リチャード・バトラー(ザ・サイケデリック・ファーズ)インタビュー
80年代には、「シスター・ヨーロッパ」、「プリティ・イン・ピンク」、「ラヴ・マイ・ウェイ」、「ヘヴン」、「ハートビート」など数多くの名曲を生み出し、世界的ヒットも記録したサイケデリック・ファーズ。90年代には活動を停止するが、2000年代に入って復活を果たし、それから20年をかけて遂にニュー・アルバム『Made of Rain』を完成させた。
もともと大好きなバンドだったし、いい機会だと思ったので、実は90年代に登場してきたUSオルタナティヴ・ロック・バンドに少なからぬ影響を与えている事実や、ガンズ・アンド・ローゼズとの接点などについて、リチャード・バトラーに質問してみた。
私たちはガンズ・アンド・ローゼズとはまったく違っているのに......とてつもなく奇妙だ。
---まず最初に、現在は世界的なコロナ禍で、このニュー・アルバムのリリース予定日や、ロイヤル・アルバート・ホールで行われるはずだったコンサートも延期となるなど、あなた方の活動にも大きな影響が出ていますが、特に大事なくお過ごしでしょうか?
リチャード・バトラー:そうだね、なんとも奇妙な時代だ。私自身は幸いにも、フィアンセといっしょに都会から離れたところに住んでいて、ありがたいことに、たまたまそこには庭もあってね。おかげで私たちは、友人を招いてソーシャル・ディスタンスにディナーを催すこともできる。それ以外は、曲を書いたり、絵を描いたりで忙しい日々を送っているよ。日常生活が元通りになって、まだツアーに出られるようになることが待ち遠しい。ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴは来年の4月にリスケジュールされた。実現できるよう期待してるよ!
---さて、ニュー・アルバム『Made of Rain』が完成しました。サイケデリック・ファーズは2000年から再始動していたわけですが、こうして新作をリリースするのは実に約30年ぶりということになります。今回いよいよ新しいアルバムを出そうと考えたのには、どういったきっかけがあったのでしょう?
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