【再演 編】制作チームの裏話&告知ブログ 〜NAZO劇サマーカーニバル2020〜
NAZO劇カーニバル初の夏休み企画「NAZO劇サマーカーニバル2020」がついに解禁!大好評だった公演2作品の再演と、待望の新作が一夏に楽しめる過去にない連続公演です!今回は公演を主導する制作ディレクター村岡と運営ディレクター島倉にインタビュー!なかなか聞けないNAZO劇カーニバル制作のお話を伺います。
今回お話を伺うのは再演となる2作品
・「サンタ姫を助けだせ!」を助け出せ!?
・残念な容疑者
今まで発信したことのない公演当時の心境や、制作秘話などを聞いてみました!
まずはお二人の担当を簡単に教えてください!
村岡(制作D):制作ディレクターです!今回のNAZO劇サマーカーニバル2020では、新作含め3つの公演の制作ディレクションをしています。どうやったら面白くなるかを常に考えて道筋を立てていくのがお仕事です。
島倉(運営D):公演当日の現場ディレクションを担当しています。関連業務として演出、音響、照明、演劇周りのディレクション、公演用の動画制作など、公演に関わる幅広い部分に関わっています。
ありがとうございます!では最初に2019年12月に開催したクリスマス公演「「サンタ姫を助けだせ!」を助け出せ!?」について伺います。
■この公演の一押しポイントを教えてください
村岡(制作D):謎や公演の中身自体も面白いですが、「演出」が特にヤバイです!島倉氏の演出が。(笑) 制作面でいうと"ホール型"の自主公演を制作できる機会がこれまでなかったので、今まで抑圧されたものが放出された公演だったと思います。
島倉(運営D):実はこの公演は、村岡さんと謎解き公演に行った帰り道にファミレスで構想をぼんやりと話したんですよ。それがほぼその時の状態のまま反映されているんです。なので、その時話していた熱量が維持されたまま形にできたところが個人的には嬉しかったです。特に謎と演出がガッツリ絡み合って”分離感”のないところが推したいポイントですね。
村岡(制作D):あとはネタバレだからなあ。
島倉(運営D):そうなんですよね〜。ネタバレしていいなら僕の推しポイントは〇〇〇〇〇なんですけどね。(笑)
■NAZO劇サンタ姫公演の中でも1番の反響がありましたが、どんな心境でしたか?
村岡(制作D):まず思ったのは「次のサンタどうしよう」(笑) 正直やりすぎたかなとも思いましたけど......まあ、次のサンタ姫どうしようかなって今も思ってます。(笑) でも感想の中に「今年一番」って書いてくれてる方が結構いて素直に嬉しかったですね。
島倉(運営D):うーん、僕はあまり反響とかは意識しないようにしてるんです。なるべくそういうところに左右されないようにっていうのがあるので、あまり聞かないようにしてるんですけど、それでも耳に入ってくるぐらい反響があるっていうのは大変有り難かったですね。
村岡(制作D):知り合いから次どうすんの?ってすごい聞かれるんだよね。(笑)
それくらいインパクトが大きかったんですね!
■再演が決まった時の心境は?
村岡(制作D):うん......(笑) これ本当にやるの?と思いましたね。(笑) 決まった後は、サンタ姫のディレクションは若手に託しました。ディレクターが代わり、場所も変わったし演出も少し変わっていくと思うので、また楽しいものが出来上がっていくんじゃないですかね。また違う色が出てくるんじゃないでしょうか。
島倉(運営D):再演決めたの僕なんです。僕が「お盆にやろう。お盆周辺でいっぱい公演できるじゃん」って言った時の村岡さんの「ワクワク2:絶望8」くらいの表情が今でも忘れられません。
村岡(制作D)・島倉(運営D):(笑)
島倉(運営D):村岡さんの表情に「あそこ(東郷記念館さん)でやれるんだ」っていうワクワクが"2"くらいで、「全部俺のディレクションだなあ」が”8”あらわれてて。(笑) しかもオンライン公演作ってる真っ最中でバタバタしてるときだったのでね。その表情が忘れられないですね。その時隣にいた緑川さん(プロジェクトマネージャー)だけ、"10"ワクワクでしたね。(笑) 僕も言った時は"10"ワクワクだったんですけど、言った後すぐ「"5"ワクワク:"5"絶望」になるくらい「そういえばサンタ姫って大変だったな」と思い出しました。まあでも、やる場所によって演出変わったりもするし、謎解き公演はちょっと寝かせてパワーアップするところもあると思うので、演出的には以前よりも変化のあるアプローチができたらいいなと思ってます。
ありがとうございます!次に2020年1月に発表された新レーベル「NAZO劇カーニバル」の初タイトル「残念な容疑者」について伺います。
■この公演の一押しポイントを教えてください
村岡(制作D):一押しポイントは最初の設定ですね。これもね。島倉くんととある案件の仕事帰りに、新幹線の中でアイデア出しをしていた時に生まれたんです。「明らかに自分が犯人という状態で、且つ記憶がない、そして密室で目を覚ます」って設定として伝わりやすいしね。すでに残念すぎる状態からのスタートっていう。そこから「どう残念になってくのか」が楽しみにしてほしいポイントかな。
島倉(運営D):テーマソングがかっこいいです!テーマソングはイメージしてるものが見つかったんですよね。いい感じにマッチしてて。オープニングとエンディングの曲が一番好きかもしれないです。気に入ってます。あと、プレイヤー視点でいうと"イマーシブ感"のある時間だと思います。もちろんガッツリ謎は解かないといけないんですけど容疑者として動き回って、結構最後の最後まで役に入り込んで動くシーンが多いので、イマーシブ感が強い公演なんじゃないかなあと思いますね。
■新レーベルとして初のタイトルでしたが、印象に残っていることは何ですか?
