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2023年2月の記事一覧

僕たちは未来を創る古代のミステリーだ。

僕たちは未来を創る古代のミステリーだ。

最近、とある本を読んでふと思うことがあった。

ヒエログリフを解け。

ナポレオンがエジプト遠征時に発見した黒い石板「ロゼッタストーン」に書かれた謎の古代エジプト文字「ヒエログリフ」。それを解読しようと挑戦していた若者たちがいた、という熱いノンフィクションなのだが、ここでひとつ疑問に思うことがある。
ヒエログリフ、それは本当に、意味のある文字なのだろうか?
実はテキトーに書かれたものではないのだろ

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浦沢直樹 (MASTERキートン(作・勝鹿北星))

浦沢直樹 (MASTERキートン(作・勝鹿北星))

平賀=キートン・太一・・・母、英国人。父、日本人。
英国国籍所持。
オックスフォード大学出身、
胡桃沢大学「考古学」講師(2巻でクビになるんですけどね)兼フリーのオプ(調査員)。
元SASサバイバル教官。
・・・というのが主人公。

見たところ、さえない普通の男なんだけど、危機に直面すると、その真価を発揮して格好良くなる・・・というのは、よくあるパターンといえばそうなのだけど、そういうパターンが好

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「箱」との出会い…読むべくして今私は読んだ📕

「箱」との出会い…読むべくして今私は読んだ📕

先日、「箱 - GETTING OUT OF THE BOX」という本を読みました。
2001年初版、知る人ぞ知る名著のようですから
ご存知の方も多いでしょう。

実はこの本、1年以上前に
とあるコミュニティ内のビブリオバトルで紹介された本だったのですが
その時点では「へぇー、そんな本があるんだ。そのうち読もう」くらいにしか思わず、
そのうちすっかり記憶の彼方に消え去っていたのです💧

ところが

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【翻訳】ファンタジー作家ロード・ダンセイニ インド紀行 その1

【翻訳】ファンタジー作家ロード・ダンセイニ インド紀行 その1

皆様、ごきげんよう。弾青娥です。

このたびの記事では、日本、中国、インドといったアジアに関心を強く有した、アイルランドのファンタジー作家ロード・ダンセイニ(第18代ダンセイニ男爵;1878年~1957年)のインドの旅の記録を紹介します。過去には、以下のような特集記事を組みました。

今回の翻訳に関する具体的な内容を申し上げますと、2冊目の自伝While The Sirens Sleptの第27章

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■本日これより一切の作業を中止すべし!

■本日これより一切の作業を中止すべし!

届いたよぉ~宮下さん、あなたが十二年前に書いた本が届きましたァ♬
「友達かよ……」そりゃぁあんた、親友ですわ(笑)
だって、本は全部で8冊も持ってるし、氏が登壇するカルチャー講座も二度ほど聴講しているし♬ まぁ、先方はわたしの名前ぐらいは記憶の片隅にあるかもしれないけどw 
冗談はさておき、本が届いた。『三島由紀夫の愛した美術』が。
2010年10月25日 新潮社 とんぼの本 

あのね、一人の著

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「りさちゃんち」配信開始しました。QUOカードが当たるキャンペーン参加中です。

「りさちゃんち」配信開始しました。QUOカードが当たるキャンペーン参加中です。

noteでもご紹介していた「りさちゃんち」のVol.1が配信開始になりました。
りさちゃんちをめぐる、ちょっぴり不思議なお話しです。
電子書籍化ではナンバーナインさんにいろいろお世話になりました。
いろいろなうっかりもていねいに対応いただき、無事配信開始となりました。本当にありがとうございます!

「りさちゃんち Vol.1」はナンバーナインさんの企画、「#RT漫画ハック」キャンペーンに参加してい

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くいいじ 豆ご飯

くいいじ 豆ご飯

食べ物連載「くいいじ」 豆ご飯
冬とは行かない迄も、ストーブを焚きたくなる様な肌寒い薄曇りの日が続いて、時折小糠雨が降る。
しんしんと冷えて来る。
生姜のきいた出汁に片栗粉でとろ味をつけたつゆのうどんでも食べて暖まりたい、冷えた足を炬燵に入れて、もういっそのこと真冬に逆戻りした気分で生活をしたい。

