いきものがかり武道館ライブについてもっと語りたい
先日書いた「いきものがかり路上ライブat武道館」のライブレポ
このレポにはおさまりきらない、オタク的目線でもっと語りたい!!ということで、今回はオタクの感想文です。勢いだけで書いていきます。
文体はめちゃくちゃです。
こういった感想を書くのは日が経つにつれ段々記憶が薄れていってしまう……ということで、ライブ終わりすぐメモに走り書きした感想を置いておきます。
これが一番鮮度の高い感想だよ!
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あと、Twitterで「オタクの願望詰め詰めセットみたいなセトリだった……」って呟いたんですけど、本当に今回の武道館ライブはセットリストが激アツすぎて終わったあといろんな人に「凄かったですね……」「ヤバくないですか……」って声かけたくなった。
序盤の『会いたい』『SING!』『ありがとう』をはじめ、どの曲も聴けて嬉しかったけど特に『夏空グラフィティ』『赤いかさ』『くちづけ』の3曲が爆上がりゾーンだった。爆上がりというか、目の前で起こってるのは現実なのか??(困惑)(歓喜)(至福)といろんな感情がごちゃ混ぜになった。
それぞれの曲について少し触れていきましょう。
夏空グラフィティ
リリースは2007年。ライブで披露するのは2011年に野外で開催された「いきものまつり2011」以来なので約13年ぶり。このときの1曲目を飾ったのが夏空グラフィティでした。当時は現地には行けず、このライブは映像でしか観たことなかったのですが、このときの夏空グラフィティが凄く好きで。というか夏空グラフィティ自体が凄く凄く好きな曲でして。わたしの人生ベストに入るくらい好きな夏ソングです。いつか生で聴きたい……!!という気持ちを抱えここまできました。
どれほどこの曲が聴きたかったか……というのを自分の過去のツイートを掘り返してみた。
過去のわたしへ、野外でも夏でもないけど夏空グラフィティ聴けたぞーーー!諦めんなーー!!!
いつか聴きたい!と願ってはいたけど、まさか今回の弾き語りでやるとは思ってなかったのです。
武道館でこの曲を披露する前に、ドラム音を録音する時間があり、次の曲はこれを使います〜となったとき、「4つ打ち?何の曲?気まぐれロマンティックもうここでくる!?座ってるけど立たなくていい???」とライブでは定番の気まぐれロマンティックがくるかと思いきや、「♪まっぶしい〜」の歌い出しで仰天した。弾き語りライブでこの曲をやると予想できた人がいるでしょうか!!!夏じゃないのに!!
聴けて嬉しかった……のに、このときの聖恵ちゃんがこうで〜とか、水野さんがこのとき……とか、あんまり詳細を思い出せないのが悔しい!!
人ってこういうときの記憶って曖昧なんですね。
赤いかさ
ステージにはベンチが置いてあって、ちょっとあのベンチに座ってみようか〜ということで聖恵ちゃんと水野さんが横に並んで座る(二人の距離感近いな??)
そして次にやる曲は水野さんが人生で2作目に作った曲で〜みたいな会話をしており、「1作目は確かミスターロンリーでしょ、2作目……ハッッッッ真夏のエレジー!?」と、まだ夏空グラフィティの衝撃と隣同士で座る二人の距離感にドキドキしながら頭をフル回転させた。
『真夏のエレジー』はいきものがかりがインディーズの頃からある曲で、今回の武道館ライブで聴けたらな〜とわたしが願っていた曲(夏じゃないのに)
で、実際やる曲は『真夏エレジー』ではなくて『赤いかさ』だったんですけど、この曲もタイトル聞いた瞬間「!?!?!?」ってなった。
『赤いかさ』もいきものがかりが路上時代の頃からある曲で、メジャーデビューしてからリアレンジされてカップリング曲としてリリースされた。ライブではFCライブ以来の披露でした(これも13年ぶり?)
もしかして路上ライブの頃の曲も聴けたりして〜と、淡い期待をしてこの曲も聴きたいリストに入れてたので今回聴けて凄く嬉しかったのと、ベンチで並んで演奏している2人の姿があまりにも愛おしくて……(合掌)
通りがかった公園のベンチでこんなに素敵な曲を歌ってたら立ち止まっちゃいますよ!!!
