鳩村衣杏先生の〝お悩み相談〟で背中をズドンと押された話
「押すなよ! 押すなよ!」って言ったら、押すのが芸人です。
きょうは「押してよ!」って言っても「押すなよ!」って言っても、ズドンと背中を押してくれる、小説家・鳩村衣杏先生のお悩み相談がテーマです。
滝沢は今年4月、鳩村先生が実施している「お悩み相談」に申し込み、リモートで相談をしました。
それがご縁で、オンラインでのBL小説基礎講座を開いていただいたり、先生の創作講座で相づち役(代打)をさせていただいたりと、今もお世話になっていますが、
先生の講座を受けてみたいとか、お悩み相談してみたいと思っている人の多くは「マンツーマン」がハードルになってしまっているんじゃないかと思いまして、今回は恥ずかしながら「お悩み相談」の体験談を紹介しようと思います。
何に悩んでいたのか
一番の悩みは「デビューがWEBからの書籍化であることへのコンプレックス」でした。
新人賞などの大きな賞で選ばれたわけでもない、有名な小説講座で鍛えてきたわけでもない、「自分の理想の濡れ場が書きたい!」という不純な動機で始めたWEB投稿。運良くお声がけいただき電子書籍・紙書籍ともに商業デビューとなりましたが、なんとなく根無し草といいますか、野良といいますか……プールや湾内での練習もいまいちなまま、いきなり外海に飛び込んで溺れているような気分でした。
「私が作家と名乗っていいのだろうか」といった気鬱と、「ごちゃごちゃ言うなや! 今やれることをやろ!」という意欲が、交互にやってくるようなメンタルでした。
先輩作家に相談したいと思いつつも、みなさん原稿を抱える身。その30分、1時間が締め切りに追われる作家さんにとって貴重な時間だということを知っているので、それを割いていただくのもしのびなく……
※最近はTwitterのスペース(みんなでトークできる仕組み)実装のおかげで、いろんな先輩作家さんのお話が聞けるようになったので、とてもありがたいです。
「鳩村の時間貸しです」
そんなとき、Twitter上で鳩村衣杏先生のアカウントと出会いました。
鳩村先生はLINE公式も活用されていて、時折創作コラムを送ってくださるとのことで早速登録。創作コラムもとてもためになりましたが、サイトの講座説明のところが私にはとても魅力的でした。
「お悩み相談=鳩村衣杏の時間貸しです」
鳩村先生がレンタルできるだとーーーーーー!!!!!!
独り占めですよ、独り占め。
やってみたいけどお高いんでしょ~?
……と見てみると、私が1回の競馬でスッてしまう額より安いではないですか。
LINE公式経由で、お悩み相談をさっそく申し込みました。
お悩み相談の申し込み
LINEでこのように申し込みをすると、すぐにお返事が。
数回のやりとりで日程の調整や、利用するビデオ会議システムなどが決まります。
↑先生からスタンプ送られてくるだけで、ワイ夢心地
相談当日に向けて準備したもの
当日は、自分が相談したいことをパワポに簡単にまとめました。自分が何者かシュッと理解してもらった方が、効率よく相談ができると思ったからです。会議とかでも簡単な資料つくりますよね、あんな感じです。
・プロフィール、デビュー経緯、これまでの作品
・短期、中期、長期の具体的な目標と達成状況(中期、長期はまだあやふやだった)
・目標達成にあたって悩んでいる実務的なこと(新規のお仕事、兼業でのスケジュールの組み方)
・WEBからの書籍化というデビューの仕方についてのモヤモヤ
(こういうのなくてももちろん大丈夫だと思います、好みです!)
いざ相談……!
