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父が病気になる



父が肺癌になった。


たばこが大好きで数年前までヘビースモーカーだったので、いつかなるのではと思っていたのだけど、やはりなってしまった。


幸い早期発見できたので手術の後は1週間入院だけで済むそうだ。

何故か手術をあまりしたがらなかった父を頼むから説得してくれと母に言われ、夫と2人で説得した。
最終的には大好きなゴルフが引き続き出来るのなら。ということで父は納得した。


73歳の父はいかにも昭和の男で、若い時はお酒、タバコ、仕事命の人間だった。
数少ない休みはゴルフや友人たちと飲み会、麻雀で家にいないことが多かった。(今思えばよく母は離婚しなかったなと思う)



声が大きく威圧感があり、カッとなってすぐ怒ったと思えばテレビを観ながらもう笑っている。私とは全くタイプが違うし、怖いなと思う事も多かった。
よく兄は叱られていた。


幼い私は父と会話することはほとんどなく、相談相手と言えば当然母だった。
一緒に遊んでもらった記憶なんてない。
父親との距離感なんてこんなものだろうと思っていた。


しかし、大学生くらいになってから友だちや彼氏が父親と母親が同等な存在だということにカルチャーショックを受けた。

私たち夫婦も親になったが、私の夫は子煩悩で週末は仕事がなければ子どもを連れて遊びに出かけるし、話し相手にも遊び相手にもなっている。
夫と比べると、自分の父は正反対だ。


しかし、そんな父も孫には甘かった。
よく遊んでくれて、遊びに連れて行ってくれた。とにかく可愛がってくれた。
予想外だった。


そんな姿を見ると、なんで我が子同じ事をしなかったのか謎だ。



罪悪感みたいなものがあるのか?
ただ単に歳取って丸くなったのか?
暇になったから?


どれも正解な気がするけど、本人に大変聞き辛いことなので、この謎は永遠に残ることになる。


ちなみに我が子達はじいじに甘やかされているので大好きな様子だ。実家で宿題をさせると怒っている私がいつも悪者にされてしまう。(子ども達と父が結託する)


とにかくこれからは病気と付き合いながら無理のない範囲で自由気ままにゴルフとお酒を楽しんで欲しいと思っている。

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