MUNE コアチョコ映画祭を語る<発動篇>
「東中野の神秘」「東京アパレル界の狂乱の貴公子」ことハードコアチョコレートが映画祭を過去6回開催しているのは、前回の<接触篇>お伝えした通り! 「Tシャツ屋さんがなぜ映画祭を?」「あの作品はどういう経緯で上映したの?」などなど素朴な疑問をコアチョコ代表MUNE氏に直撃した2回目! これは事実談であり…この映画祭は実在する!!
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https://note.com/hardcc/n/n80555f208de7
本物のグラインドハウス登場!
ー2017年は2本の上映(「パンツの穴」「ビッグマグナム黒岩先生」)なんで、おじさんたちも「ちょっと寂しいな」って思ったんじゃないですか。
MUNE そうそうそう。で、翌年から、いまの路線が決まったっていうか。トップはやっぱりハリウッド映画を持ってこないと、プロモーションが弱いんじゃないかと。
―原点回帰じゃないですけど。
MUNE コアチョコはマニアックなところを相手にするビジネスと思われがちなんですけど、そういうのはイヤなんですよ。マニアックな人たちも納得するようなものを、大衆に届けたいってのがあるんで。だから東映3本立てもいいんですけど、ハリウッド映画をかけて、メジャーな人も取り込んで、コアチョコの世界観にどっぷり浸からせよう、みたいな思惑もあって、タランティーノの「デス・プルーフ」(※1)をここで。初年度にかなわなかったタランティーノリクエストっていうのを、テアトルさんがすごいがんばってくれて。「デス・プルーフ」ならいけますよって。
―本物のグラインドハウスが来たじゃないですか(笑)。
MUNE「やった『デス・プルーフ』一発目行こうか!」って。「デス・プルーフ」ってホントにラストシーンにすごいカタルシスがあるじゃないですか。最高なんですよ。途中は若干中だるみするんですけど(笑)、やっぱラストが凄すぎるってことを体感して欲しかったんですよね。「THE END」って出た時に、思わずスタンディングオベーションしたくなるような体験をみんなにしてもらいたくて。
真夜中の「狂い咲きサンダーロード」
MUNE 「爆裂都市」のように作品のファンがいる映画って、もちろんソフト化されてるし、何十回も見てるけど、やっぱりスクリーンで見たいんですよね。だからファンのいる映画をチョイスしなきゃダメだなって。しかも一番深い時間帯、真夜中の時間帯に、みんなが眠くなる時にそのコアなやつを流したいなって。
―あらためて目が覚めるような。
MUNE そうそうそうそう。じゃあ何の映画なのっていったら「狂い咲きサンダーロード」(※2)しかないでしょみたいな。
―それでここに来たんですか!
MUNE そうなんですよ。日本映画の長い歴史の中で、大ファンのいる映画って実は少ないんですよ。それこそ「爆裂都市」「仁義なき戦い」そして「狂い咲きサンダーロード」、この辺はやっぱり不朽の名作というか、男がたぎる映画なんで。ここは「狂い咲きサンダーロード」でしょって。
―真夜中の新宿で見る「狂い咲きサンダーロード」は格別ですよ。
MUNE で、この2本が決まったんですよ。もう1本、どうしようってなって。
―この年から3本立てに戻すことは決まってたんですね。
MUNE そうです。だけど、映画の尺の問題を考えた時にどうしようかなって、短い映画を探してたんですよ。そうした時に「あ、そうだ。ウルトラマン流しゃいいんじゃないか」って。コアチョコのウルトラマンのTシャツ(※3)も大人気なんで。ウルトラマンがこの時期いろんなところでかかってたんですよね。デジタルリマスターされた作品を、実際劇場に見に行ったことがあるんですけど「あ、いいな」って。ウルトラマンを1本はさめば、尺的には理想的なものになるなと。2時間の映画2本に30分1本入れるっていう。「よし、じゃあウルトラマンで行こう」って時に、さて何をかけましょうかと。
―かなり作品数ありますよね。
MUNE かなりあるんですよ。コアチョコが出してない怪獣をそこにぶつけてリリースしたら、いちばん理想的なんじゃないかって思って。で、何だろうっていったら「あ、メトロン星人まだやってないわ」って。
―そういう経緯で。
MUNE ウルトラマンも伝説回、神回ってあるじゃないですか。神回はファンが多いし、スクリーンで見たいファンは多いんですよ。やっぱ、そこを重点的にやらないとダメかなと思って。オールナイトに足運ぶのってたいへんじゃないですか。だから、「見に行こう」って思わせるものがないとダメで。動員もかなり気にしながらやってます。
―楽しけりゃいいってだけじゃなくて(笑)。
MUNE そうそうそう。やっぱ250席ですからね。この年はある意味、完成された回ですね。「デス・プルーフ」「狙われた街」(※4)「狂い咲きサンダーロード」、この回は僕の中では会心のできです。
―絶品のラインナップです。
MUNE この時はゲストが、盟友ハチミツ二郎でしたね。
―また「狂い咲きサンダーロード」にバッチリ合うじゃないですか!
