息子とお砂場にて
大きいお山作ろう!
ということで、スコップ(関東でいうシャベル)でお山を作り始めた。
大きいというお題だったので、おそらく高さだろうと、上から何度も何度も砂をかけた。
出来るだけ早く、高く作りたかったので、お山の近くの砂をすくってはかけすくってはかけ。
これがなかなか大きくならない。
サラサラと雪崩のように落ちてゆく。
すると、さっき掘ったところにまで、砂が届き始めた。
すくった砂が山頂から滑り落ちて、すくったところに落ちてくる。
無限ループ。
賽の河原。
遠くから砂をとることを学び、
繰り返し続けると、裾野が大きく広がり、少しずつ高さが出てきた。
砂粒の大きさや硬さ、湿度など、それらを含めた摩擦にも大きく影響するんだと思うけど、その時その場所で作れるお山の、
『最適最高速度』
があるんだと思う。
おそらくどこかの偉い人が、黄金比率的なものを含めて証明しているんだろう。
と思って調べてみると、
サラサラと雪崩のように落ちるまでのギリギリの角度を安息角と呼ぶそう。
物質や、その状態で決まっているそう。
つまり、高さを出そうとすると、その安息角に応じた底面の広さが必要ということ。
なるほど。
これが自然の法則の一部か。
人生もそういうことなんやろなー。
上に行きたい。
頭ひとつ抜けたい。
結果出したい。
1番になりたい。
そう思うのは良いこと。
出来るだけ高くなりたい。
じゃあ高くするために何をする❓
裾野予定地から砂をすくって上からかけてなかったかな。
賽の河原よ。
詰んだ尻から鬼に壊される。
頭おかしなるわ。
あたおかやで。
もうおかしなってたわ。
遠くから砂持ってきて、届かせたい高さ分に対する底面の円。
つまり裾野、土台の確保と、それを固めること。
ここが最優先やな。
じゃあぼくの裾野ってなに?
スキル?
テクニック?
知識?
経験?
評価?
お金?
違う。
これは山の上の方。
それって上の方の砂すくって、上にかけてる状態。
ほんまもんのあたおかよ。
違う!
自分の根底にあるもの。
世界の根底にあるもの。
地球の根底にあるもの。
宇宙の根底にあるもの。
これを知ること。
裾野予定地を拡げること。
これしたらええやん。
裾野予定地が広いのが分かったら、
あとはみんな一緒に高い山作ってくれる。
順番がちゃうんやなー。
上から作ることばっかりやってたもんな。
そら山も大きくならんわ。
なんぼ一人で大きな山作っても、
富士山には勝てん。
エベレストには勝てん。
マリアナ海溝の深さには勝てん。
太陽の大きさには勝てん。
天の川銀河の大きさには勝てん。
宇宙の大きさには勝てん。
小ちゃいこと考えてるんやで。
大きい小さいとかどうでもええ。
何が勝ちで何が負けか。
そんなもんどうでもいい。
じゃあどうすれば宇宙に1番近づけるか。
やっぱここなんやろな。
物理的にとかじゃなくて、概念的な部分。
概念を出来るだけそこに近づければ、あとは物理との距離感が分かるから、繋がる。
物理的大きさ
時間的長さ
種類の多さ
ひとまずこのへんがキーワード。