表後藤裕子さんからお声掛けいただき、すぎなみ地域大学の講座「まちあわせカフェ」のワークショップデザインを担当しました。
改めて、地域活動ってなんだろう?
依頼を受けて最初に話し合ったのは、改めて「地域活動」って何を指すの?ということでした。
すぎなみ地域大学ではどう定義してる?区内の関係機関のホームページでは?などを確認しつつ、ここでは「地域のことを想って活動すること」全般なのかなあ〜となりました。
具体的には、地域の人にあいさつをする、みたいな個人でできるライトなものから、子どもの登下校の見守り、花壇の整備、火の用心、防災訓練、茶話会、イベントの開催など様々な活動があります。
また、実際の講座では「自治会に参加する」「学校応援団は?」「ボランティア団体での活動」といったものも挙げられていて、地縁型・目的型それぞれの団体での活動、というイメージも強いことがうかがえました。
このように一口に「地域活動」といってもかなり幅が広いものですが、一旦ここでは「地域で何かしらの活動をすること」として読んでもらえたらと思います。
地域活動最初のステップ
まちあわせカフェは、「何か地域で活動してみたいけどどうしたらいいかわからない」という方が対象。
既にこの講座に参加してる時点ではじめの一歩が踏み出せてるとも思いますが、そんな、「想いはあるけどHOWがわからない方」への最初のステップは、次の3つかなと思います。
地域活動最初の3ステップ
①好き・楽しいからやってみたいことを見つける
②やってみたいことをいろんなところで話す
③気になる人とつながる
①好き・楽しいからやってみたいことを見つける
前職で10数年地域活動の現場を見てきて思うのは、とにかく、「楽しくないと続かない」ということ。
やもすると無償のボランティアとなることが多い地域活動では、自分自身が楽しんでいないと活動目的を見失ってしまったり、自然消滅してしまいがち。
なので、「好きなことや楽しいこと」で「地域にも活かせること」がちょうど合うところを見つけられるといいなと思ってます。
今回の講座では、この「好き・楽しい」を掘り起こすところからスタートしました。
②やってみたいことをいろんなところで話す
ぼんやりと地域でやってみたいことが見つかったら、「とにかくいろんなところで言いふらす!」がおすすめです。
繰り返し話すことでやりたいことの言語化にもつながるし、直接はつながらなくとも、話した相手のその先でつながりが生まれることもあります。
言霊とも言われますが、やっぱり話すことで実現に向かうことってあるよなあ〜と思います。
③気になる人とつながる
いろんなところでやってみたいことを話してると、ひょんなことからご縁がつながることもあったりします。
気になる人とは、まずは軽い気持ちで連絡先を交換することからスタート。
すぐ何かの話につながることもあれば、ずいぶん経ってから動き出すこともあるかもしれません。
「弱い紐帯(ちょっとした知り合い、くらいのつながりが重要という理論)」を意識的に広げておくことが大切です。
地域活動の始め方ルートマップ
今回の講座にあたって、実際の地域活動がスタートするまでってどんな経路があるんだろう?というものを、試しに可視化してみました。
もちろん、これだけですべてが網羅できるわけではないですが、「最初の3ステップ」以降の大まかなパターンとしてまとめてみました。
また、実際に進み始めた時のつまづき克服ポイントも、一緒に考えてみました。
つまづき克服ポイント
✔︎仲間がいること
→仲間がいることで、始めやすいし続きやすい
✔︎想いを言葉にして伝えられること
→一緒に活動する人にも、活動者を集める時にも、団体登録などをする時にも大事なポイント
✔︎長い目でみること
→蒔いた種の芽がすぐ出るとは限らない。すぐ諦めずにコツコツ取り組むことも時には必要
講座を終えて
今回、バックグラウンドが違う友人と一緒だからこそ、より深い議論をしながら講座の設計ができたなと思います。
また、参加いただいた皆さんが、キラキラしながら「好き・楽しい」を見つけてくれたり、参加者同士で新しい活動が生まれそうだったり、地域活動に一歩踏み出すお手伝いができてとても嬉しかったです。
噂によると、忘年会など、講座終了後にも集まる企画も始まってるとか。ぜひ、一人ひとりの好き・楽しいを、地域に活かしていっていただけたらなと思います。
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