これだけでも今すぐ映像で見直したい。
くちづけ
赤いかさが終わって、次にやる曲の話をする2人。
次の曲も路上ライブ時代からやっていて〜
その場の雰囲気をガラッと変える曲で〜
という会話に何の曲だ?しかも今度はスタンドマイクがあるっぽいな……。
ここでわたしは「路上のときからある曲で、雰囲気をガラッと変える……スタンドマイク……ハッッッッッ真夏のエレジー!?!?まさか!!」なんて予想をした。
攻めてくるね!いきものさん!!と、このとき心拍数めちゃめちゃ上がってたと思う。
で、実際演奏する曲は『くちづけ』だったんですけど、これはもっと予想外というか、確かにこれもインディーズの頃からある曲だけども!?!?と驚愕。
この曲が前回ライブで披露されたのは2010年のアリーナツアーなので14年ぶり……。このときのツアー(なんでもアリーナ)のDVDは親にまた観るの?って言われるくらい何度も観た。その中でもこの『くちづけ』は異彩を放っていて、のみ込まれそうな迫力、ダークで大人っぽい世界観に当時10代のわたしはドキドキしました。なんアリのくちづけは、水野さんのエレキギターのギターソロが印象的で、いつか生で観たい〜!!って思ってた。このときのロックなイメージが強すぎたので弾き語りで!?とびっくりしたのでした。
水野さんのアコースティックギターと聖恵ちゃんの歌声だけってのもまた格別でした。圧が凄ったですね……。そしてやっぱり聖恵ちゃんめちゃめちゃ歌が上手い。
順番が前後しちゃうんですけど、この3曲の前にやった『ラブソングはとまらないよ』『Good Morning』もなかなかレアでした。
『ラブソングはとまらないよ』はシングル曲だけどライブでやるのは久しぶり。水野さんが鍵盤を使って初めて作った曲ということで、この弾き語りライブでやるのぴったりだなぁと思った。
アルバムを引っ提げたツアーだとどうしてもアルバム曲+定番(気まロマブルバじょいふる)+新曲という構成になりがちだから、こういうシングル曲なかなかお目見えすることなくて意外というか粋な選曲!と思いました。
『Good Morning』はこの曲は聖恵ちゃんが好きな曲で〜と紹介されて、お?もしかして?と予想できた。
これも生で聴いたことなかったから嬉しかったな。
この曲の「どこかであなたも頑張っているんだね 大丈夫だよ ちゃんとわかっているよ」の歌詞は聴くたびに泣きそうになります。
『くちづけ』が終わるとステージにはストリングス隊も加わりました。しばらく水野さんとストリングス隊による演奏があり、そして『コイスルオトメ』『あなたは』『SNOW AGAIN』この流れが見事でした。
ペンライトで彩られた空間、白い衣装を着た聖恵ちゃん、水野さんのピアノとストリングス隊が奏でる優しい音色。すべてが美しかったです。
『コイスルオトメ』は最近はバンドでやる激情編アレンジが定着しつつあったのでピアノとストリングスでシンプルに聴かせるコイスルオトメはキュンとしました。『あなたは』『SNOW AGAIN』はライブ初披露。
『SNOW AGAIN』は水野さんが事前にこの曲はやると告知してたのでどのタイミングでくるのかなぁ?と思ってて、『コイスルオトメ』のあたりからこの次かな〜?って思ってたら次は『あなたは』!
『コイスルオトメ』と『SNOW AGAIN』の間にあることでより深みが増すというか、『コイスルオトメ』で恋をして『あなたは』でその想いを大切に育てていき『SNOW AGAIN』でさよなら──え、切なすぎ……泣
この『あなたは』もともとがピアノとストリングスが映える曲なのでこの弾き語りでやるの大正解すぎ。
そして『SNOW AGAIN』がついにきました。このときの演出がもう幻想的で!雪にみたてたものがひらひらとステージに落ちてキラキラしてて……。
今回のライブはライティングも素敵でしたね。
この3曲だけで1本の物語のようで、静かさの中に響く聖恵ちゃんの歌声が心の芯まで染みてきました。
弾き語りライブだからバラード多めなのかな?と思いきやここから怒涛のアップテンポゾーン。
『気まぐれロマンティック』『ブルーバード』『じょいふる』は定番ちゃ定番だけどこれ聴いて盛り上がんないといきもののライブ観た気にならない。
新曲の『ドラマティックおいでよ』も聴けてよかった。この曲は今の自分に凄く刺さる曲なんですよね。小学生のときから好きなアーティストの最新曲が年を重ねた今の自分にピタッとハマるのって実はめちゃめちゃ凄いことなんじゃない?
