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角川俳句賞2023 落選供養 プランA


葉書俳句:

角川俳句賞2023 落選供養 プランA 1/2
角川俳句賞2023 落選供養 プランA 2/2

テキスト:

春:
明日はもう三月並の気温とや ハードエッジ
味噌汁に豆腐切り込む春の雪 ハードエッジ
うすら氷を柄杓で除けて漱ぐ ハードエッジ
裏庭の最後の雪も解け始む ハードエッジ
白熊を乗せて流氷大いなる ハードエッジ
朧夜の餡子作りの白砂糖 ハードエッジ
湯気あげて春田は息を吹き返す ハードエッジ
その後はのどかな春の日なりけり ハードエッジ
電波塔の天辺いよよ竜天に ハードエッジ
ぶらんこを漕ぐや没日に抗すべく ハードエッジ
風船を逃せしほどの一大事 ハードエッジ
潮干狩り太平洋は水びたし ハードエッジ
磯遊びさても貝殻長者なり ハードエッジ
スーパーの屋上に立つ苗木市 ハードエッジ
変換の挙式と出でし虚子忌かな ハードエッジ

※この句、実は去年の twitter 発表句だったことが、
今朝 2023.10.25 になって発覚
応募前の類句チェックが甘く、
「変換の」と「変換に」の違いですり抜けてしまった模様
→元句はこちらです

挙式の虚子忌/twitter/2022.4.29

落選で命拾い
大失態、申し訳ありませんでした

昭和の日祝ふ令和の連休に ハードエッジ
亀鳴くと秋の蚯蚓に伝へてよ ハードエッジ
春なれや桜の鯛に花の烏賊 ハードエッジ
蝶も来よ浜にひらひら干鰈 ハードエッジ
草餅を食ひつつ桜餅のこと ハードエッジ
白あればこその紅白玉椿 ハードエッジ
肌荒れの貧しき枝にゝと芽吹く ハードエッジ
山奥を漁夫のさまよふ桃の花 ハードエッジ
紫木蓮いざ紫の立姿 ハードエッジ
自転車に乗れて嬉しや花も笑む ハードエッジ
行く春を朝寝の床に惜みけり ハードエッジ

夏:
連休の五月まぶしく美しく ハードエッジ
風薫る富士は日本一の山 ハードエッジ
スカートを広げし如く蛸を干す ハードエッジ
燕の子庇の上はまだ知らず ハードエッジ
シュッと出る泡の石鹸若葉の夜 ハードエッジ
軽雷の遊ぶが如く二度三度 ハードエッジ
これでもか旱、日盛、油照 ハードエッジ
虹の字は直線ばかり素気なし ハードエッジ
雹あまた打てば響くよボンネット ハードエッジ
下戸にして梅酒造りに長じたり ハードエッジ
逃ぐる蚊を叩き落せし団扇なり ハードエッジ
わくわくの予定きらきらの夏休 ハードエッジ
夏休の擦り傷・打撲・虫刺され ハードエッジ
自らの影に憩へば涼しかろ ハードエッジ
巻貝の俤のある鮑かな ハードエッジ
煙たさの鰻屋で食ふ鰻かな ハードエッジ

秋:
産卵を強ひるが如く石榴割る ハードエッジ
菜箸の長き直線流れ星 ハードエッジ
踏切の遠く鳴り出す刈田かな ハードエッジ

冬:
小さき虫顔に当りぬ枯野原 ハードエッジ
民宿の朝食を待つ炬燵かな ハードエッジ
右に虎左に牡鹿暖炉燃ゆ ハードエッジ
おでんの香乗せて回送電車なり ハードエッジ
真空を自由落下の羽根布団 ハードエッジ

全然堂本店:

こちらからどうぞ
推敲過程や参考句多数

以上です


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