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#24 稽留流産後も不妊治療は続く。5回目の移植へ
流産の手術後1回の生理を挟んで5回目の移植に臨む。
不妊治療を始めて2年、体外受精を始めて1年が過ぎていた。
保険適用の移植もあと2回。
前回、陽性は出て心拍確認までできたもののまたふりだしに戻った気持ちだ。ホルモン補充→移植→判定日→胎嚢確認→心拍確認までの2か月がすべて無しになった。
ゲームでセーブデータが消えていた時のようだと思った。きつい。
2回目の陰性結果のように、凍結胚がない場合は、自己注射の採卵からとなり移植までの道のりはさらに長くなる。しんどい。
・・・
いつものように生理2日目に通院し、エストラーナーテープを貰う。
1週間後に内膜を確認し、引き続きテープと指定された日からワンクリノンを使用。そして移植日へ。
今回は前回4回目の心拍確認ができたものと同じグレードの受精卵だった。
3回目の移植で化学流産、4回目で心拍確認まできているので、次こそはと思っていた。
先生に前回の妊娠の時に余った薬のことを話した。
自費で買ったものだから自費になってから=妊娠してからしか補填できないらしい。
でも、近いうちに妊娠すると思う、と先生が言ってくれて
目の前の視界が晴れた気がした。
今回かは分からないけど、先生は妊娠できると思うと言ってくれている。
信じたい。
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そしてこのころ、毎日の時間が余っているのと、治療の成果がいつ出るのかわからない状況だったので、仕事を始めようと思った。治療中ということを伝えた上で面談とテストを受けて仕事が決まった。
・・・
移植から判定日までは年末を挟むスケジュールだった。
帰省中に薬を使用しなければいけない。母には治療のことは話してあるし、薬を使っているところを見られても問題はない。
でも、気を遣う気がしたので、ゴミは全部自分で持ち帰った。テープとワンクリノンは朝自分の部屋で使えば問題なかったので、特に周りに気にされることはなく過ごすことができた。
ただ、移植後は何の体調変化もない。
本当に何もない。
前回陽性の時に合った移植後数日であったお腹のチクチクも一度もない。
ダメかもしれない。
夫には何も言わなかったけど、そんな気がしていた。
そして年明け早々に判定日を迎えた。