ひっそりと閉館した近所の銭湯のはなし
見出しの画像は、数年前の元旦に家族で銭湯に行き、その足で何故か天文台に行って撮った写真だ。
寒々とした空気の中、星は一際澄んで見えた。
その銭湯は閉館していた。
車で通り過ぎ貼り紙はよく見えなかったので、臨時休業か〜残念だ〜くらいの気持ちで家に帰ったが、なんだかざわっとして調べてみたら閉館していた。
実家のお風呂が壊れた時に、ちょっとの気分転換に、訪れていたそこは、ここ最近の周囲のサウナブームに乗ろうと思い訪ねたそこは、気付かぬうちに歩みを止めていた。
そんなに頻繁に行ってなかったくせに
失うとなんだか惜しくなる。
もっと行っておけばよかった。
残念だ。
ひっそりとだなんて
しばらく銭湯に行かなかったわたしの感覚に過ぎなかった。
駐車場に一台も車のないその空間を見ていると、銭湯に詰まった思い出まで抜けてしまうように感じた。
銭湯が閉まっていることを知った時、家族のことが1番に浮かんだ。
こんなところにも家族の思い出があったのか。
銭湯に行った後、いつも近くの定食屋で食べたご飯。
そしてあんな、お正月の思いつきの出来事。
そういった些細な日々は確かに思い出となり積み重なって今日まで来ていた。
時が来て、振り返った時に初めて気付くことがあるんだ。
なんだか、寂しいな。
ぽっかりと、心に少し穴が空いてすぐに埋めた。
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