"自分にしかできないこと"の呪い
自分にしかできないこと
自分にしかない価値とも言える
そんなのあるといえばあるしないといえばない
似た部分はあっても全く同じではない
違うように見えても通ずるところもある
価値や役割に名前をつけてしまえば
同じ名前がつけられた人の"自分にしかできない"ことではなくなる
言葉をつけることで縛られる
オンリーワンな能力を社会から求められているように感じていたけれど
自分自身が思い込んで自分に強いていただけなのかもしれない
価値がなければ存在している意味がないと
自分だけの強みを活かして仕事しなければと
でもそんなの、自分だけの、なんて
すでに自分は自分だけの存在ではないか
何もかも同じ人間はいない
けれど同じ人類として
すこしの得意で助け合い
似通った部分に共感し合いながら
時に相容れない部分に反発し合いながら
複雑に絡み合いこの社会はできている
わたしは凡人で一般で大衆で有象無象の中のひとりで
そこに固有の価値も役割もない
他でもない"わたし"なのである
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