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【大体デビルマンが元ネタ】

「ベルセルク」が最新話まで48時間無料CPを行っていたことで、
よくXのタイムラインで話題に上がっていた。

流れてくるポストを眺めていると
「ナルトとか呪術廻戦で親友が道を違え、
敵になってしまう的な
ストーリーってベルセルクが元ネタぽい」
という趣旨のものを何件か見かけた。

間違いではないと思う、、、
絶対に影響を受けていると思うが、
私としてはデビルマンをぜひ想起して欲しいと思う。

「デビルマン」は「キューティーハニー」や「マジンガーZ」で
知られる永井豪氏が1972年から73年まで制作した漫画である。

永い眠りから覚め、人類に敵対する先住民族
「デーモン族」に憑依された主人公不動明は、
その強靭なメンタルで自分を乗っ取ったデーモン族を抑え込み、
悪魔の体と人間の心を持ったデビルマンとなった。
親友飛鳥了に導かれ、デーモン族の侵略から人類を守る。

とオーソドックスなストーリーは
「進撃の巨人」や「呪術廻戦」など
近年の名作にも受け継がれている
「敵の力を宿した主人公がその力で敵と闘う」
というものだ。

しかしデビルマンが凄まじいのは中盤からの展開だ。
デビルマン不動明は人類を守るために戦いに身を投じるが、
戦いは激化そして広がりを見せて、人類は疑心暗鬼に陥り、
人類同士でお互いが悪魔なのではないか?と魔女狩りを始め、
その惨劇は明の周囲の大切な人々にも迫る。


そんな中親友であり、デーモンと戦う同志であったはずの
飛鳥了は不審な動きを見せ始め、その正体は記憶を失った
デーモン族の首領サタンであることが明かされる。

終盤は人類に絶望し、自分と同じように悪魔と合体した
デビルマン達と同盟を組んだ不動明とデーモン族を率いる
サタン、飛鳥了との最終戦争が描かれ、その結末は、、、

容赦の無いストーリー展開と救いのないラストは
多くの読者にトラウマを刻み付け、後世の作品に多大な影響を与えた。

ベルセルクの三浦建太郎氏、寄生獣の岩明均氏、
エヴァの庵野秀明氏、チェンソーマンの藤本タツキ氏
も影響を受けたと言われているし、作品にそれっぽい描写が結構ある。
まさしくダークファンタジーの元祖と言っても過言ではないだろう。

デビルマンについては今更私が何を語るほども無いほどの
伝説的な作品であるのだが、個人的により語られるべきと
思うポイントが、上述したキャラ「飛鳥了」である。

飛鳥了は作者自身、終盤まで正体を決めかねていたというほどの
複雑なキャラで、その存在と主人公の関係性は様々な
キャラに影響を与えていると私は思っている。

主人公の親友であり、共に戦う味方のはずが、
実はその敵の重要な存在であり、
裏切りの果て、殺し合う関係になる。

オマージュされたであろうキャラは多岐に渡る。
恐らく直接影響を受けているのが、
・ベルセルクのガッツとグリフィス
・エヴァのシンジとカヲル

間接的に影響を受けていそうなのが、
・ナルトのナルトとサスケ
・呪術廻戦の五条と夏油
・PSYCHO-PASSのと狡噛と槙島
・進撃の巨人のエレンとアルミン
※ガンダムseedのキラとアスランと
コードギアスのルルーシュとスザクも
影響を受けて居そうだが、恐らくどっちかというと
ガンダムのシャアとアムロが下敷きになっているのだろう。

デビルマンの不動明と飛鳥了の物語に激しく心を揺さぶられた
庵野氏や岩石氏、三浦氏が自身の作品にそのトラウマを刻み付け、
それを目の当たりにした、諌山創氏や芥見氏が更にトラウマと
感動を受け継ぎ、世にその衝撃を広め続けている。

ちなみに2018年にデビルマンは始めて原作終盤の展開まで描かれた
アニメ化をされており、そのプロモーションの一環として、
「デビルマンが影響を与えた有名作品の列挙」を行い
若干炎上をしていたが私としては全く誇張ではないと思う(笑)

それほど偉大な作品であるということをぜひ多くの方に知っていただきたい。

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