MUNE そうなんですよ(笑)。動員的には、満員には届かなかったんですが、8割くらいの入りですかね。「パンツの穴」の時はちょっと少なかったですよ(笑)。だってフェスでいうヘッドライナーが「パンツの穴」か「黒岩先生」かどっちかって。どっちでもないじゃんって。どっちも中堅どころじゃないですか(笑)。
―ヘッドライナー不在の年もあったという(笑)。
MUNE だから「デス・プルーフ」の時は、映画ファンから「タランティーノ作品の『デス・プルーフ』みたいなガチガチのハリウッド作品を映画祭でできるなんてすごいですね」みたいな感じで、よく言われましたね。
コアチョコ映画祭は儲けじゃない
MUNE で、2019年はヘッドライナー、何にしようかって時にこれはもう「プロジェクトA」(※5)でしょって。
―ついにジャッキーが登場。
MUNE そうなんです。午前十時の映画祭とか、いろんな劇場の特集上映とか見てて、そこで上映されてるんだったら、権利はどこかが持ってるんだなっていう感じで見てるんですよ。
―これはまだ上映できるんだなって。
MUNE 「プロジェクトA」なんて、何十年前の映画だけど、どっかで上映されてるならば、だれかが上映権を持ってるんだろうって。
―これまた興行師(プロデューサー)目線ですね(笑)。
MUNE そうそうそう。「プロジェクトA」いけるだろうって、確信じみてリクエストしたんですよ。そしたら、OKっていうことで。「やった、『プロジェクトA』がかけられるのか」って思って。
―これでヘッドライナーは決まりましたね。
MUNE これはもうちっちゃい頃からの夢をかなえまくりなんですけど(笑)。「プロジェクトA」は感慨深かったですね。
―これはいまのおじさん世代はみんな大好きですよ!
MUNE やっぱ、みんなジャッキー・チェンの映画、いろいろ何が好きかってありますけど…
―「酔拳」だったり、「木人拳」だったり…
MUNE 俺も好きな作品はいっぱいあるんですけど、やっぱり、ジャッキー・チェンがそういういわゆる時代劇ものから、まあ「プロジェクトA」もちょっと現代ではないですけど、現代劇にシフトした話なので。俺的にはジャッキーアクションが完成された作品だと思ってて、好きなんですよ。ユン・ピョウとサモ・ハンとのコンビネーションも確立した作品じゃないですか。これは、ぜひ上映したいなって。みんなスクリーンで見たことないだろうし。
―私もないですね。
MUNE 公開当時って、小学校6年とかそんなもんだから、僕より下に生まれた人はほぼ見たことないわけじゃないですか。で、「プロジェクトA」決まったってことで、もう安心だと思って。じゃあウルトラマン何にしましょうかって時に、今回もコアチョコでTシャツ出してないやつで行こうかなって。
―メトロン星人の次に登場するのはなかなかのプレッシャーですよ。
MUNE 今はもうコアチョコで70体くらい怪獣やってるんで、おおかたリリースしちゃってるんですけど、当時はまだその半分くらいだったんで、まだやってない怪獣がいっぱいいたんですよ。そんで、ここはメフィラス星人(※6)だろうって。
―「禁じられた言葉」(※7)、ウルトラマンの33話ですね。
MUNE ゼットン(※8)と並ぶ大物じゃないですか。じゃあメフィラス星人行こうって。ここはすんなり決まって。で、もう1本どうしようかって時に、やっぱりコアチョコと言ったら「ビー・バップ」(※9)みたいな側面も確立したんで。
―またこれが3本目なんで、眠い目を覚まさせなきゃいけないっていう。
MUNE 「ビー・バップ」のTシャツはコアチョコでは死ぬほどリリースしていて。何だったら、テルさん単体の白井さんTシャツとしていちばん最初に出して、その後、講談社の原作のTシャツも出しましたし、映画も出したってことで、「ビー・バップ」のTシャツだけで20種類くらい。なので「ビー・バップ」1回かけようかって。
―「ビー・バップ」も全6作ありますもんね。