当日です。きっちり化粧をしてパソコンの前にスタンバイ。
Skypeを起動し、鳩村先生とつながりました。
おお……ご本人だ……!今だけは私の鳩村先生……!!!(あぶない思考)
イメージ通り、気さくではきはきとしていて、にこやかに話してくださるのであっという間に緊張はほぐれました。
いただいた具体的なアドバイスは、先生の貴重な知識ですので控えますが、業界の商慣習に対する不安を払拭してもらったり、これからのキャリアの積み方について詳しく教えていただいたりしました。
そして一番相談したかった、「WEB書籍からのデビュー」に対するコンプレックスについては……
鳩村先生「デビューの仕方なんて、読者には関係のないことですよね?」
その一言で、私がいかにしょうもないことで悩んでいるかを実感したのでした。
そうそう、エンタメ作家は読者さんに楽しんでもらうために小説書くんですよね。
そうなんですよ。分かっているつもりで、分かってなかったんですよ。
「その本が面白いかどうか」が読者の最大の関心事であって、その作家がどんなデビューだったとか、どんな経歴かなんて、そりゃ本当にどうでもいい話なんですよ!!!
そこで気づくんです。
鳩村先生のお話の主語が、ほとんど「読者」であることに……。
学んだことは
2時間みっちりお話して、先生のこともたくさんうかがうことができました。
もちろん実務的なところもクリアになり、自分が目指すべき方向がはっきりと見えた気がしました。
抱えていたモヤモヤも、「なんてちっぽけなことで悩んでたんだろう」ってスッキリしましたし、何より、商業作家の軸のようなものを見せていただいた気がしました。
心も身体もすーっと軽くなって、活力が湧いてきました。
整体院に行った翌日の気分に似ています(笑)
これは実際に講座を受けた肌感覚でしか分からないことだと思います。
もちろん、創作に関してもいろんな舞台があると思います。
それぞれに悩みがあって、消化しきれないこともたくさんあると思います。
それを整理できていないまま鳩村先生にぶつけても大丈夫だと思います。
鳩村先生は太陽ようのような人ですから、太陽の表面温度は6000度ですから、一瞬でジュッと浄化してくれます。鳩村先生の時間貸しは、太陽の時間貸しです。こんがり焼かれてみたり、光合成したりしましょう。
創作講座スペースを入り口に
鳩村先生とのご縁がきっかけで、オンラインにてBL小説基礎講座を開いていただくことになり、30名近くの方にご参加いただきました。
(滝沢も受講生兼司会で参加しました)
2021年12月27日現在、鳩村先生は毎週土曜の夜に、BL小説家の今井茶環先生とともに、Twitter上で創作講座スペースを開いています。
(2022.3.21追記、全7回終了しました、とても勉強になりました!)
「相談してみたいけど鳩村先生ってどんな感じの人なんだろう」と不安に思っている方は、ぜひスペースを聞いてみてくださいね。雰囲気がわかります。内容もすごくためになるので毎週大盛況です(グサグサ刺さりますよ、滝沢は毎週蜂の巣です)。
それを聞いても「自分の場合はどうなのか」については答えはなかなか見つかりません。
そういう方はぜひ、鳩村先生のマンツーマンを受けてみてはいかがでしょう。
創作のテクニック的なアドバイスは、創作基礎講座で(あらすじやプロット添削コースもあります)。
メンタルやキャリアのアドバイスは、お悩み相談で……という感じでしょうか。
相談や講座は〝トランポリン〟
いかがでしたでしょうか。
相談してみたいな、という方の参考になれたのなら幸いです。
とはいえ、相談や講座をお願いしたからといってすべて上手くいくわけではないですよね。結局、作品そのものは自分次第なのだと思います。
背中を押したり、道しるべになったり、目標に向けたトランポリン役になったりしてくれるのが、相談や講座なんじゃないかな、と。
なかでも鳩村先生の背中の押し方は、日本相撲協会もびっくりの突っ張りですので、勇気が欲しい方にうってつけです。
鳩村先生の創作講座のサイトはこちら
押された背中のぬくもりを忘れず、これからもモリモリ精進して、たくさんの方に喜んでいただけるような作品を書いていきたいなと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
滝沢晴 拝
※このnoteは鳩村衣杏先生に掲載許可をいただいて公開しています