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酒谷の湯
以前の記事で、出雲湯村温泉の野湯は
入るのを諦めたことを書きましたが
島根でもう一つ入ってみたい野湯があり
それが酒谷の湯(さけだにのゆ)。
ちなみに私は野湯って入ったことありません。
酒谷の湯、誰が作ったのか分かりませんが
林?森?の中にある天然の温泉らしくて
一応、誰でも無料で自由に入れるそうなのです。
私は車で行ったのですが
もちろんナビで検索しても出てこないので
「酒谷集会所(光会館)」を登録して
そこを目指しました。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153414385/picture_pc_474debbf11e006b1257fb7be499aebc6.jpg?width=1200)
山奥というわけではないですがなんとも長閑な田舎道
酒谷集会所からてくてく歩くと
ほんの数分で看板が出てきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153414538/picture_pc_c30bd0c32eb1431f4ca0a0a84b02460d.jpg?width=1200)
こ...これがかの噂の...!と嬉しさ半分
ドキドキ半分。
もし誰か既に入浴してたらお互い気まずいなぁ
でも歩いてる人も自分くらいしかいないし
誰もいないよねぇ...
と色々考えながら看板に従い
山道のような下り坂を降りて行きます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153414738/picture_pc_92f3e65b6069e23fbd14ddb17653bdc9.jpg?width=1200)
色んな小さい虫がまとわりついてきます
山道のようなと言っても急勾配ではないですし
なんとなく歩けるようになっています。
すぐ横には畑と車道。
川の流れる音と
たまに車が走る音が聞こえます。
するとものの数分で...
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153414901/picture_pc_a23116ddfabd7b358f66c21d4d9b9c43.jpg?width=1200)
現れました!酒谷の湯!
ネットで見たまんまで嬉しくなります。
そして誰もいない!(ここ重要)
木製の、手作り感のある浴槽に
チョロチョロと絶え間なく
温泉が注がれています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153415073/picture_pc_ec313d84894f82757099ac1aa24441d1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153415075/picture_pc_41b47260114b94e76a8866ffc386c91d.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153415079/picture_pc_fcdc8208e71aa2989bbc4af43dc1179f.jpg?width=1200)
下にある川の方へ流れていくようになっています
さあ、たどり着いたのはいいが
入るか入らないかやっぱり悩みます。
屋外で裸になるのは
誰もいないので構わないのですが
とにかく温泉の衛生面が気になります...
温泉が濁ってて浴槽の底が見えないし
何が沈んでいるか分からない。
もし浴槽の底に蛇が潜んでいたら...
もしびっくりするくらい底が深かったら...
色々考えが頭をよぎります。
でも!せっかくここまで来たんだ!
ええいままよ!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153415721/picture_pc_0af69e5f030063f0c43be06c5d26b330.jpg?width=1200)
何かが水面に浮かんでいます...
ということで、衣服を脱ぎ捨て入りました!
あ、浴槽の周りは
湿りっ気のある土と落ち葉だらけなので
脱いだ服をどこにどう置くか
すっごく迷います。
どう気をつけても泥がつきます。
入る前に手で温度を確認していたのですが
ネットで言われている通り
これは本当に冷たい!
足を浸けると余計に冷たく感じます。
この日は車の温度計で34度くらいあったのですが
それでも冷たくて気持ちいいレベルではなく
苦行みたいな冷たさでした。
入ったはいいが、今度は肩まで浸かるかどうか
全裸の状態で数分悩みました。
(誰にも見られたくない状況)
いや、でもこれも経験だ!と思い
冷たすぎて心臓止まりそうと思いながら...
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ゆーっくり体を下ろしていきます。
スタンプの下ではひどい表情をしています。
本当にこのスタンプのような。
水は冷たいし、足裏で踏む
落ち葉の感触が気持ち悪くて気持ち悪くて。
多分、浴槽の底には
たくさん落ち葉が溜まっているようです。
ってか落ち葉だったらいいんですけど。
虫とかの死骸の可能性もありますもんね。
本当に足裏の不快感がたまらなく
温泉がどうだったか
匂いがどうだったかとか忘れてしまいました。
とにかく冷たい!
夏場でも冷たいので冬はまず無理でしょうね。
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分かりにくいですが下の方を川が流れていて
景色はなかなかよいです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153417179/picture_pc_4ebc3a80e0359fa7a14e89cb9d757ff8.jpg?width=1200)
橋から丸見えですが通る人も車も皆無でした
そんなこんなで、ものの数分で上がり
土の上でバランスを取りながら
服を着るのに難儀したあと
早々に車に戻りました。
(結局バランスを崩し靴下とスニーカーは
案の定泥だらけになりました)
私は冷たい水が苦手で
銭湯に行っても水風呂は入らないのですが
お好きな人からしたら
私が言うほど苦にはならないと思います。
ただ冬は本当に厳しいと思います。
あとサンダルで行けばよかったなあと
泥だらけになったスニーカーを見ながら
思いました。
でもこれも貴重な体験。
山道のような道を歩いていき
急に浴槽が現れるのは
なかなかワクワクしましたよ!
私のXに酒谷の湯までの道のりを
動画にしてアップしていますので
よければご覧ください。
はじめての野湯を体験し
なんとなく経験値が上がったような気分で
意気揚々と次の温泉に向かう筆者なのでした。