村岡(制作D):僕は新レーベル自体が立ち上がるということの方が印象的でしたかね。今年に入ったくらいに、社内で社長含めて今後のNAZO×NAZO劇団をどうしていきたいかを話し合う機会があったんです。その時、僕が話したのは「長く愛される公演を作っていきたい」という事でした。そのために必要だと思う事は「コンスタントに公演を開催することと、特別感ある公演にすることです」と。そんな話をしたら翌日「それやりましょう!」となって。(笑) そこから短期間にガバガバっと進んでいったんです。
新レーベル立ち上げ後初めての公演という点でいうと、やはり出だしで失敗できないなとは思いました。あとは、開催まで期間なかったけど最初の開催だからスケジュール通りに!と思って頑張った感じはあります。今後の公演のスケジュールにも関わるなと思ったので。
島倉(運営D):僕が一番印象に残ってるのは、初公演・新レーベルとか抜きにして”コロナを押し切って開催した”ってことですね。消毒とかマスクとかの対策をとりつつも結構ギリギリまで「実施でいいのか」みたいな空気感がずっとあったんですよね。その頃にはもうイベントへのコロナの影響が出始めていたので。それで色々な状況も考えた上で「いや、やろう。」って決断したみたいな感じでしたね。結果的には「やってくれてありがとう」という声も多く頂けてすごく嬉しかったし、安心したしで、一番印象に残ってますね。あとは、まあ僕は新レーベルとかあまり気にせず、その時面白いものを無茶してやるという感じですかね。
■今回の会場(東郷記念館さん)で再演が決まった時の心境は?
島倉(運営D):「残念な容疑者」はゲームの設定上、会場にある程度の条件が必要なんです。だから「開催できる会場」を探すのがそもそも大変なんですね。だから、東郷記念館さんならできるじゃん!っていう喜びはありました。すご!ってなりましたね。
村岡(制作D):確かに。場所は本当に良いですね。東郷記念館さんありがとうございます!って感じです。雰囲気もいいし、これだけ大きい会場でできるのは嬉しいですよ。
島倉(運営D):これだけの会場でなら「あれもできる!これもできる!」がいっぱいあるんです。これまで”限りある環境と手札で如何に対応するか”で考える必要があったところを、一気に手札が増えて”絶対面白くできるからどうやっていこうかな”という発想になれる事が非常に大きいですね。
■最後に、これらの再演作品についてお客様にアピールお願いします!
村岡(制作D):どっちも思い入れのある渾身の作品なので、是非とも楽しんで欲しいです!あとは、会場も変わったことで演出にも変化があると思うのでパワーアップするんじゃないかなと思います。楽しんでください!
島倉(運営D):えーとですね。距離を保って、マスクして、消毒して、検温して「全てに配慮した上でも損なわれないわちゃわちゃ感」を大切にしていこうって気持ちで作っております。全ての制作が間に合って開催できたら来てください。(笑) それと「「サンタ姫を助けだせ!」を助け出せ!?」はこれ以降は再演ないかもしれないですしね。この”夏”のサンタ姫で最後かもです。
村岡(制作D):そうですね。「ここでやるしかないじゃん!」ってなりました。冬の「「サンタ姫を助けだせ!」を助け出せ!?」はもうないので今しかない!って感じで。
島倉(運営D):あと、場所自体がもうすでにワクワクする場所なので楽しいと思います。ゲームにも入り込めると思うし。もちろん両タイトルとも、前回の公演から謎もブラッシュアップされているので面白くなってます!
ありがとうございました!作品の魅力は伝わりましたか?来週は待望の新作「魔法使いと封印された魔導書」について制作チームに伺います!お楽しみに!