MUNE そうなんですよ。6作品ありますけど、いちばん面白くて人気があるのはPART2(「高校与太郎哀歌」※10)じゃないですか。PART1からかけるのが流儀なのかなって、若干あるんですけど、ま、面白いほうがいいかなって。つながってるようで、つながってないじゃないですか。
―前作を見てないとわからないってこともないですし。
MUNE そうそうそう。じゃあまあPART2でいいかって。ヘビ次・ネコ次より、やっぱり城東のほうが、ボンタン狩りのほうが衝撃的だわって。目ェ覚めるでしょ。
―目ェ覚めます!
MUNE なので、やはり深い時間にはコアなファンのいる映画をぶつけたんですよ。
―深夜に見る「高校与太郎哀歌」は趣深いですね。
MUNE あと、入場者プレゼントも毎回やってるんですよ。
―入場者全員プレゼント(笑)。
MUNE だから結局、コアチョコ映画祭って儲けじゃないんですよね。
―このマグカップあげてますからね(笑)。
MUNE そうですそうです。トントンでいいんです。映画祭やれたっていうのがあればいいし、他のブランドじゃなかなかできないじゃないですか。映画好きなブランドとかもありますけど、映画祭やってるとこなんてないじゃないですか(笑)。だからまあ、ウチはやれてるっていう部分で満足なんで、トントンでいいだろって。もしくは、赤字でもプロモーション費としてはいいだろってことでやってるんで。入場者プレゼントもマグカップとかタオルとか(笑)。キャップあげた時(※11)もあるし。
―狂ってますね(笑)。
MUNE で、この年のゲストはベッド・イン(※12)ですね。ベッド・インが登場したら、目が覚めるでしょ(笑)。みんな酒飲んで眠いところに、ボディコンのお姉さんがこうやって扇子で来るんですよ。最高ですよ(笑)。この年もいい年でしたね。
ベトナムの「アイアンマン」
―完全に形が決まって来ましたね。
MUNE そうそうそう。で、2020年、去年ですね。ちょうど「アベンジャーズ」の「エンドゲーム」が公開されて、終わったんですよ。
―MCU(※13)が。
MUNE MCUがひと区切りついたときに、まだ祭にのれなかった人たちが、見始めるきっかけになったらいいなと思って。じゃあMCUの1作目をかけますよって。
―あえて(笑)。
MUNE そう、あえて。で、「アイアンマン」リクエストしたらOKだったんですね。昔、みちさんや鹿島さんとかでベトナムへ旅行したんですよ。男の旅行、「あの頃。」でしょ(笑)。
―「あの頃。」 inベトナム(笑)。
MUNE そうそうそう(笑)。みんなで海外旅行に行くブームがあったんですよ。年に1回行こうってなって。5万くらい出せば行けるんですよ。で、ベトナムをチョイスしたんです。とにかく暑いから、喫茶店とかで涼みたいってなるじゃないですか。その時に俺が「どうせなら映画館入りませんか」って提案したんですよ。
―ベトナムの映画館(笑)。
MUNE クーラー効いてるだろうし、とにかく映画館に入ってみたいな、そういう経験したいなって。ちょうど「アイアンマン」やってるし。当時、まだぜんぜんマーベルの映画が浸透してなかったんですけど、俺は注目してたんですよ。「アイアンマン」をどうしても見たいから、みんな入ろうって説得して入ったんです。中で寝てもいいからって。で、入ったら、まさかクーラーがぜんぶ止まってたんですよ(笑)。
―けっこう外は暑いんですよね。
MUNE かなり暑いです(笑)。
―なのにぜんぶ止まってた(笑)。
MUNE 客が誰もいなくて、われわれが入ったら、急にクーラーがついた音がするんですよ。ブォーンって。30分ぐらいぜんぜん涼しくならなくて、汗ダラダラ出てきて。みんな余計にぐったりしちゃって(笑)。
―せまい暗い暑い(笑)。
MUNE しかも決まった上映時刻っていうのがないんですよ。俺たちが入って2、3分あとにスクリーンつきましたから。そんなタイミングよくないし、適当に入ってますからね。
―誰か来たんじゃないかでスタート(笑)。
MUNE そうそう。だからプライベートシアターですよね。団体客入ったから、映写技師を早く呼んで来いみたいな。
―そこで「アイアンマン」をご覧になったんですか?