学生のときは好きだったけど大人になったら聴かなくなる曲とか歌手とか中にはある人もいるんだろうけど、いきものがかりは自分にとって全然そんなことなくて、変わらずずっとわたしの側にある。
ライブもいよいよ終盤。
『からくり』
これもやってくれて嬉しかった!大好きな曲!
これからも歌い続けてください!!
そしてステージの上にあったモニターがステージを隠すように降りてきて映像が流れる。夏に行われたフリーライブ、桜の花びらのメッセージカード、楽曲制作の様子……
あぁ、きっとこのモニターが上がった先には──
『会いたい』が始まる。
ステージにあったそれまで幹と枝だけだった木はみんなが書いたメッセージカードをまとって満開の桜の木になりました。そういえばあのメッセージカードどこで使うんだろ?あそこに木があるからあれが桜になるのかな〜とふんわりライブ中に考えてたけどこうして変わるとは!
そしてステージにはピアノ2台?え?弾いてるの女性?もしかして世武さんでは!?とびっくり。アレンジャーの世武さんがなんとこの曲のためだけに帰国したんだとか。
世武さんと水野さんのツインピアノ、ストリングスによってより豊かにドラマティックな曲になった。そして最後はドラムも加わり、ピアノ1本だけで聴いた印象とガラッと雰囲気が変わりました。
ここで本編は終わって、配信やライブビューイングは終わり。でも現地はまだあるっぽいぞ……え、何が始まるの????とソワソワ。
そういえば「あの曲」やってなくない?でも配信終わってやるの???
そして水野さんが実はゲストを呼んでいると──
いやいやいや聞いてない聞いてないと心の中が騒ぎ出す。ステージには椅子が一つ多い。ということはゲストは一人。ちょっと待ってくれ………と心臓バクバクした。水野さんの「尊敬する〜」という言葉に、んーーー???誰だーーーー???と余計に混乱した。
「小田和正さんです!」お、おだかずまささんって……あの小田和正さん!?!?これまでの衝撃をさらに上回る衝撃。この展開こそ誰も予想できないでしょ。みんなびっくり仰天ですよ。このときの会場中の驚きといったら。響き渡る声が「きゃー」とか「うぉーー」とかでもなく「えーーー!?!?!?」みたいな感じだった。本物???本物??やばい本物だ!!ってなった。サプライズゲストに小田和正さんを呼べるいきものがかり凄すぎる。
レア曲も聴けて、ゲストに小田和正さんを呼んで(しかも大きな花束持ってきた)、夢のようなライブだけど「え??今日ってラストライブでした??大丈夫??今日で終わりじゃないよね???」と、ちょっと怖くなってきた。そんな心配は余計な心配だったことがあとから分かるんですけど、あまりにも供給過多だと逆に不安になるんですよ……。
小田さんは花束を持ってきてくれただけでなく、一緒に歌うと……なんて贅沢すぎるんだ。
チケット代あれで足りた???
まずはいきものがかりの『SAKURA』
そう、『SAKURA』やってないじゃん!と思ってたよ。このために取っておいたのね。
いきものがかりが初めて小田さんと共演した『クリスマスの約束』でコラボした『SAKURA』をもう一度コラボ。めちゃめちゃ良かった〜〜〜〜。
小田さんがワンフレーズ歌った瞬間鳥肌たった。
歌声が本当に綺麗で澄んでいてスーーーって心に入っていった……。
もう一曲はオフコースの『君住む街へ』
この曲も凄く良かったんだけど目の前で起こってることが信じられなくて頭がほわほわしてた。
小田さんがいきものがかりに「これからも素敵な曲を作って聞かせてください」って伝えたところ、なんだか凄い瞬間に立ち会ってしまったな、と思ったよ。
最後は聖恵ちゃんと水野さんだけで『タユムコトナキナガレノナカデ』を披露。スペシャルゲストの衝撃で頭がちゃんと働いてなくて、最初歌い出し聴いても「これ何の曲だっけ……」ってなっちゃった笑
曲が分かった途端胸がギューーーってなった。この曲で締めるの感慨深い。アコギ1本だけなのに壮大で曲のパワーを感じました。
『くちづけ』もだけど山下さんの曲もやってくれてありがとうございました……。
ライブの最後には来年の初夏にアリーナツアーを開催することが発表されて歓喜。来年も動くよ!というメッセージを受け取って安心しました。
いきものがかりが紡いでいく物語をこれからも見ていきたいです。