縁切りの力で前進 安井金比羅宮で悪縁を断ち切る
職場との人間関係は良好だっだが、直属の上司の当たりが強かった。一言、言葉を選び間違えれば、3日間もネチネチと責め立てられる日々。そんな職場にいることが本当に辛かったけれど、人手不足という状況がプレッシャーになり、周りに迷惑をかけるのではないかという不安があった。さらに、退職を申し出た途端に嫌がらせがエスカレートするのではという恐怖もあり、簡単には辞められなかった。
そんな時、神にもすがる思いで訪れたのが安井金比羅宮だった。この神社は「縁切り」の神様として有名で、悪縁を断ち切り、良縁を結んでくれる力があると言われている。そして、ここには特に注目されるスポットがある。それが「縁切り縁結び碑(いし)」だ。
この碑には、縁を切りたい相手や状況、結びたい良縁を願いながらくぐるという習わしがある。私は早速、職場との悪縁を切ること、そして新たに良い職場との縁を結べるよう願いを込めて祈願した。
まず、形代(身代わりの御札)に「今の職場との縁を切り、良い職場に出会えますように」と書き込んだ。碑を正面からくぐることで悪縁を断ち切る。そして反対側からもう一度碑をくぐり、良縁を引き寄せる。白い形代に包まれた碑の姿は圧倒的で、そこに込められた多くの人々の願いが重なり、神秘的な力を感じさせた。
その祈願をしたのは休みの日曜日のこと。すると、不思議なことに、次の日の月曜日、今まで溜め込んでいた勇気が湧き、ついに退職を申し出ることができた。しかし会社はすぐに退職を許さず、新しい人材が見つかるまでの引き継ぎを理由に、退職を先延ばしにされた。求人を出したものの、給与や詳細がほとんど記載されていないお粗末な内容だったため、代わりの人は見つからず、私は結局2ヶ月間も引き留められた。
それでも、最終的には退職が叶い、悪縁をしっかりと断ち切ることができた。安井金比羅宮での祈願がなければ、この勇気は持てなかったかもしれない。神の力かどうかは分からないが、確かにあの碑をくぐった後から、何かが変わり始めたのを感じた。
もし、あなたが切りたい縁に苦しんでいたり、新たな良縁を求めているなら、安井金比羅宮の縁切り縁結び碑を訪れてみてはどうだろうか。そのパワーを感じることで、きっと新たな一歩を踏み出す勇気が得られるかもしれない。