MUNE そうです。ベトナム語字幕入りの「アイアンマン」をいちおう最後まで見て。だいたい分かるんですよ(笑)。マーベルっていつも、エンドロール後に何かあるんですけど、エンドロールが出た瞬間、バッって切れて電気点いちゃって。そんなもんなんだなと思って映画館出て、帰国して詳しい人に聞いたら、「あれ、エンドロールがすごいんだよ、ハルクとつながってさ」みたいなこと言われて。俺見れなかったわって(笑)。
―その流れはベトナムでは見られませんでしたか(笑)。
MUNE だから、そういう思い出もあって、「アイアンマン」ぜひかけたいなって。「アイアンマン」をまず決めて、大トリを何にしようかって言ったら、これだけ映画祭やって、まだかけてなかった「仁義なき戦い」をあえて行きましょうかって話で。
―なぜか、これまでかけてなかったんですね。
MUNE 今さらだけどいきましょうかっていうので決まって。じゃあ、真ん中どうしようかって時に、やっぱりウルトラマンの神回をチョイスするのがいいんじゃないかと思って「怪獣使いと少年」(※14)、ムルチもコアチョコから出てなかったんで。ムルチも同時発売しましょうって決めたんですよね。
―「仁義なき戦い」もあえて1作目を持ってきたのは何か狙いがあるんですか?
MUNE 「広島死闘篇」(※15)が人気あるじゃないですか。けどやっぱり1作目かな。何作もある映画って、何から見ていいか分かんないじゃないですか。「仁義なき戦い」に関してはPART1かなって。
―撮ってる方も手探りで、異様な勢いがあるんですよね。
MUNE とにかくすごいんですよ。映画祭で東映の古い映画を上映してると、自分の中で「ああ、やりたいことやれてるな」って、わくわく感が半端ないんですよ。
―いまでもですか?
MUNE いまでもですよ(笑)。自分の好きなアーティストとか、人に聞かせたいじゃないですか。映画もそうじゃないですか。昔やってなかったですか、家の中で、友だち呼んで。「これ面白いから見てみろよ」って。あれの究極版ですね(笑)。200人集めて、俺の部屋で見せてるようなもんです(笑)。
―「よく来てくれたな」とか言って、マグカップあげたりして。
MUNE お母さん、おやつ出してよ、みたいな(笑)。
<終>
【本文脚注】
◆「デス・プルーフ」(※1)
タランティーノが自身のルーツである70〜80年代の低予算B級アクション映画を、フィルム傷や音割れなども細かに再現しつつ、現代に甦らせた大傑作。凄まじい爽快感のラストシーンは圧巻。
◆「狂い咲きサンダーロード」(※2)
鬼才石井聰亙監督のデビュー作にして映画史に輝く不滅の金字塔。緊張感のある映像、最先端の音楽、そして異様な緊迫感が漂う当時の現場の空気が、奇跡的に真空パックで封じ込められている名作。百聞は一見に如かず、未見の方はぜひご覧ください。直後、何かが変わります!
