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災害時における障がい者の現状と支援について

みなさんこんにちは。
ご覧下さりありがとうございます。
福岡県で主に行動援護の事業所を
経営しております「介翔」です。

今回の記事を書かせていただくにあたり、
令和6年能登半島地震発生より
まもなく一ヵ月となります。


被害に遭われた皆さまへ、
心からのお見舞いを申し上げます。

そして、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、
謹んでお悔やみを申し上げます。


石川県各地を中心に大きな被害が出た能登半島地震では、
環境の変化に敏感な知的障害者も行き場を一時失いました。


恐怖や喪失の体験、危険な状況からの避難、
住みなれた家や地域、施設からの移動、
避難先での不自由な生活など、
多くの困難に直面されていることと思います。



福祉施設に大勢の被災者が身を寄せたことで通えなくなったり、
多くの人が狭い場所に避難しているような環境で
周囲の音や雰囲気の変化に敏感な方にとって
そのような環境で生活することは
私達の想像以上に困難なことです。

前回の書かせていただいた、
知的障害を持たれてる方の感覚過敏について
の記事を読んでいただいても
お分かりいただけることかと思います。

普段の生活でも様々な刺激に対して敏感な方には
避難所での生活は環境の変化という点だけではなく
特殊な環境の中で
周囲のあらゆる刺激が緊張をもたらし
不穏となってしまう原因となるのではないでしょうか。



ある知的障がい者の施設では、
地震による被害を受けた居住スペースである建物から、
被害を免れた食堂に移って寝泊りをしているようなのですが、
ご自身のこだわりを持たれている利用者さんは地震前に寝泊まりされていたお部屋付近での生活を望まれ、継続されている方もいらっしゃるようです。
暖房なども機能しない、いつ倒壊するか分からないなどの
とても危険な状態であるということも考えられます。



いままで、このブログでもたくさん書かせていただいてきたのですが
知的障がいのあられる方や、自閉症の方、強度行動障がいを
持たれている方はご自身のこだわりを大切にされている方が
とても多いので、こだわりやルーティンがくずれてしまった
環境の中での生活はご本人、またご家族の方にとって
より過酷な状況であると考えられます。



被災地で 「高次脳機能障害者」に対応される方へ


1. 新しいできごとや場所を忘れやすいので、
ひとりで避難所の外へ出ると 戻れなくなることがあります。
避難所の中でも、トイレや自分の居場所がわ からず迷うことがあります。

2. 危険な場所がわからず、地盤のゆるいところや、倒れかけた物の近くに 行ってしまうことがあります。

3. 大事な指示を聞き逃したり、理解していなくても「はい、わかりました」 と答えたりすることがあります。ふだん接している人に確認してください。

4. けがをしているのに気づかないことがあります。
本人の言葉だけでなく、 身体状況を一通りよく見てください。

5. 食料や物資の配給を待てずに怒ったり騒いだりすることがあります。
家 族の代わりに列に並ぶ、別途配給するなどの対応で、
家族の負担を軽減することができます。

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