きょうの音

「この周波数(バンド)をお楽しみくださったすべての方へ御礼申し上げます。
短い間ではございましたが、いままで本当に有難うございました。
事変は来(きた)る閏日(うるうび)解散致しますが、我らが作品群は永久に不滅です。

我々が死んだら電源を入れて
君の再生装置で蘇らせてくれ
さらばだ!」



4年前の閏日、
上記のイケてる林檎嬢のコメントとともに
東京事変は解散。
あれから4年も経ったのねぇ。

わたしは終ぞ一度も
この目で事変を観る好機を作らなかったことを
未だにとてもとても後悔し続けている。

いつか行きたい、やら、いつか観たい、等
願うばかりではいつまで経っても叶わないという
当然のことを、事変の解散は深く思い知らせてくれた。
いつかいつかと思い描いているだけでは
永久にその日は来ない。
そして永遠に続くものも、無い。

だから4年前のあの日から、
行ってみたい場所や
観てみたいものや
会ってみたい人の元へは
積極的に出かけるようになった。
おかげであの景色やあのライブやあの子に会えた。
行動しさえすれば叶うことを、わたしは経験として学んだ。

出かけた先の知らない土地に一人で居ると
強烈に寂しいと感じるのと同時に
猛烈な自由を感じる瞬間があって、
泣き出したいような嬌声をあげたいような
たくさんの感情がないまぜに押し寄せてくる
あの奇妙な瞬間がたまらなくすきだ。

それを発見させてくれたのも東京事変のおかげ。

わたしの人生で一番偉大なロックバンド。
それはもう、死ぬまで変わらない事実かと。

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