◆コアチョコのウルトラマンのTシャツ(※3)
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◆「狙われた街」(※4)
「ウルトラセブン」第8話。夕陽に照らされた部屋で、ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで対峙するシーンは実相寺マジックが炸裂したウルトラシリーズ屈指の名場面。当時の視聴率は29.6%。
◆「プロジェクトA」(※5)
命がけのアクションで70年代生まれの少年の心をわしづかみにしたジャッキー・チェンの代表作にひとつ。テーマソング「東方的威風」と時計台落下のシーンはあまりにも有名。
◆メフィラス星人(※6)
「禁じられた言葉」に登場する凶悪宇宙人のボス。風格のある落ち着いた紳士的な物腰と口調で、地球征服をもくろむ。「メフィラス」とは、人間を甘言で誑かす悪魔「メフィストフェレス」がその由来でもある。ウルトラマンともほぼ互角の戦いを見せるなど戦闘能力も高い。デザインは成田亨。
◆「禁じられた言葉」(※7)
ウルトラマン第33話。メフィラス星人による「地球人のこころへの挑戦」をテーマにした異色作。「私は諦めたわけではない。いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ!」メフィラス星人のメッセージが55年経った今もすべての地球人のこころに突き刺さる。当時の視聴率は40.7%。
◆「ゼットン」(※8)
ウルトラマン史上最強怪獣のひとり。ゼットンのあまりの強さに衝撃を受けた、当時小学2年生の前田日明は、涙を流しながら「ウルトラマンのかたきを討ってやる!」と誓い、少林寺拳法を習い始めたという。必殺最強の武器は1兆度の火球。ちなみにFUJIWARA原西のキャグレパートリーは1兆個、ハリウッドザコシショウのものまねレパートリーは2兆個である。
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◆「ビー・バップ」(※9)
1983年から20年間「週刊ヤングマガジン」で連載され、累計発行部数は4000万部を突破する超国民的漫画「ビー・バップ・ハイスクール」のこと。85年には仲村トオル、清水宏次朗主演で東映にて実写映画化され大ヒット。「ボンタン狩り」「シャバ僧」「コーマン」などのしびれるワードが当時の青少年に与えた影響は計り知れない。
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◆「高校与太郎哀歌」(※10)
東映による実写映画シリーズの第2弾にして最高傑作。愛徳と城東工業との壮絶な抗争の熱気が画期的にすさまじく、ドライブインが全壊する大乱闘のクライマックスシーンが圧巻。本作の事実上の主役テルにあこがれ、口調やしぐさを完コピするなりきりテルを全国各地に生み出した功績も計り知れない。
◆キャップあげた時(※11)
2014年の第一回の入場者プレゼントのこと。どうかしている出血大サービス。
◆ベッド・イン(※12)
益子寺かおり、中尊寺まいによる地下セクシーアイドルユニット(公式サイトより)。豊かな教養と確かな演奏技術に裏打ちされたステージングはすべての生徒諸君をギンギンにさせる。何をやっても、上品なユーモアに見えるのは、おふたりの人柄が為せる業であろう。サンクスモニカ〜。
◆MCU(※13)
マーベル・スタジオ製作によるマーベル・コミックキャラクターの実写映画化シリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバースのこと。MCU好きにはこちらの名著もおすすめです。https://amzn.to/2PEwza5
◆「怪獣使いと少年」(※14)
ウルトラマンが人間に絶望し、戦いを放棄してしまうという衝撃の展開でも知られる、シリーズ屈指の問題作にして大傑作。少女の「だってうちパン屋だもん」の言葉が見るものの胸に響く。当時の視聴率は24.0%。
◆「広島死闘篇」(※15)
「仁義なき戦い」の第2作目にして、非常にファンの多い傑作。股間をボリボリかきむしり「オ○コの汁でメシ食うとるんで」とのたまう大友勝利は強烈な印象を残し、千葉真一の当たり役となった。ロープで縛られたままモーターボートで水中を引きずり回される川谷拓三の決死の演技(ノースタント!)も最高。