そんな風に思える日が二日も続くと思えば、次の日は朝のまだ閉まっている雨戸のすき間から漏れる光でわか

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ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』を読みました

ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』を読みました

「あたまのわりいおとな組」という表現に声を出して笑ってしまいました。でも、楽しかったのは最初だけ、その後はただただ悲しい物語でした。

チャーリィが天才になってなんかいやなやつになったなと思ってしまいました。私もドナー・ベイカリーの連中と一緒で凡人なんだなと思い知らされました。

手術してすぐに結果がでないことにチャーリィが「苦ろーして勉きょーしなくちゃいけないのだったらなんでしじつなんか受けるひ

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「死ぬまでに観たい映画1001本」を買いました

「死ぬまでに観たい映画1001本」を買いました

「死ぬまでに観たい映画1001本」を購入しました。

2003年に初版が発売され、今年発売されたこちらは第五版です。

今回の記事では、本の概要と、私が購入に至った経緯をお話します。

本のデザイン

好きな映画ばっかり。たまりません。

1001本分ということもあって、かなりのボリュームです。

1001本選ぶということ前書きにもしっかり書かれていましたが、1001本を選ぶのって、並大抵のことで

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夜逃げ、パニック障害、仕事ゼロ……どん底の作家が売れっ子として復活するまで

夜逃げ、パニック障害、仕事ゼロ……どん底の作家が売れっ子として復活するまで

こんにちは、フリー編集の元塚Bです。
現在、累計120万部突破のハード・バイオレンスシリーズの最新刊『もぐら新章 昴星(ぼうせい)』が発売中の矢月秀作(やづき・しゅうさく)氏。
今回は、そんな矢月氏が売れっ子作家となるまでの波乱の日々をご紹介します。
(前回はこちら)

編集者時代から作家デビューまで

父親の事業の失敗から、東京のボロアパートへと逃げ込んだ矢月一家。
何の保証もないどん底の暮らし

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No.804 何とも楽しい感動でした

No.804 何とも楽しい感動でした

『山月記』は、中島敦(1909年5月~1942年12月)の短編小説です。中島が33歳で亡くなる1942年(昭和17年)2月に、「古譚」の名で「山月記」と「文字禍」の2篇が雑誌『文学界』に発表されたのがデビュー作となりました。
 
中国は唐の時代のお話です。駿才李徴は、平凡な地方官吏では満足できず、詩人として名を成したいという高い志を持ったのでしたが、夢叶わず、今度は膝を屈して復職すると、昔、歯牙に

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読書記録「泥流地帯」

読書記録「泥流地帯」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今回読んだのは、三浦綾子さんの「泥流地帯」新潮社 (1977)です!

・あらすじ
大正十五年 (1926年) 十勝岳の爆発による泥流は、上富良野の開拓地をなぎ倒して行った。当時の死者・行方不明者は144名に上るという。

耕作は富良野の部落で生まれ育った次男坊。兄の拓一 姉の富 妹の良子 そして祖父母の市三郎とキワ。毎日田畑を耕すもひもじい日々を送ってい

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はじめての「霊場高野山の植物・動物」入門 (セルバ仏教ブックス)

はじめての「霊場高野山の植物・動物」入門 (セルバ仏教ブックス)

はじめての「霊場高野山の植物・動物」入門 (セルバ仏教ブックス)

 日本有数の霊場である高野山の、植物と動物について、解説した本です。
 題名に動物とありますが、実際には、ほとんどが植物の話です。動物については、ほんの少ししか、載っていません。

 高野山に限らず、仏教に関わりのある植物について、取り上げられています。
 仏教に関心がある方にとっては、「こういう方面から、仏教を見るやり方も

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【海外書籍ランキングTop10】#72 今週のアメリカ版Amazon書籍売れ筋ランキング

【海外書籍ランキングTop10】#72 今週のアメリカ版Amazon書籍売れ筋ランキング

こんにちは。
フォレスト出版です。

今週もアメリカ版Amazon書籍売れ筋ランキングのお時間となりました。
本日も海外書籍のリアルタイムの情報をいち早くお届けします。

先週も、イギリスのヘンリー王子の悲しみに打ち勝つ愛の力についての洞察に満ちた回想録、
「Spare」

が引き続き1位を獲得。
ピックアップ本では、第3位に初登場した愛についての8つのルール、
「8 Rules of Love」

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